概要
2023年7月に『ゆるキャン△』の続編アニメ(SEASON3)が発表され、同時に制作会社の変更と新しいイメージビジュアルが公開された。特にビジュアルは大幅刷新され、原作の漫画寄りとなった。アニメから入ったファンの中には抵抗感を抱くファンが多かったが、原作から入ったファンはむしろゆるキャン△っぽくなったと好意的な捉えた方をする者もおり、デザインそのものは賛否両論であった。
そんな中2024年1月11日に身延駅前の商店街で身延まんじゅうを食べる犬山あおい(以下イヌ子表記)のイメージビジュアルが公開されたが、SEASON2まであったそびえ立つ連峰が整地されて平原になっており、当初は作画ミスではないかと疑われたが、公式サイトでSEASON3のキャラクターが紹介されるとやはり平原化されたことが確認されている。そして4月にSEASON3の放送が開始されたが、野外活動サークルの部室に座っているイヌ子は並んでいたなでしこや千明と変わらない平原ぶりを披露し、SNSを中心に一騒動となった。
原因
元々アニメ版のイヌ子は原作漫画より大きく描かれており、一部からは「さすがに大きすぎるのでは」という指摘があった。実際これが露わになって以降R-18絵師の投稿が急増し、『ゆるキャン△』主要キャラクターのPixivのR-18率は2024年4月時点でリンが8000作品中800作品、なでしこは6000作品中500作品と1割前後なのに対し、イヌ子は4000作品中1300作品と3割近くがR-18と主要キャラの中で突出している状況である(※1)。さらに内容を見るとリンとなでしこはキャンプ中が多いのに対しイヌ子のはキャンプとは関係のないものに偏っており、明らかに作品の内容と逸脱している状況であった。
この状況はファン層にも現れてしまい、各アニメファンの分布図で『ゆるキャン△』は中高年男性が多い結果となっている。元々ソロキャンプ自体が資金力や時間のある単独男性向きというのもあるが、ここに『ゆるキャン△』を見たキャンプ知識のない男性アニメファンが入ってきたことでさらに男性率が上昇。このことが悪い方向に出てしまい、例えば映画ゆるキャン△では映画館で中年男性の体臭が酷い等の報告が岡田斗司夫のYoutubeで取り上げられ、またキャンプ場では「不審な男が断りもなく写真を撮っている」とのクレームが入り、公式が注意喚起を行うなどイメージ悪化が懸念される事態となってしまった。
純粋に作品を楽しみたい人からは「エロ視線で見られたくない」という批判も散見され、なにより女性やファミリー層にも楽しんでほしいという制作サイドの思惑が逸脱している状況で、さらに昨今ではポリコレなど露出抑制の傾向が高まっていることから製作会社やスタッフ刷新を機にこれまでのキャラクターデザインを見直し、特にそのイメージが強かったイヌ子に対しては大ナタが振るわれたと推測される。
しかしSEASON3のイヌ子のそれは原作漫画のよりさらに小さくなっているうえ、他の容姿も全体的に痩身化(※2)され、さらにニーソックスだったのが黒タイツに変更される(※3)などいくつかの変更が実施されている。このような極端な変更はファンから違和感を覚えることがあり、特にイヌ子の場合はこれまでの特徴を消していることから、騒動が大きくなってしまった。
影響
X
XではSEASON3第1話放送後早速イヌ子のナーフっぷりが話題となり、ゆるキャン△界隈のタイムラインはおっぱいナーフで埋め尽くされた。その内容は殆どが「ナーフされすぎ」「こんなのイヌ子じゃない」と嘆いたものが多数であるが、「家族層や女性を取り込むため」といった理解を求めるポストも少数ながら存在する。
聖地
身延町にある本栖高校に主要5キャラの等身大パネルが飾られているがSEASON3放送前に差し替えられた。前のパネルとの比較画像がポストされるとやはりナーフされたイヌ子についての反応が多数あった。
pixiv
先述のイメージビジュアルから放送開始までのpixivの投稿状況を確認するとSEASON2以前のイヌ子で埋め尽くされており、SEASON3版イヌ子の作品は希少となっている(投稿されているSEASON3版イヌ子もほぼ公式イラストの模写またはデフォルメである)。中には「うそやでー」と言いながらそびえ立つ連峰を露わにするなどナーフをネタにしている作品も散見される。
注釈
※1:範囲を広げれば各務原桜も700作品中200作品がR-18である。
※2:イヌ子に限らず他のキャラも痩身化されている。
※3:キャラクターデザイン担当の考えもあるが、絶対領域がある方々に狙われる可能性があることから対策を講じたともされてる。
関連タグ
礼子(スーパーカブ):同じ山梨県絡みの作品のキャラで、原作小説や漫画ではイヌ子に負けず劣らずの肉体を有していたが、アニメでは色々ナーフされてしまい、ただの無礼子になってしまった。