ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ニーアレプリカントの編集履歴

2024-04-10 14:42:21 バージョン

ニーアレプリカント

にーあれぷりかんと

『ニーアレプリカント』(NieR Replicant)とは、スクウェア・エニックスから発売されたアクションRPG。『ニーア(NieR)』シリーズの第1作。 2021年4月22日には本作のバージョンアップ版『NieR Replicant ver.1.22474487139...』が発売。

そして、狂気はもう一つの世界へ(オリジナル版)

遠い約束。千年の嘘。(ver.1.22474487139...)


概要

『ニーアレプリカント』(NieR Replicant)とは、2010年4月22日にスクウェア・エニックスから発売されたPlayStation 3用ソフトである。ジャンルはリアルタイムアクションRPG。

本作は『ドラッグオンドラグーン』(以下『DOD』)の製作陣によって開発された。事実上の裏設定として、『ニーアレプリカント』は『DOD』のEエンド(通称:新宿エンド)からおよそ1300年後/1400年後の世界が舞台となっているが、ストーリー上の関係はない。

NieR:Automata』とも世界観を共有しており、こちらは本作をプレイしていなくとも問題ない程度にストーリーが繋がっている。


本作にはバージョン違いが存在し、同日に発売されたXbox 360用ソフト『ニーアゲシュタルト』(NieR Gestalt)がそれにあたる。

それぞれ主人公の年齢が異なっており、『レプリカント』では兄妹の愛、『ゲシュタルト』では父娘の愛が描かれている。また、海外版『NIER』は『ゲシュタルト』の内容に準じている。


2021年4月22日には、『レプリカント』のバージョンアップ版にあたる『NieR Replicant ver.1.22474487139...』が発売された。対応プラットフォームはPS4/XboxONE/Steam。

詳細は後述するが、新たに『Eエンド』や『人魚姫』のシナリオが追加されており、ほぼ完全リメイクと呼べる内容になっている。

開発はトイロジック(オリジナル版の旧スタッフが在籍)。監修には前作『NieR:Automata』を手掛けたプラチナゲームズスタッフも加わっている。



以下、バージョンアップ版に関する詳細。


      ↓


2020年3月29日に行われたNieRシリーズ10周年記念生放送にて、『NieR Replicant ver.1.22474487139...』が発表された。(※ちなみに当日、新型コロナによる都市圏自粛問題と同時に都内で大雪が降ったのは全くの偶然である)。

2020年9月24日、オンライン上で開催されたニーアTGS2020特番にて、初のプレイ動画と発売日が公開され、同日のうちに予約開始となった。

市場規模等の諸般の事情により、国内パッケージ版現物の販売はPS4版のみとなる。通常版には各店舗・通販ストアでそれぞれ特典が付く他、スクエニe-STORE・ローソンLoppi・HMVにおいて数量限定生産で、ピンバッジセット・収録台本セット・限定アレンジサウンドトラックを同梱する豪華版『White Snow Edition』も発売される。


兼ねてから開発側から「旧作オリジナルのバージョンアップ版」と称されていた本作だが、設定資料集などに収録されていたシナリオを本編に追加完全新録の音声収録(オリジナルではボイスが無い箇所も全てフルボイス収録)ゲーム内BGM・サウンドも全てアレンジ新録、更にキャラクター・背景3Dモデリング/モーションデータも全て1から作り直して刷新している

アクション周りには前作オートマタを手掛けたプラチナゲームズスタッフの監修も加わっているため、モーション全体の挙動や攻撃動作の操作感など、大幅に刷新されたアップデートが施されている。

キャラクターデザインにおいてはオリジナルを担当したD.Kが現在日本国内で活動していない経緯から、元のデザインはそのままに前作『NieR:Automata』から続投する形で吉田明彦がメインキャラクター・パッケージのイラストを手掛けることとなった。

2022年11月時点で、本作は累計出荷本数150万本を達成している(これは11年前のオリジナル版累計本数を遥かに超える販売ペースである)。


ストーリー


──2053年、東京。

街は廃墟と化し、黒い化物たちが徘徊していた。鉄パイプを持った少年ニーアと病弱な妹ヨナは、建物内にて潜伏していた。

襲い来る化物たちから妹を守るための力を欲したニーアは、人語を話す書物『黒の書』に触れ、強大な魔力を手に入れる。

しかし、同じく黒の書に触れたヨナの体には、不可解な黒い文様が浮かび上がってしまう……。


──時は流れ、3465年。

奇病が蔓延し、マモノの存在する世界。

小さな村に、少年ニーアと妹のヨナが暮らしていた。ヨナは生まれつき病弱で、謎多き不治の病『黒文病』を患っていた。

あるとき、ニーアは人語を話す書物『白の書』と出会う。

伝説に従い、白の書と共に『封印されし言葉』を集めればヨナの黒文病を治せるかもしれない──。そう考えたニーアは妹を救うため、各地のマモノを倒し、封印されし言葉を集めていく……。


