伊織順平
いおりじゅんぺい
テレッテッテー、順平はレベルアップー
概要
ゲーム「ペルソナ3」に登場するキャラクター。
月光館学園高等部2年生。主人公と岳羽ゆかりのクラスメイト。ノリの軽いお調子者の少年で、転入して間もない主人公にも気さくに声をかけてきた。主人公とほぼ同時期にペルソナ使いとして覚醒し、同じ学生寮に入寮することになる。
人物
特別課外活動部のムードメーカー的な存在であり、冒頭で挙げた「テレッテッテー」や「お手上げ侍」など、妙に記憶に残る台詞が多い。
元野球少年であるが、才能に限界を感じて辞めた。
一方でペルソナ以外に自身の取り柄を見つけられず、そのペルソナでも主人公に水を開けられてしまったことから、内心劣等感を抱えている。そのせいで主人公に噛み付くこともあったが、チドリとの出会いが彼の心境に変化をもたらすこととなる。
P3F後日談では、回想にて主人公が転校してきた直後の姿を見ることができる。
彼の家庭環境はP3本編終盤でも語られているが、父親は仕事で成功を収めたことの慢心から不動産投機に手を出して失敗、そして酒に溺れて母親と順平を巻き込むようなトラブルを何度も起こすようになる。順平はそんな父親を失望し見限っており、酔っ払いに対しては父親と重ねるかのような嫌悪感を抱いている。
P3P版では、女性主人公を選んだ場合に魔術師コミュのキャラクターとして仲を深めることができる。
主人公に対する感情もP3主人公に抱いていた「嫉妬」が女性主人公に対しては「男の子の意地」に変わっており、気遣いや心配を見せたりコミュでは家庭事情について詳しく聞けたりと新たな一面を垣間見ることが出来、キャラの掘り下げが行われている。
ただし、コミュを早めに進めた場合、本編ストーリー中での主人公に噛み付くシーンと、コミュでの優しい態度との間でギャップができてしまう。
彼はストーリー上必ずチドリと関わる上、P3F・P3P以降は彼女の生存ルートも実装されたためか、主要男性キャラクターの中で唯一主人公の告白を断るので、関係は「友人以上恋人未満」といった所でストップする。
ただ、没データ内では順平と恋人関係になった上での3月5日があり、ボイスまで収録されているので恐らく実装する予定だったようだ。だとするとルートによっては順平は大切な存在を立て続けに2人も失うこととなり、精神的ダメージがデカすぎる展開になっていたので、実装されなくて良かったのかもしれない…
作中の年頃らしい嫉妬心やニュクスに対する恐怖を主人公にぶつける姿はP3の発売当初はユーザーからの評価はあまりよくなかったが当時のユーザーが成長した現在では概ね「まぁそうだよね」といった感じで認められている。
容姿
青いスポーツ帽子と高校2年生にもかかわらず生やしている顎鬚がトレードマーク。
制服のリボンネクタイは基本的に付けずに青いドレスシャツを着ている。腰には独特のデザインのベルトとウォレットチェーンを付けている。
あと、分かりにくいがネックレスを身に着けている。
基本的にネックレスはチェーンのようだが、PQ2ではレザー紐のようだ。
ネックレスのペンダントトップには4つの石が嵌っていて、左上から時計回りで赤、黄、青、黒となっている。ただしこの色は『ペルソナ3リロード』では変更されていて、赤、黄、緑、青になった。
『P4U2』では、少年野球のコーチをしているため野球帽をつけて野球のユニフォームを着ている。
『ペルソナ3リロード』では、物語が進むと新装備を着るようになる。黒とグレーの上着を腰に巻き、青と白のバッティンググローブ、脚に召喚器ホルスターを付け、たすき掛け形のホルダーで大剣を背負った姿になっている。
ペルソナ
対応アルカナは魔術師で、主にアギ(火炎)系と物理スキルを習得する。
アルカナが魔術師のくせに魔力のステータスが低い戦士タイプなのはご愛嬌。
全体攻撃を習得するのが遅いため、数が多いザコ戦では少々苦労する。
前述の通り魔力が低く力が高めの戦士系だが、戦闘では自身の残りHPをあまり気にせずに物理スキルを連発する。回復系魔法を覚えないため、補助を行わないと気付いたら瀕死…ということが多々あるので、散開時は注意。トリスメギストスに覚醒した後は微量のHP回復が付くが、放っておくと瀕死なのは変わらないため引き続き回復は必要。
【P3, P3F】基本的な腕っぷしは強いので主人公が火力不足な間の残敵HP削り担当になってもらったり、ラクカジャ係になってもらうのも手。
【P3F後日談編】終盤における順平(+コロマル)戦で対峙する際には、敵であるがゆえにノーコストで強力な物理スキルを連発してこちらのHPをガンガン削ってくる。しかもそのダメージを回復しても闇対策をしていない限り、コロマルのマハムドオンによる即死もありうるという非常に危険な存在となっている。
【P3P】主人公以外のキャラクターも操作が可能になったため、プレイヤーが順平を操作してアギ系魔法と物理スキルを使い分けていくことも可能。
【PQ, PQ2】1ターンに2回攻撃可能になる「黄金の双翼」、他キャラの攻撃に続けて通常攻撃を1回追撃する「デスチェイサー」など、Qシリーズオリジナルの攻撃スキルが猛烈な強さを誇っている。
【P3R】マハラギが使用スキルに追加され、複数シャドウに魔法攻撃ができるようになった。
テウルギアは斬撃属性の必殺技「バーストスイング」で、テウルギアゲージ上昇個性はクリティカル発生時となっている。
単純度数AAA(トリプルエー)お気楽度数TTT(テレッテッテー) 逆襲の全力空転スラッガー 伊織順平!!!
『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド(通称P4U2)』に参戦。
かつてメジャーリーガーを目指していたことが遠因となってか、普段はアルバイトをしながら少年野球チームのコーチをしている。
桐条美鶴が組織した「シャドウワーカー」にも非常勤隊員として席を置いているが、今回は任務ではなく、電車を寝過ごしたことから偶然稲羽市へとやって来て、ペルソナ使いを狙う陰謀へと巻き込まれることになる。
武器は金属バット。確かに原作でも装備に釘バットがあったが…。
使用ペルソナはトリスメギストス。
攻撃モーションもギャグテイストになっているが、ヘッドスライディングやバントなど野球の動作をもとにしたアクションが多い。
キャラ専用ゲージとして、野球の塁上表示とアウト・ボール・ストライクのカウント表示があり、バットでの攻撃を当て続けて10点を超えると「勝利の雄叫び」が発動してパワーアップするという変わった性能を持つ。
点数はラウンド経過後も引き継がれるため、複数ラウンド勝負の場合は勝ちよりも点稼ぎを重視した立ち回りも考えられる。
エリザベスによってベルベット姉妹のダンスによる姉妹喧嘩に巻き込まれる。
当初はダンスに乗り気でなかったが急にやる気を出した。スタア☆として人々の無意識に存在を知らしめたいらしい(=モテたい)。とはいえ(名前は出ないが)チドリに対しての惚気も健在。
ダンスするにあたって主人公(今作では「結城理」)に対してライバル心はあるようだが、ニュクス戦直前(1月)だからか、特にギスギスした感じもなくなり和やかな雰囲気になっている。
台風により文化祭が中止となった日の夜。タルタロスを訪れた特別課外活動部の一同は、何故かベルベットルームへと迷い込む。突如として急降下し始めたエレベーター。停止した先で待っていたのは、「やそがみこうこう」と呼ばれる異なる世界の文化祭だった。同じく迷い込んだペルソナ使いの集団「自称特別捜査隊」と共に、一行は迷宮探索へと乗り出す。
様々なボイスやセリフにチドリへの惚気が盛り沢山になっている。
P4の花村陽介とは同じ魔術師コンビらしく気が合うこともあるようだ。
P3主人公に対してリーダーコンプレックスは健在で、しばしば嫉妬気味な態度が出る。
ちなみに、ごーこんきっさの結婚式イベントで結婚(未遂)相手候補になっているが、そっけない感じの選択肢を選んだ方が順平が面白いことを言ってくれたりする。