「ええい、どいつもこいつも! 少しは老人を労わらんかァ!」
概要
CV:乃村健次
【ロキ・ファミリア】に所属するドワーフの老兵(ロートル)。56歳。
Lv.6の第一級冒険者(後にLv.7に昇格する)であり、フィン・ディムナやリヴェリア・リヨス・アールヴ同様にファミリア最古参メンバーの一人。前述の二人と共に『【ロキ・ファミリア】の三首脳』と称される事もある。
ドワーフらしい豪快な性格と戦い振りから、【重傑(エルガルム)】という二つ名で呼ばれている。
大破した巨大船を一人で持ち上げたなどの逸話を持ち、その力はオラリオでも1、2位を争うと言われている。
人物像
元は鉱山などで働いていたらしく、熱き戦いを求めて冒険者になったという。
ファミリアに加入する前のベート・ローガのような自身に嚙みついて来る者や、仲間達に害を為す者には決して容赦しないが、好戦的で感情任せになってしまう凶暴な人物ではなく、むしろ性格面に関しては豪快さに温厚さと思慮深さも合わせ持った人物とも言える。
その為「英雄としての名声」を優先するフィンや「エルフとしての矜持」を優先するリヴェリアと異なり、【ロキ・ファミリア】の上層部メンバーの中では時として一歩引いている発言をしたり、感情に任せて冷静になれないメンバーを窘める事も少なくない。
フィンとリヴェリアとは今でこそ気を許してる仲間だが、ファミリア結成当初は種族の違いもあって(特にリヴェリアとは)険悪な関係だった。
【ヘファイストス・ファミリア】の団長で都市最高の鍛冶師と言われている椿・コルブランドとは専属契約を結んでおり、彼女が作った武器以外は使わせてもらえないという。
現在は若い団員達の成長を見守る立場に着き、遠征などでは壁役(ウォール)としてファミリアの仲間達を守る役割を担っているが、深層への突入や『精霊の分身(デミ・スピリット)』のような規格外のモンスターとの戦闘時は自ら前線に出て戦う。
劇中での様相
59階層への遠征時、後発となる第二部隊の先導を行っていた為、【ロキ・ファミリア】の主力メンバーの中で唯一9階層でのベルと『隻角のミノタウロス』との決闘を目撃していない。
フィン達から話を聞いてその決闘を見る事が出来なかったことを残念がっていたが、遠征帰還後の18階層に滞在中ベルと対面。Lv.2になったばかりで中層の深くまで下りてきた彼を「面白い小僧」と評し、激励を送っている。
58階層では階層主級の大きさとポテンシャルを誇るモンスター『砲竜(ヴァルガンク・ドラゴン)』の尾を掴み、そのまま鉄球投げの如く振り回し周りのモンスターを一斉に薙ぎ払うといった活躍を見せ、人造迷宮クノッソスでは、『天の雄牛』と呼ばれた精霊の分身をティオネ・ヒリュテとティオナ・ヒリュテを先導して、最終的にトドメを刺した(漫画版では59階層での遠征サポーターとして同行したラウル・ノールド、クルス・バッセル、ナルヴィ・ロールも後方支援として参加)。
ちなみに『天の雄牛』との戦闘は、ランクアップしてもおかしくなかったと本編15巻のあとがきで作者が語っているのだが、話の都合上見送られる事となった。
異端児(ゼノス)編では、クノッソスへ向かおうとする彼等の前にフィンの指令によって数名の部下と共に現れ立ちはだかるが、異端児に協力していたヴェルフ・クロッゾの氷の魔剣《氷燕(ひえん)》を受けるも、まるで意に返さず戦闘を続行し続けた。
しかしフェルズのマジックアイテムである煙幕によって視界が遮断され、そこにヘファイストスに頼まれヴェルフ達を救援に現れた椿が参戦し、彼女の作った魔剣の連射を受け動きを止められ、そこにヴェルフのとっておきである氷の魔剣《氷鷹(ひよう)》によって半身を氷漬けにされてしまう。
ところがリヴェリアクラスの威力はあるとガレス自ら評したその攻撃を受けても殆ど応えている様子は無く、そのまま追撃を開始(そもそも本気で打てば、まだリヴェリアの方が威力は上らしい)。しかし「異端児を囮にして闇派閥(イヴィルス)を誘い出す」と言うフィンの提案した作戦自体が滅茶苦茶であったが故に、氷の魔剣の連射だけでなく極東忍者の奇襲、騒動に便乗して奇襲をしてきた闇派閥や極彩色のモンスターにすらも厄介者扱いされる形で集中攻撃を受ける羽目となり、腐れ最高位鍛冶師にまで氷の魔剣による連射を継続された挙句、その場にいた勢力を全てノリノリでけしかけられ袋叩きにされてしまい、異端児達を追うことが出来ず取り逃してしまうこととなる。
結局、それだけの勢力をもってしても彼を止めることは出来なかったのだが、第一級冒険者として名を馳せてしまったガレスは、フィンが提案した難易度の高い作戦の弊害を最も受ける事となってしまった。
アニメ3期では、尺の都合で命を戦闘不能に追い込んだりヴェルフと直接対峙するなど、内容がかなり変更されており、最終的に『氷鷹』の攻撃を受け全身氷漬けにされてしまう。氷の中から今にも動き出そうとする描写はあったものの、身動きが取れなくなり実質敗北という結果になっている。
