『やる気満々だぜ!』
概要
演じたのは金子昇。『やる気満々だぜ!』や『俺は獣医だ!』が口癖の熱血漢。
人物
桜庭動物病院に勤める獣医。町内の人気獣医らしく特におばさま達からは「走先生」の愛称で呼ばれている。
そのため動物の心が分かるようで(ナレーションではこれを『魂の言葉』と呼称している)、第1話では興奮した象を抑えたり、後の回でもカラオケオルグによって猫語に変えられた人間の言葉も理解していた。
それをテトムに見込まれて、天空島に送られて最後のパワーアニマル、ガオライオンと出会う(怖がらずにカッコいいと評していた)
ガオライオンに選ばれた者がガオレンジャーのリーダーになるという決まりのため、1番加入が遅かったのにもかかわらずリーダーに就任。最初はリーダーになったことで張り切り、それが空回りすることも多かったが、次第に仲間を支えるリーダーやガオの戦士の一人として成長していった。
メンタルも歴代レッドの中ではかなり強い方であり、百獣戦隊ガオレンジャーvsスーパー戦隊ではどれだけラクシャーサに痛めつけられても仲間の帰還を信じ続けた他、再生オルグ軍団との戦いでは仲間達の過去の戦いを参考に単身で攻略し、見事幻影を打ち破ってみせた。
ただし、第31話でウラにイエローからホワイトまでのメンバーが殺されてしまった際には流石に心を折られかけたが、子供達の悲鳴を聞いてすぐさま立ち直った。
心優しい一面もあり、第2話ではハリガネオルグを倒さずにどうにか悪行を止めるように説得しようとしていた。しかし、ハリガネオルグが自身に仕向けた攻撃を行動を共にしていたホワイトが庇ってケガを負わせてしまい、ハリガネオルグには心が無いこと、ハリガネオルグが悪行を楽しんでやっていることを知る。他の3人が合流し、イエローからも「潰すしかないんだ」「リーダーだろ!(倒すか倒さないか)お前が決めろ!」と喝を入れられてからはオルグを倒すことを決意。
独身であり、恋人は犬のチャコである。
お化け屋敷に入った際には「オティッコティビリソー」(おしっこちびりそう)などと奇妙な言動を見せた事も…。(ヤバツエコンビの罠だとわかった上での演技である。)
戦いが終わった後はガオジャケットとGフォンをテトムに返し、再び獣医の仕事へ戻った。
客演
後に『海賊戦隊ゴーカイジャー』にゲスト出演。晴れて開業医となっていた。
ガオライオンに天空島を追い出されたゴーカイジャーに出会い疑念を抱いていたが、怪我を負ったアイム・ド・ファミーユの手当てをするなど、困った人間を見過ごすことはしない優しさは当時のまま。
最終的にはガオライオンがゴーカイジャーを認めたことにより大いなる力を授けた。
スーパー戦隊最強バトル!!では陸海空チームの一員として、アクロバットチームのダイナブラックと対戦。その後はギンガグリーンとバルシャークと供に変わり者チームのジュウオウイーグル/風切大和と3対1のバトルになる。
戦いは優勢になるも、「少年を一時的でも蘇らせてあの日の約束を果たす」という大和の願いを受けてジェムを彼に譲る。
必殺技を受けた後も凛としており、『お前もレッドらしく熱いな。熱くないとみんなを引っ張れないだろ?熱く見えない奴もいるけどな。いま思えばレッドは楽だよな、みんなを信じれば良いんだから』と
かつて自身が仲間の夢を叶えるために一人で突っ走ってしまった戦いを思い出しつつ
『ネバギバ。諦めない心だ、お前も思う存分突っ走れ!』と仲間を信じる大切さと諦めない心を伝えた。
去り際には『やる気満々だぜ!』と当時と変わらぬ熱さを見せた。
余談
演じる金子氏は当時の戦隊レッドとしては珍しく出演当時20代半ばであり、前作の未来戦隊タイムレンジャー、前々作救急戦隊ゴーゴーファイブの初期メンバーのキャスト全員および電磁戦隊メガレンジャーのメガブラック役の江原淳史以外のメインキャストより年上で、星獣戦隊ギンガマンや電磁戦隊メガレンジャーのメインキャストやシュテンの声を演じた稲田徹氏と同年代である。
ゴーカイジャー出演時の際、出演回の脚本を担当した香村純子は当時の熱血さを残して執筆した。
しかし監督やプロデューサーなど周囲のスタッフから「もうアラフォーだから落ち着かせて!」と脚本を書き直されたとのこと。そのため、非常に達観して落ち着いた性格になっていた。
金子氏は10周年イベントや東映ヒーローネットのインタビューなどで「もう少し当時の走を演じたかった」とやや心残りの言葉を残していたが、
8年後のスーパー戦隊最強バトルでは上述のように当時の熱血さも健在であり、先輩戦士としての貫禄を出していた。
関連タグ
風切大和:動物をモチーフにした戦隊のレッドの後輩。さらには動物学者やアニバーサリー作品という共通点もある。『スーパー戦隊最強バトル!!』では上述の通り共演した。こちらも「大和先生」の愛称がある。