CV:河合義雄
登場話数:第2話「復活」
概要
作中において、生成に至るまでの過程が描かれた最初の個体でもあり、その名の通り骸骨(スケルトン)そのものな身体と、羽根付き帽子にマント、そして腰に帯びた剣という、如何にも中世ヨーロッパの剣士を思わせる出で立ちが外見上の特徴である。
主要な能力として、頭蓋骨が無事である限りいくら身体がバラバラになっても、たちまち元通りになる驚異的な再生能力を持ち合わせている他、外れた頭蓋骨から異空間を発生させたり、対象を自由自在に転送する能力も備えており、持ち前の俊敏さと併せて敵を翻弄する戦法を得意とする。
このように、物語序盤の怪人としては相応以上の実力を持ち合わせてはいる一方、芸術家肌なプリプリカンとしてはイマイチな出来であったようで、誕生したドーラスケルトンを目にしても「ど~も違う・・・」と納得の行かない様子を示してもいる。
作中での動向
長きに亘る封印から解き放たれたバンドーラ一味と、太古の眠りから目覚めたジュウレンジャーとの間で戦いの火蓋が切られる中、バンドーラはジュウレンジャーに対する次の一手として、先にジュウレンジャーとの間で争奪戦の対象となったスペースシャトルを利用し、彼等をおびき出す策に打って出た。
かくして、縮小された上で乗組員の子供達を乗せたまま地球へと放たれたシャトルを追い、狙い通りジュウレンジャーが行動を開始すると、バンドーラによって粘土細工の中から選ばれ生み出されたドーラスケルトンもまた、彼女の命を帯び刺客として地球へと送り込まれ、ロードザウラー1を駆るゲキにしがみついて追跡を妨害するのみならず、彼を遊園地へと飛ばしてしまう。
遊園地においては、テレポーテーションなどを駆使した変幻自在の動きでゲキを翻弄。後から駆け付けた他の4人に対しても、再生能力で彼等の攻撃を無効化せしめ、逆に剣戟や目から放つ球状の光線で各々の武器をことごとく破壊してみせた。
さらに武器を失ったゲキ達がジュウレンジャーへと変身するや、自ら頭蓋骨を飛ばして異空間を発生させ、4体の骸骨をけしかけたり剣で地面を突いて地割れを生じさせたりすることで、ジュウレンジャーによるシャトル救出を阻んでみせた。ジュウレンジャーもティラノレンジャーがドーラスケルトンの身動きを封じ、他の4人のレンジャーガンによる一斉射撃でバラバラに吹き飛ばすも、やはり再生能力の前には意味をなさない・・・かに思われた。
しかし再生しかかっていた最中に、咄嗟の機転で飛びかかったトリケラレンジャーに頭蓋骨とマントを奪われると、これを投げ渡されたタイガーレンジャーが骸骨達を一掃しつつ、「地獄に落ちろー!」との叫びとともに地割れの中に投げ込むという番狂わせが発生。再生能力の要であろう頭蓋骨が失われたことで、残った身体も爆発し跡形もなく消え去ったのであった。
備考
デザインは野口竜が担当。後年のインタビューにて、「中世の冒険ものや魔法ものに出てきても殆ど違和感がないのではないか」と、そのモチーフに対するストレートな描きようを振り返っている。
制作サイドへの提出こそされなかったものの、同様に骸骨をモチーフとしたドーラモンスターを篠原保(本作ではレギュラーキャラクターのデザインを担当)も考案しており、こちらは後年『忍者戦隊カクレンジャー』において、形を変えて再利用されることとなる。
関連タグ
ドーラゴブリン ドーララドゥーン ドーラキマイラ:いずれもCV担当を同じくするドーラモンスター達
冥獣スケルトン:『魔法戦隊マジレンジャー』に登場する敵怪人の一体。スーパー戦隊シリーズに数多登場する骸骨モチーフの怪人達の中にあって、同じスケルトンをモチーフとしている点や、敵の攻撃でバラバラにされても再生する能力など、ドーラスケルトンとは複数の共通項を持ち合わせている一体でもある