概要
漫画『ブラック・エンジェルズ』の主人公。
『マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ』と『外道坊&マーダーライセンス牙』へも登場。『ザ・松田』では松田の相棒として活躍している。
人物
被害者から報酬を一切受け取らず、法で裁けない悪人を抹殺する『ブラックエンジェル』。
普段は黒ぶち眼鏡をかけた草食系(そんな言葉は当時無かったが)の優男で三枚目を気取っているが、非道な悪事を見ると豹変し躊躇なく相手を地獄に落とす。
ただし、同情の余地のある悪人や、動物を手にかける際には一切の痛みを感じさせずに楽にしてやるなどの優しさがある。序盤は犯人を泳がせ過ぎて余計な犠牲者を出してしまうという失態が見られた。
自転車のスポークがメインの武器で、相手の頭頂部、首筋に刺すことで絶命させるという戦闘スタイルの持ち主。「秘灸暗剣殺」「円空暗剣殺」と名付けた必殺技を使うこともある。
武器はスポークの他にも、靴(コンバース オールスター)に仕込んだ剣、ワイヤー、自転車のサドルに仕込んだ吹き矢、自転車の車輪に仕込んだ刃(車輪ごと投げつける)、自転車のハンドルに仕込んだワイヤーなどがある。なお、自転車には隠し武器以外にもかなりの改造が加えられている模様。
身体能力は高く、自転車で90km/h以上出すこともできる。さらにその状態から急停止し、高速でバックするという曲芸も見せたことがある。バイクの運転も得意。跳躍力や反射神経は超人レベルである。
また「心を無にする」ことで、刀の上に立つ(相手は重さを感じない。後に空中浮遊能力:レビテーションと判明)、催眠術にかからない、摂氏100度の熱泉を浴びても火傷をしない、心を読まれないなど、ある種の超能力を持っている(ただし作品中盤から後半になって突然身につけたものであり、序盤にはそのような描写は一切ない)。「心を無にする」力は、殺しを行う悲しみから逃避するために無意識に身につけたものとされている。
決め台詞「地獄へ落ちろ!!」はブラックエンジェルを象徴する名台詞となっている。
経歴
両親を交通事故で失っており、姉と共におじ夫婦の家で暮らしていたが、6歳の頃に強盗におじ夫婦を殺され、罪をなすり付けられ逮捕された姉も警察の過酷な取り調べに耐えかねて自殺した、という過去を持つ。後にこの事件の真犯人を自らの手で裁いたことで、ブラックエンジェルとなる。
胸の十字の傷は、強盗に襲われて姉が洋士と共に逃亡する際、姉の付けていた十字架の首飾りの鎖が切れ、そこに落雷した後に洋士の胸にヤケドとして付いたもの。
職歴は多彩で、ラーメン屋や銭湯などの住み込み店員や、レストランや喫茶店のウエイター、学校の用務員、キャバレーの呼び込み、靴磨き、漫画家のアシスタント等をして食いつないでいる。
その他
読み切り作品『ブラック・エンジェルズ 雪藤ですが...何か!?』では久しぶりに主人公を務めている。