概要
解説
文法における体言とは、自立語の中で、活用がなく、単独で主語となることのできるもので、一般に名詞・代名詞の2品詞に細分される。
たとえば、「海は青い」という文では、海が体言に相当する。海という名詞は、文の主語となり、形が変わることがない。
体言は、名詞との関係が文法理論によって異なっていたり、変化する場合があり、例えば時枝文法では、体言は形容詞・形容動詞の語幹や接頭辞なども含めて扱われる。
体言という用語は、中国哲学の伝統的な対概念である「体・用」が由来。江戸時代の国学から使われており、賀茂真淵や契沖などの人物が論じている。
朝鮮語でも、日本語と同様に「体言」と「用言」という用語が使われているが、漢字語と同義の固有語の「イムジャシ」と「プリシ」という言葉も多く用いられる。
出典外部リンク
- .「用言」と「体言」の違いとは?分かりやすく解釈 | 意味解説辞典
- 体言(たいげん)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書
- 体言とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説 | 意味大辞典
- 体言・用言 - Wikipedia
- 体言・用言とは - わかりやすく解説 Weblio辞書
- 日 本 語 学 史 ───文法を中心に─── 工藤 浩 - undefined
体言の種類
〈スーパー大辞林から転載〉
名詞
「の」「を」「に」などの助詞を前後に伴って連体修飾語や連用修飾語に、「だ」を伴うと述語として機能する。
普通名詞
どの物や分類、要素などに共通して使える名称のこと。文中において「主語」や「目的語」に使う。
固有名詞
同じ種類に属する物から区別するために、そのものだけに付けられた「固有」「独特」な名称を指し示す語。
人名(をはじめとする個体としての名称)・地名・国名・作品名・組織名・商標名など。「pixiv」や「ピクシブ百科事典」もサービスの名称としてこれに当たる。
数詞
数や量、順序を数で表す語で、しばしば「個」「匹」「台」「隻」などの助数詞を伴う。異説あるものの、基本的に名詞として扱われる。
「ひとつ」「2組」「参萬円」のような数量を表す『基数詞』と、「4番目」「整理番号5」「ナンバー6」などのように順序を表す『助数詞』に分類される。
代名詞
名詞に分類される語句そのものを用いず、しかしながら直接指し示す語句。例えば「私」「あなた」「彼」などがそうである。下位分類に「人称代名詞」「指示代名詞」「疑問代名詞」「関係代名詞」「再帰代名詞」「相互代名詞」「不定代名詞」「否定代名詞」などがある。
しばしば、対象の性質や状態などを代表するような形で指し示す言葉をも指す。
通常は名詞とは異なる品詞と見なすが、名詞の一種とされることもある。
関連タグ
体言 に関係するタグがありましたら、紹介してください。
ゾット帝国;syamuが投稿した小説。代名詞がほぼ使われず固有名詞を繰り返す文体が欠陥の一つとされ、「代名詞に親を殺された男」と揶揄される。
旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。;固有名詞を失った(完全に喪失はしていない)世界が舞台の小説