ゲームの特徴


本ゲームの大きな特徴は、ストーリーを周回するごとにエンディングが変化する点

具体的には『Aエンド』〜『Dエンド』(バージョンアップ版は『Eエンド』まで)が存在し、それぞれ内容が異なる。また、周回するごとに一部ストーリーにもシーンが追加され、1週目ではわからなかった謎が明かされていく。

なお、このED分岐システムは『DOD』から引き継がれたもので、続編『NieR:Automata』にも使用されている。


戦闘システムには『ワードエディット』と呼ばれる強化機能が存在する。

敵を倒すと手に入る『ワード』を組み合わせることにより、武器や魔法の攻撃力を上げたり状態異常を付与することができる。『NieR:Automata』に登場する『プラグイン・チップ』に近い。


『NieR Replicant ver.1.22474487139...』からは作中に『ウェポンストーリー』が追加された。

いわゆるショートストーリーであり、武器を入手、強化すると、元の持ち主に関する小話を読むことができる。

DOD』から続く伝統システムで(そちらでは武器物語という名称)、他の『NieR』作品にも存在する。内容は繋がっていたりいなかったりとまちまち。

本作には『DOD』シリーズで登場した武器やキャラクターたちにまつわる武器が登場。また、無料dlcを入れると『NieR:Automata』のキャラクターが持っていた武器を入手できる。


登場人物



ニーア(CV:岡本信彦/遊佐浩二)

ちびニーア青年

主人公の少年。幼い頃に両親を亡くし、妹のヨナと村で二人暮らしをしている。特徴的な髪の結い方をしているが、これには公式で理由がある。作中で時間が経過すると青年の姿になる。

正義感が強く、かなりのお人好し。大変仲間想いで、白の書やカイネ、エミールを始め、村の人々にも優しく接する。何より妹のヨナを大切に想っており、彼女の抱える不治の病『黒文病』を治すために日々頑張っている。

戦闘では剣、槍、白の書による魔法を使って戦う。


白の書(CV:ピーター/安元洋貴(ver.1.22474487139…))

白の書

人語を喋る書物。宙を漂って移動する。目覚めた際ニーアに強く打たれたせいで記憶を失っているが、大して気にしていない。仲間からは『シロ』と呼ばれることが多い。カイネからは『クソ拭き紙』などと呼ばれている。

世界の全てを知り尽くしているように振る舞ったりするも、実際はおとぼけな一面が多々見られる。荘厳な口調で毒舌を吐くが、根は優しいお爺ちゃん。仲間を大切にし、特にニーアにはいつも寄り添っている。彼の過剰なお人好しにも渋々付き合っている。

戦闘ではニーアと共に魔法を使って戦う。倒したマモノの血を吸収することで『封印されし言葉』を手に入れ、力を取り戻すことができる。


カイネ(CV:田中敦子)

センシティブな作品

『マモノ憑き』の少女。崖の村の住人から差別を受けている。大胆な下着姿をしており、半身には包帯を巻いている。祖母を殺したマモノに復讐するために剣を振るっている。シロからは『下着女』と呼ばれる。両性具有である。

ぶっきらぼうで不器用な性格。非常に口が悪く、彼女が喋るとよく規制音が入る。差別されていた故に素直になれないだけで、実際は家族や仲間を想う優しさを持ち合わせている。

戦闘では双剣と魔法を使い、荒々しく戦う。


エミール(CV:門脇舞以)

泣く

見たモノを石化させる能力を持つ少年。それが理由でいつも目隠しをしている。南平原にある洋館に執事と二人で住んでいる。ストーリーが進むと、彼の身にとある変化が起こる。

おだやかで優しい性格。話し方も丁寧。恐ろしい能力を持つ自分を受け入れてくれたニーアとカイネを慕っている。

戦闘では杖と魔法(石化)を使って戦う。


ヨナ(CV:野中藍)

おにいちゃん

主人公ニーアの妹。彼と村で二人暮らしをしている。生まれつき病弱だったが、更に不治の病『黒文病』を患っており具合が悪い。時折ニーアの役に立とうと料理を作ってくれるが、その出来はどれも壊滅的。