その後、決行される第一次クノッソス侵攻では、ロキとディオニュソスの護衛として作戦に参加。この時、ディオニュソスにまだ疑いの目を向けていたロキから有事の際を伝えられていたものの、直後緑肉の侵食が始まり仲間達と難を逃れた。
第二次クノッソス戦では、椿と共に部隊を率いて『祭壇の支柱(スピリット・オルター)』と交戦。後に増援に来たガリバー兄弟や命とも共闘し、『祭壇の支柱』を打倒した。
フレイヤがオラリオ中に『魅了』を施して自身も魅了されてしまい、ヘスティアによって『魅了』が解除されると、魅了されたことに怒り、【フレイヤ・ファミリア】の本拠へ戻ろうとするガリバー兄弟の前に立ちはだかった。
【ロキ・ファミリア】以前
ドワーフの集落である『ロンザ』に暮らしており若いドワーフたちからは兄貴分として慕われていた。強い眷族候補として目を付けたフィンの提案で【ロキ・ファミリア】にスカウトされ始めは断り続けていたが最終的には眷族となる。この頃は現在と比べると前髪が後退していない。
冒険者としての能力
パーティでの役割は前衛攻役と前衛壁役の超前衛特化型。戦闘では超重量の武器を使う。撤退時には部隊の殿も担う。
アビリティは『力』と『耐久』がS級の最大値に達しており、さらにドワーフの種族の特性に加え、『力』と『耐久』に高補正がかかるスキルを有しており、その拳はいかなる敵も砕く破砕鎚となり、その屈強な肉体は強固な盾となる。
その豪快な戦いぶりで敵を圧倒し、第一級冒険者クラス以上の実力がなければ、その進撃を止める事はまず不可能と言っていい活躍を見せている。
ステイタス
Lv.6
力 | 耐久 | 器用 | 敏捷 | 魔力 |
---|---|---|---|---|
S997 | S996 | D564 | E489 | H117 |
拳打 | 魔防 | 耐異常 | 破砕 | 堅守 |
E | G | G | H | H |
スキル
- 力精豪拳(ドヴェルグ・エンハンス)
力のアビリティに高い補正がかかるスキル。
- 地剛兜(アルディーガレア)
耐久のアビリティに高い補正がかかるスキル。更に攻撃魔法に対する耐性も強化される。
発展アビリティ
- 拳打
作中で詳しい詳細は説明されていない。恐らく、殴打技全般に補正がかかる物と思われる。
- 魔防
作中で詳しい効果は説明されていないが、魔法攻撃の耐性に補正がかかるアビリティと思われる。
- 耐異常
状態異常の症状を防ぐアビリティ。
- 破砕
詳細不明。【ロキ・ファミリア】では、他にティオナが発現している。
- 堅守
詳細不明。守備の際、耐久値に補正がかかるものと思われる。
魔法
- アースレイド
地破魔法。力のアビリティの効果影響がなされる。ただし、地面上でなければ発動不可能。
装備
- グランドアックス
大戦斧。彼の主武装。4千500万ヴァリス。椿が、格安で提供している第一等級武装。作品が怪力に耐えきれず壊れる度に椿は悔しがり、より強固な大戦斧を打ってはガレスに預けている。冒険者が扱う武器の中でも超重量を誇り、扱える人間は限られる。
- アックス・ローラン
第二等級特殊武装の不壊属性(デュランダル)の大斧。1億1千万ヴァリス。
椿が作成した連作《ローレン》で、『巨蟲』対策に用意されたものの一つ。不壊属性であるため、威力は《グランドアックス》と比べ格段に落ちる。当然こちらも超重量を誇るが、ガレスからすればかなり軽いらしい。
前世
メモリア・フレーゼのイベント『アルゴノゥト』にて、ガレスとよく似たドワーフの戦士・ガルムスが登場する。
モンスターに奪われた故郷と一族の仇を討つために英雄選定に参加し、そこでアルゴノゥト達と出会う。戦士としての資質もなく、奇天烈なアルゴノゥトを道化と呼び呆れかえっていたが次第に認めていき、また王都の闇を知ったことで彼の力となる事を決め、仲間となる。
さらに故郷奪還の他に、『熱き戦い』も求めていた(その為、十中八九前世か先祖)。
性格や言動はどこか若々しさを感じるが、それもそのはずでなんと年齢は18歳である。ガレス同等かそれ以上の立派な髭を貯えてる上、顔も老け顔なので年齢を聞いても基本信じてもらえない様子。呪いか何かか?
また、後世ではドワーフの大英雄ガルムーザとして名を残しているらしい。
余談
稼働終了した『オラリオ・ラプソディア』というブラウザゲームでは水着ガレスというカードにならなかったネタカードがある。
こちらは現在検索すれば見ることもできるが、見ないことをお勧めする。
関連タグ
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ロキ・ファミリア ドワーフ
フィン・ディムナ リヴェリア・リヨス・アールヴ:ファミリア最古参の戦友。
ロキ:ファミリアの主神。飲み仲間でもある。
椿・コルブランド:都市最高の鍛冶師で直接契約を結んだ関係。
アリーゼ・ローヴェル:実力だけでなく紳士的なドワーフとして憧れを抱かれていた。
ジェイガン:あとがきで作者が例えた存在。老練の戦士で成長が遅いという共通点を持つ。