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データ

身長219cm
体重116kg
特色/力人間への化身、左腕の爪、手から放つ光弾
CV黒田勇樹
スーツアクター永瀬尚希
登場話数劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE

(出典:『仮面ライダー剣 超全集』p.106、東映公式『仮面ライダー図鑑』より)

概要

ジョーカーの亜種に当たる、54体目のアンデッド。本作におけるアンデッドの再解放、およびそれにまつわる様々な騒動を引き起こした張本人でもある。

ジョーカーを含む全てのアンデッドの封印――即ちバトルファイトの優勝者が不在というイレギュラーな事態の発生に際して、初めて活動に及ぶ特異な存在であり、同時に「アンデッドを再び開放してバトルファイトを再開させる」という役目を担っているとされる。

対をなす存在であるジョーカーを左右反転させたような出で立ち、それに「アルビノ」の名に違わぬ赤と白を基調とした体色が外見上の特徴で、その戦闘能力もジョーカーと同等・・・とされるが、後述する狡猾な気質もあってか不意打ちなどの凶悪な戦い方を好むなど、危険度で言えばジョーカーをも凌駕するものがある。作中でもギラファアンデッドが、(後述する仮の姿であったにもかかわらず)その素性を看破して恐れるような素振りを見せていたことからも、アルビノジョーカーの持つ危険性の高さが窺い知れよう。

主要な攻撃手段として、手先より発する光弾「ヘルファイア」(『テレビマガジン』掲載記事より)や、左前腕から生えた鋭利な鈎爪、上腕の鋭いトゲを駆使する他、作中では使われる機会はなかったものの、「デスサイス」と呼ばれる大鎌も有している(※)。さらにジョーカーと同様に、アルビローチと呼ばれる無数の怪人を生み出し、彼等を自らの意のままに操ることもできる。

しかしそうした戦闘能力以上に、アルビノジョーカーを恐るべき存在たらしめているのが「人間への化身能力」「狡猾な策略家としての側面」である。

人間の姿になる際に、カードの力を使う必要があるジョーカーに対して、アルビノジョーカーは特にそうした手段を必要とせずに人間とアンデッドの姿を使い分けることが可能で、作中ではこの能力を活かして志村純一という青年の姿で橘朔也に接近、彼が開発した新世代ライダーの一人として、自身が再解放したアンデッドの封印に当たっていた。

もちろん、この行動は人類の平和を守るためなどではなく、あくまでバトルファイトの勝者に与えられる偉大な力巨大邪神フォーティーンを手中に収め地球を支配することこそが、本作におけるアルビノジョーカーの最大の目的である。

目的達成の為ならば他者の心や生命までも弄び、平然と切り捨てるなど悪辣な面も度々見せており、理知的ではあっても人間の持つ「愛」について全く理解を示さず、野望のための道具とすることにも躊躇のないその様は、殺戮マシーンと評されながらも人間との関わり合いを通して、「愛」を理解しそれを守ろうとしたジョーカーとは、まるで正反対であるとも言える。

(※ 撮影用プロップは製作されており、『UNDEAD GREEN BLOOD』p.86といった関連書籍や、Webサイト『仮面ライダー図鑑』などに掲載されたスチール写真で確認することができる)

作中での動向

※ 志村純一としての動向については当該記事も参照

物語開始から遡ること4年前。

バトルファイトが53体のアンデッド全ての封印という形で幕引きを迎えた後、橘と烏丸所長はカードを永遠に封印しようとしていたが、その途上で2人は何者かの襲撃を受けることとなる。その襲撃者こそアルビノジョーカーであり、烏丸をヘルファイアで殺害するとアンデッドの大半を再解放し、そのまま行方をくらました。

・・・のだが、それはあくまでも表向きのことでしかない。

アンデッドの再解放の後、アルビノジョーカーは志村純一に化身して暗躍を開始し、新世代ライダーの一人である仮面ライダーグレイブとして、「仲間達」とともにアンデッドに立ち向かいつつ密かに野望達成の日を待ち続けていた。

