人体標本オルグ
じんたいひょうほんおるぐ
Quest21「狼鬼、惑う」に登場。
邪気が理科室の人体標本に宿り身体を作り出したことで誕生したオルグ魔人。
人骨とそれを固定する台座が一体化したような姿を持ち、台座の部分にはスポイトやビーカー等の理科の実験器具が備わっている他、目も肋骨の裏側の辺りにある。戦闘ではこうした実験器具や自身の骨を使って「ビーカーシャワー」や「ホネホネ爆弾」等の技を繰り出し、ビルすら破壊するほどの威力を有するものの、ヘタレな性格も相まって肉弾戦ではてんでいい所が無く、肝心の戦闘力はからっきし。どんな良い武器を持っていても使う本人が弱かったらどうにもならんといういい例である。
普段は人骨の標本に化けており長年小学生を脅かしてきたらしいが、最近になって子供達がめっきり驚かなくなったために自信を失っていた。
そこへガオレンジャー打倒のためにヤバイバとツエツエが自身のスカウトに現れたのを受け一念発起。オルゲット達と共に作り上げたお化け屋敷でガオレンジャーを怖がらせ、その隙にガオの宝珠を奪う作戦を実行するのだが、あっさり見抜かれた為に計画はご破算。実力行使として前述の技で応戦する。
しかし、狼鬼に懐いた子犬を怪我させたためにレッドの怒りを買って圧倒され、形勢不利で一時退却。その際にヤバイバ達から宣告されたクビを回避するために再び発奮して立ち向かうも、駆け付けたガオレッドにボコボコに殴られ、一太刀も返すことが出来ぬまま破邪百獣剣を受けて倒される(冒頭二段目の断末魔はその際のもの)。
直後に「こうなることは最初から予想済み」としてツエツエの放ったオルグシードによって再生巨大化するも、大した奮戦も出来ぬままガオキングの天地轟鳴アニマルハートを喰らい爆散した。
モチーフは言うまでも無く人体模型。
声を演じた阪口氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となった(特撮作品自体は『燃えろ!!ロボコン』のロボケロの声以来)。次の出演は『烈車戦隊トッキュウジャー』の管理人ナイト役で、それまで実に13年のスパンを要する事とになる。