概要
ターミナル、およびオーブ国防軍所属の支援メカ。開発元がどちらかは不明だが、少なくとも2機存在している。
操縦者はターミナル機はメイリン・ホーク。キラ・ヤマトとアスラン・ザラが補助に入ったこともある。
オーブ機は操縦自体はストライクルージュからカガリ・ユラ・アスハが行い、キャバリアー側でミリアリア・ハウとサイ・アーガイル、ダリダ・ローラハ・チャンドラII世が補助に入った。
コクピット部にはシートが3つ点在しており、役割分担が可能。
モビルスーツの輸送及び戦闘力の強化をメインとしており、上から覆い被さるようにモビルスーツと合体する事で火力が強化される。単独での諜報性能も優秀で、外部施設のハッキングやミラージュコロイドによる隠密行動も可能。
劇中の活躍
ターミナル機はズゴックと行動を共にし、ファウンデーション王国の罠に嵌った世界平和監視機構コンパスの救助活動を行う。轟沈したアークエンジェルからアーノルド・ノイマンらを救出し、さらにライジングフリーダムから脱出したキラ・ヤマトを乗せると共にズゴックと再ドッキング、オーブ連合首長国へと逃げ延びた。
最終決戦ではミレニアムと共に宇宙に上がり、ズゴックおよびストライクフリーダム弐式を牽引。アスランが代理で乗ったストライクフリーダム弐式を切り離すと、ミラージュコロイドを展開してアルテミス要塞へ突入。メイリンが要塞内部を攻撃しつつ本機の機材で要塞のハッキングを行い、生まれた隙でキラやレドニル・キサカがラクス・クラインを救出した。ラクスを乗せた後は要塞から脱出し、ストライクフリーダム弐式のパイロット交代(アスラン→キラ)とアスランのズゴック搭乗の中継地点として機能、終了後はミレニアムに着艦してラクスを降ろした。
オーブ機はカガリ・ユラ・アスハの駆るストライクルージュとドッキングし、レクイエムの脅威にさらされるオーブの防衛に死力を尽くした。また、月面付近でブラックナイトスコード シヴァと戦うアスランのインフィニットジャスティス弐式を地球上からの遠隔操作で援護、非常に高い通信性能を見せつけると共にアコードの読心能力にも対応した。
余談
- 元ネタは『機甲戦記ドラグナー』のキャバリアー0と思われる。
- 同タイミングで登場したズゴックのインパクトから霞みがちだが、実は軍事兵器の観点から見るとこっちの方が数段ヤバい。
- ミラージュコロイドによる隠密行動から始まり、潜入した敵施設へのハッキング・クラッキング、搭載火器による破壊工作……とこれだけでも戦略的に優秀すぎるが、極めつけは「月面と地上の間でタイムラグほぼ無し」のMS遠隔操作が可能な点。
- C.E.世界ではNジャマーによって遠距離通信はかなりの制約が生じており、その結果遠隔操作による無人機は殆ど存在していない(SEEDFREEDOMでファウンデーション王国が正式採用している程度)。そんな環境下でコンマ一秒の操作の遅れが命取りとなるMS戦闘でも対応可能な遠隔操作技術というのは、戦略的観点ではとんでもないブレイクスルーである。
- 福田己津央監督によると、機密度合いでは1機製造するのに量産機20機にも相当するアカツキよりも上の極秘兵器で、「行政府と軍司令室の機能を統合したエアフォースワン」をイメージしているとのこと(出典)。