そして4年の歳月を経てアンデッドの再封印は果たされ、仲間の生命と引き換えに4枚のカテゴリーKのカードまでも手にした志村は、フォーティーン復活の鍵を握る栗原天音までも我が物にしようとするが・・・土壇場で剣崎達にその目論見、そして自身の正体までも見破られることとなってしまう。

一騎討ちの末にブレイドに敗北を喫し、グレイブのシステムまでも失った志村は、ここで遂にアルビノジョーカーとしての姿を現し、アルビローチの大群をけしかけてなおも天音を執拗に狙う。剣崎達によってジョーカー(相川始)が解放されてからも、天音を守ろうとする彼を背後からの奇襲で圧倒せしめ、4枚のカテゴリーKのカードから生み出した「バニティカード」に天音を封印することで、全ての準備を完了するに至った。

かくして、アルビノジョーカーは遂にフォーティーンの復活と一体化に漕ぎ着け、再集結した4大ライダーをもってしても太刀打ちできぬほど猛威を振るってみせたが、自らの命を賭した始の行動により、天音が解放された上にバニティカードまでも破壊されたことで、フォーティーンの弱体化という事態に見舞われてしまう。

それでもなお、ブレイド達3人を圧倒するだけの力を残していたアルビノジョーカーとフォーティーンであったが、ブレイドがキングフォームに変身するとその優位も覆され、必殺のロイヤルストレートフラッシュでフォーティーンもろとも両断された末に敗北。バトルファイトは今度こそ終わりを告げたのだった。

備考

  • デザインは韮沢靖が担当。前述した通り両手足がジョーカーのそれを反転させた、鏡反射体的な形とされている他、メインの白い部分をオルフェノク(『仮面ライダー555』)を意識した感じに、差し色の赤い部分については「人間を倒す者として血が染み込んだ」感じが出るようにといった旨の添え書きが、デザイン画稿からは確認できる。また、「トランプの中にジョーカーが2枚入っていることから発生したキャラクターではないか」との推察も念頭にあったことが、後述の画集でのコメントからは窺える。
    • 韮沢は前述した鏡反射体的なデザインについて、「「これも(ジョーカーと)同じにしておけばソフビ人形も発売されたかも・・・。」と今でも悔やんでいます」とのコメントを、2006年に刊行されたデザイン画集『UNDEAD GREENBLOOD』にて残している(p.86より)。実際に本作の公開当時、アルビノジョーカーの立体化は皆無であったものの、2013年にメディコム・トイより「リアルアクションヒーロー」シリーズとして初商品化された(関連リンク)のを皮切りに、その後も「掌動」シリーズなどでもラインナップされたりと、ソフビではないものの商品化も度々行われている。
  • 作中では上記の通り封印されることなく爆死したものの、アルビノジョーカーのラウズカードは勿論存在しており、ジョーカーのシンボルマークが緑から赤に変更されている他、カード自体のカラーリングも「JOKER」の赤いロゴを除いて階調を反転させたものとなっている。このカードは後年「ラウズカードアーカイブス」にて商品化されている他、「仮面ライダー図鑑」でもその絵柄を確認することができる。
  • 本作は「最終回の後日談」という体裁で描かれたストーリーであったが、実際のTVシリーズの最終回ではとある要因から「バトルファイトが再開・続行中」の状態になるという、本作とはまた異なる結末を迎えたこともあり、こちらにアルビノジョーカーが登場する余地もなくなった。
    • また、2009年放送の『仮面ライダーディケイド』では、志村やグレイブ、果てはフォーティーンなど本作に登場したオリジナルキャラクター達が、設定を変更の上で再登場を果たしているのだが・・・同作では志村改め海東純一も、そしてフォーティーンもアルビノジョーカーとは全く関連性を持たないキャラクターとして設定された都合上、アルビノジョーカーのみこちらにも未登場のままに終わっている。
編集者:つヴぁい
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