あまり外に出られないからか、世間擦れしない無垢な感性を持ち合わせている。ニーアとは共依存の関係で、いつも彼の帰りを今か今かと待ちわびている。


デボル&ポポル(CV:白石涼子)

シンキングバード

主人公ニーアの村に住む双子の姉妹。赤い髪が特徴的。親のいないニーアとヨナをいつも気遣ってくれる。

姉のデボルは活発な性格で、よく村の噴水や酒場で歌を歌っている。

妹のポポルは温和な性格で、村の図書館の館長を務めている。また村の長としての役割も受け持っており、ニーアに仕事を斡旋してくれる。


テュラン(CV:森久保祥太郎)


カイネの半身に住まうマモノ。猟奇的な考えの持ち主。

ストーリーでは2周目以降から登場する。


仮面の王(CV:榎木淳弥/綾里まる)

カイザム

砂漠にある仮面の街の王様。若いながらに民を統べている。「掟は自由を知るためにある」という考えを持つ。

奔放な性格で側近を困らせることもあるが、国と民をきちんと想っており、王としての尊敬を集めている。


フィーア(CV:綾里まる)

新作動画上げました

仮面の街に住む少女。掟に倣って言葉を使わず、身振り手振りで意思疎通を行う。以前狼の襲撃から助けてくれたカイネのことを恩人として慕っている。

誰にでも優しいおおらかな性格だが、逆境に負けない強い心も持ち合わせている。


ルイーゼ(CV:悠木碧)

ルイーゼ

リメイクにあたって追加されたシナリオで登場する謎多き少女。漂着した難破船の中にいるところを発見された。

文字の読み書きができず、上手く喋ることができない。海岸の街に住む郵便配達員のハンスにだけは心を開いている。


魔王

【ネタバレ】魔王【ではないはず】

マモノでありながらも日光で消滅せず、黒の書を連れている謎の存在。どこか主人公ニーアと似た容姿をしている。


『ver.1.22474487139...』版での追加要素

『NieR Replicant ver.1.22474487139...』では、原作になかったストーリーや機能が追加されている。以下がその内容。


・設定資料集に載っていた『Eエンド』が本編に追加。

・同様に、『人魚姫』のシナリオが本編に追加。

・同様に、ウェポンストーリーが追加。

・オートバトル機能が追加。これによりゲームが苦手な人でも簡単にプレイできるように。

・敵のロックオン機能が追加。

・原作にあった有料dlcが最初から搭載。クリアすると原作準拠の追加コスチュームが手に入る。

・作中BGMを『NieR:Automata』の曲に差し替えて本編をプレイできる。

・無料dlc『4 YoRHa』の配布。『NieR:Automata』に出てきた主人公たちのコスチュームと武器が手に入る。

・その他、武器やワード、クエストが一部追加されている。




関連作品

設定資料集

  • 『ニーア ザ・コンプリートガイド+設定資料集 GRIMOIRE NieR』
  • 『ニーア レプリカント ver.1.22... ザ・コンプリートガイド+設定資料集 GRIMOIRE NieR:Revised Edition』[*1]
  • 『NieR:Automata Strategy Guide ニーア オートマタ 攻略設定資料集《第243次降下作戦指令書》』[*2]

小説

  • 『NieR Replicant ver.1.22474487139... 《ゲシュタルト計画回想録》 File01』
  • 『NieR Replicant ver.1.22474487139... 《ゲシュタルト計画回想録》 File02』
  • 『NieR:Automata 短イ話』[*3]

ドラマCD

  • 『ニーアレプリカント ウシナワレタコトバトアカイソラ』

アート

  • 『NieR Art 幸田和磨アート集』

  1. 前者のバージョンアップ版。迷った際はこちらを買うと良い。
  2. ほんの数ページだけレプリカントの内容に触れている。
  3. エミールの話にレプリカントキャラの名前が登場。また挿絵が1枚載っている。

スタッフ(※ver.1.22474487139...版)

開発:トイロジック

監修・シナリオ・原作版ディレクター:ヨコオタロウ(BUKKORO Inc.)

キャラクターデザイン:D.K/吉田明彦(CyDesignation Inc.)

コンセプトアート・海外版パッケージイラスト等:幸田和磨

音楽:岡部啓一 / 帆足圭吾(MONACA,Inc.)

ディレクター:伊藤佐樹(Toylogic Inc.)

プロデューサー:齊藤陽介(SQUARE ENIX HOLDINGS CO., LTD.)

アクション・モーション監修:田浦貴久(PlatinumGames Inc.)


