スペード
すぺーど
概要
剣、騎士の象徴であり、タロットカードの小アルカナの剣に相当し、
その語源もイタリア語で剣を意味するspada(スパーダ)から来ている。
形状としては、ハートを逆さまにして足を付けたようなものとなっている。
一般的なゲームでは最も強いスートとして扱われることが多い。
剣をイメージするスートであるためか攻撃的なイメージを持たれることもあり、1998年に公開された映画「名探偵コナン 14番目の標的」では、トランプのスペードのカードが攻撃的なものを意味するということから、犯行現場に犯人が残していくアイテムとして登場した。
特撮などでも、『ジャッカー電撃隊』のスペードエースや、『仮面ライダー剣』の仮面ライダーブレイドといった、主人公格のヒーローに用いられることの多いモチーフである。
一方、ヒロインの場合はハートがモチーフとなっているものが主人公格である事が多い。
その辺の事と関係してか、或いは♂と形が似ているためか、しばしばスペードが男性のシンボル、ハートが女性のシンボルのように扱われる。
トランプ税との関係
1600年代にイングランドでトランプが流行った際にはスペードのエースに対して、トランプ税として税金を掛けることが行われた。納税の証としてスペードのエースにスタンプが押されたのだが、スタンプを偽造して脱税する者が現れるようになった。対策としてスタンプは複雑化されたがまた偽造されてしまった。これを繰り返していくうちにどんどんデザインが複雑化していった。収拾がつかなくなってしまい、最終的には税額を大幅に引き下げることで解決した。その名残で現在でも複雑なデザインが施されている。
現在でもハートやクラブ、ダイヤのカードと異なり、スペードのエースだけがシンボルが大きく描かれたり複雑な模様が入っていたりするのはその名残である。
ちなみに日本でも骨牌税(後にトランプ類税)という税があり、トランプのパッケージに証紙を貼ることが義務づけられていたが消費税導入と共に廃止となった。