CM


上記の動画タイトルは、

『NieR Replicant ver.1.22474487139... | CM | 新宿ver.0.25 | 2周目』。

このCMだが、実はとある秘密が存在する。

タイトルに倣って、動画の再生速度を0.25倍速にして観てみると……。


なお、同じくタイトルに『2周目』とあるように、低速で観るのはゲームの2週目に入ってからをオススメする。


関連動画


原作OP


関連イラスト

ごめんね、センシティブな作品


関連タグ

シリーズ

NieR

ニーアレプリカント/ニーアゲシュタルト

NieR:Automata NieR_Reincarnation

DOD

ドラッグオンドラグーン ドラッグオンドラグーン2 ドラッグオンドラグーン3

総合

ドラッグオンドラグーン/NieRシリーズ

DOD/NieRシリーズの登場人物

コラボ・外部出演

SINoALICE

登場武器

百獣の剣王 鉄塊 鉄パイプ

users入り

発売元・開発元

スクウェア・エニックス

キャビア(オリジナル版) トイロジック(バージョンアップ版)

媒体

PlayStation3 (オリジナル版)

PlayStation4 XboxONE Steam (バージョンアップ版)

略称

レプリカント

表記揺れ

NieR_Replicant


外部リンク

ゲーム公式サイト(オリジナル版)

ゲーム公式サイト(ver.1.22474487139...)


時系列

DOD3DOD→A+Bエンド→DOD2

    ↓

   新宿エンド(Eエンド)

    ↓

ニーアレプリカント/ゲシュタルトニーアオートマタ



※以下の文章には『レプリカント/ゲシュタルト』と『オートマタ』の大きなネタバレを含みます。


『オートマタ』が『レプリカント/ゲシュタルト』のどのエンドから繋がっているのかは不明。

一般的には「Dエンド」または「Eエンド」と言われている。


  • 公式には『レプリカント』の「Dエンド」または「Eエンド」から『オートマタ』に繋がるとの発言が存在。
  • ゲームでは『ゲシュタルト』から『オートマタ』に繋がる可能性が浮上。
  • 小説「エミールの追憶」では『レプリカント』の「A〜Cエンド」から『オートマタ』に繋がる可能性が浮上。

『オートマタ』発表時、電撃オンラインの生放送にて『オートマタ』は『レプリカント』の「Dエンド」の設定を引き継いでいるとの発言があった。→同様の発言をしている電撃オンラインの記事

しかし、その後のディナートークショーや『DOD3』の設定資料集では、「Eエンド」後を描いた小説「プロメテウスの火」の出来事が『オートマタ』に繋がっていると書かれており、この時点で「D・Eエンド」の可能性が浮上している。


更には『オートマタ』のゲーム内アーカイブ「ゲシュタルト計画報告書 11」にて、オリジナル・ゲシュタルトの崩壊云々が綴られているのだが、このときの年月記載が「3361年 12月31日」。

3361年は『ゲシュタルト』でニーア(父)が白の書を手に入れた年であり、ここで『ゲシュタルト』との関連性も浮上する(余談だが、本編でオリジナル・ゲシュタルトが崩壊したのは3361年から更に5年後の3366年のはず。誤植かあるいは……)。


加えて、小説『短イ話』に掲載の「エミールの追憶」内にてエミールの気になる発言が存在する。月の涙で願いが叶わないのではないかという自問自答の中で、『月の涙の花飾りを贈られたあの人の願いも、やはり……。いえ、それは僕の、「僕だった人」の推測に過ぎないそうですが』(p308)とこぼしている。あの人とはカイネを指すが、カイネはエンドによって結末が大きく変化するキャラである。

一番に可能性が高いのは「A〜Cエンド」。こちらではカイネがニーアの望みの達成を見届けた後に死んでしまうため、エミール視点からはバッドエンドに見える。ただしカイネの願いは「奴(ニーア)の刃になって死んでやる」なので、彼女の願いは一応叶っている(だからこそエミールは推測に過ぎないと言っているのかもしれない)。

「Dエンド」の可能性についてだが、当該エンドではニーアの存在そのものが消滅しているため、「あの人は一生懸命、月の涙を育てたけれども、妹の病気を治せなかった」(p308)というエミールの発言と矛盾が生じる。なにより推測するまでもなくカイネがバッドエンドを迎えている。


このように、『レプリカント/ゲシュタルト』のエンディングと『オートマタ』の繋がりは多岐にわたり考えられる。

とはいえ、『NieR』シリーズは『DOD』シリーズに倣って作品ごとに別の世界線と捉えるのが妥当であり、上記の全てを正解だと判断しても問題はないだろう。

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました