「この腕も、私も、まだ生きる意味があるように、おまえにも未来がある筈だ。」
CV.田中敦子(レプリカント)/ローラ・ベイリー(ゲシュタルト)
概要
プロフィール
性別 | 両性具有 |
---|---|
年齢 | 17歳 |
身長 | 172cm |
武器 | 双剣、魔法 |
髪の色 | 青みがかった白銀色 |
瞳の色 | 沈んだ紫色 |
出典:設定資料集『Grimoire NieR』
双剣を扱う『マモノ憑き』の少女。半身のマモノの浸食を防ぐために、大胆な下着姿をしている。
可憐な見た目に反して、非常に口が悪い。喋るとよく規制音が入る。この言動の荒さと豪快さは、今は亡き祖母譲りのもの。
あまり素直ではなく、ぶっきらぼうな性格。しかしその奥には家族や仲間を思う優しさを持ち合わせている。
非常に大食らいで、毒性のある食べ物も平気で食べる(味覚音痴ではない)。
ちなみに両性具有である。
テュランの影響でカイネのみマモノの言葉を理解することができ、それにより戦いの中で葛藤を見せることも。
白の書からは『下着女』と呼ばれ、事あるごとに口喧嘩をしている。でもなんだかんだ仲は良い。
エミールには頼りになるお姉さんだと思われている。そんな彼をカイネも不器用なりに可愛がっている。
残虐な思考のテュランとは馬が合わないが、日光に弱い彼に配慮して半身に包帯を巻くなど、カイネなりに思うところはあるようだ。
数年前まで祖母と二人暮らしをしていたカイネだが、巨大なマモノ『フック』に襲われて祖母は死亡。カイネも手足を失うなど瀕死の重傷を負った。その際、半身にマモノ『テュラン』が取り憑き、失った手足を再生。生き延びたカイネはマモノ憑きとなる。
戦闘能力が向上し、魔法が使えるようになったカイネは、この力を使って祖母を殺したマモノへの復讐の道を選ぶ。
両性具有であることを理由に、過去には崖の村の住人から酷い虐めを受けていた。実の両親はそれが間接的な原因となって亡くなっている。カイネが下着姿をしている理由は、差別を受けていた反動でもある。
カイネがマモノ憑きとなってからは住人の虐めは止まったが、差別自体は無くなっておらず、今でもカイネは村近くの荒屋で暮らしている。
復讐のために生きていたカイネだったが、ニーアと白の書の力を借りて、ようやく仇のマモノを撃破した。
生きる目的を失ったカイネは戦いの末、死を選ぼうとする。そんな彼女をニーアと白の書が呼び止めた。自分を差別せず仲間だと呼んでくれたニーアのために、再びカイネは剣を振るうようになる。
やがてカイネは旅の中でニーアへの想いを募らせ、惹かれあっていく。
続編である『NieR:Automata』では登場こそしないものの、とあるサブクエストにてカイネの名前が出てくる。また、DLCを購入すると彼女のつけていた下着を2Bが着てくれる。
以下ネタバレになるが、作中Eエンド後にて残せるメッセージプリセットの中に『ガンバレ!この※★○▲野郎!!』という選択肢が存在する(ちなみにカイネがフックに浴びせた言葉は「この☆※△×野郎!」、Eエンドでの台詞は「この腐れ※★○▲野郎!!」。見比べると少し違う)。
『ドラッグオンドラグーン3』では彼女の持っている剣が『カイネの剣』という名前で登場した。
アニメ版『NieR:Automata ver1.1a』では、エミールの記憶の中で一瞬だけカイネの姿が登場する。レプリカントの本編で彼女の石化が解けた直後のシーンだと思われる。とても美人。
ショートストーリー
公式設定資料集『Grimoire NieR』、およびそのバージョンアップ版の『Grimoire NieR: Revised Edition』にて。
ゲームでは語られないショートストーリーがいくつも載っている。その中にカイネも登場する。
※以下、若干のネタバレ注意。
↓
「魔女ノ夜宴 ver.1.00」
モブである人格者の女性が語り手。第三者から見たカイネの印象について綴られている。非常にセンシティブな内容となっており、カイネが両性具有なのだと再認識させられる(身も蓋もない言い方をすると○△☆※をしている)。
「人魚姫 ver.1.00」
『NieR Replicant ver.1.22474487139...』にて追加された人魚姫のシナリオの元となった小説。内容はゲームとそれほど変わらないが、カイネとテュランの心情が事細かに描写されている。
「狭キ門 ver.1.00」
ポポルに頼まれ、カイネとエミールが村の見張りをする話。祭りでも二人は差別され、村には入れてもらえない。
内容を読む限り、この時からカイネはマモノの声が聞こえるようになったらしい。また、ここで既にカイネはマモノの正体を確信している。
「失ワレタ世界 ver.1.00」
『NieR Replicant ver.1.22474487139...』にて追加されたEエンドの元となった小説。所々ゲームとの違いはあるが、大筋は変わらない。カイネの心情が事細かに描写されている。
ドラマCD
公式ドラマCD『ウシナワレタコトバトアカイソラ』でも、カイネは登場する。
※以下、ネタバレ注意。(Dエンド後の内容や、『DOD』の内容を含みます)
↓
↓
Disc1
新宿で生活していた頃のオリジナル・カイネが登場。しかし、そこで彼女が元々普通の人間ではないことが明らかとなる。
なんとオリジナル・カイネは、かつて軍人だった祖父母の遺伝子にレギオンの攻撃パターンを組み込んで生み出された『プログラムド・ベイビー』であった。
後の時代(ゲーム本編)を生きるレプリカントのカイネがその身に両性具有という一種のバグを抱えて生まれたのも、Dエンド後に『マモノ憑き』ではなくなったにもかかわらず驚異的な身体能力を保持したままだったのも、全てはこれが要因。
ちなみに、オリジナル・カイネは正真正銘のお嬢様。言葉遣いも丁寧で、見つけた犬にシロという名前をつけるような可憐な少女である。
Disc2
獣欲
Dエンドから3か月後の世界が舞台。ニーアに関する記憶を失ったカイネはかなり荒れていて、自暴自棄がゆえに村の男性の死体に手を出してしまう(直球に言ってしまえば○※☆)。
私立レプリカント高等学校 体育祭編
まさかの公式学パロ(公式が病気)。
カイネは高校3年生として登場。チビニーア(弟)とエミールが同級生で、ニーア兄弟とは幼馴染み。
なんとテュランがカイネの兄という設定で登場する。ちなみに仲は悪いらしい。でしょうね。
NieR Re[in]carnation
2021年3月31日より開催された『NieR Replicant ver.1.22474487139...』発売記念コラボにて、カイネが初登場。期間限定ガチャにて実装された。
カイネ/崖の戦士(★3)
おなじみの下着姿。入手すると武器『カイネの剣』が解放される。
カイネ/異分岐の戦士(★4)
普段とは反対に、露出をおさえた黒の衣服を身にまとっている。胸元と太ももだけは地肌が見えており、2Bの衣装に雰囲気が近い。包帯を巻いておらず、髪型以外シンメトリーな見た目をしている。解放武器は『古の覇王』。
キャラ名に「異分岐」と入っている通り、ライブラリで読めるストーリーもレプリカント本編とは打って変わって大変幸せそうな内容となっている。
コラボクエスト『記録:皎潔の丘』は、生まれつき脚に痣を持った崖の村に住む少女の視点で話が進む。少女はカイネに憧れを抱いてくれているみたいだが、そういえば本編で崖の村って……(以下略)。
SINoALICE
2019年2月21日より開催された『NieR Replicant』コラボにて、カイネが初登場した。
カイネ/ブレイカー
『追憶ノ栞ガチャ』で入手。武器は『カイネの剣』。
ジョブストーリーには、苦悩するカイネの心情が綴られている。
2021年6月22日より開催された『NieR Replicant ver.1.22474487139...』発売記念コラボにて、新ジョブのカイネが登場した。
カイネ/クラッシャー
『忘却ノ栞ガチャ』で入手。武器は『カイネの双剣 ver.1.224』。
ジョブストーリーには、テュランに対するカイネの感情が変化していく様が描かれている。ここまで好意的な内容は他に類を見ないだろう。
武器物語(ウェポンストーリー)
概要でも触れたように『ドラッグオンドラグーン3』にて、彼女の剣が『カイネの剣』という名前で登場した。武器物語(ウェポンストーリー)の内容はおそらくDエンド後の話となっている。
『NieR Replicant ver.1.22474487139...』にて、作中に『カイネの剣』が追加された。Eエンド後に入手可能なだけあって、ウェポンストーリーの内容もそれに準じている。
設定資料集では主人公の名前が███で記載されているが、ゲームだとしっかり主人公名が入る。
『NieR Reincarnation』でのコラボイベントにて、『カイネの剣』が登場した。内容に剣が折れたと書かれているので、おそらくはDエンド後の話。
『SINoALICE』でのコラボイベントにて、『カイネの剣』及び『カイネの双剣 ver.1.224』が登場した。前者はCエンドのカイネ、後者はC、Dエンド前のテュランの心情が綴られている。
コラボレーション
『ロードオブヴァーミリオンⅡ』
仲間の実験兵器7号と共に参戦。属性は闇、種族は魔種。特殊技は「てめえの★※$を¥△&♯!」(自身のATK上昇+弱点消失+攻撃が貫通するようになる)。
実験兵器7号と共にデッキを組んだ状態で100勝すると、称号「迸ル狂気」が手に入る。
性能はかなり強力で、評価は高い。
『ロードオブヴァーミリオンⅢ』
実験兵器7号と共に再登場。魔種のコスト30で、超覚醒をすると、大幅に攻撃力と防御力が上がるが、7.5秒毎にゲートに帰るまでステータスが下がるデメリットを背負っていた。しかし大体の場合同コスト帯では圧倒的な殲滅力を誇り、冬木の魔女と並び大暴れをしていた。デメリットも帰還したらまたステータスは戻るため、大したデメリットではなく、同コスト帯で暴れ続けた。
『OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者』
本作には珍しい、ドット姿でのカイネたちを見ることができる。
ジョブは盗賊、影響力は権力。入手方法は限定ガチャ。
バトルアビリティは「青の魔弾」や「※△☆切り落とし」、「まず△☆※を切り落とす」。サポートアビリティは「マモノ憑き」、「迸ル狂気(力)」など。
必殺技は「この☆※△×野郎!」、EXアビリティは「ギタギタに刻んでやる!」。天賦覚醒で入手できるアクセサリーは「月の涙の花飾り」と、いずれも原作ネタが細かい。
規制セリフ解説
ゲーム内でのカイネの規制セリフについて、一部だけ解説する。
※Eエンドまでのネタバレを含みます。
↓
↓
「(前略)テメエの汚ねえ※△☆をギタギタに刻んでやる!」
崖の村1回目、カイネがフックに言い放ったセリフ。また、作中初めて規制音が鳴り響くセリフでもある。
コラボでの技名「※△☆斬り落とし」、「ギタギタに刻んでやる!」の元ネタ。
「(前略)☆※△×※○粉々に刻んでやるって言ってるんだ、この☆※△×野郎!」
崖の村2回目、おばあちゃんの声で惑わせてきたフックに対し、怒りのあまりカイネが言い放ったセリフ。シリアスなシーンだというのに規制音が3回連続で鳴り響く。
コラボでの技名「この☆※△×野郎!」の元ネタ。
「まず△☆※を切り落とす。」
浮気男について仲間内で話していた際、エミールから同調を求められたカイネが突然言い放ったセリフ。少し前まで笑っていたはずのニーアがふいに静かになった。
コラボでの技名「まず△☆※を切り落とす」の元ネタ。
「うるせえんだよ!バラバラに解体して△※○×を潰してやる!」
Eエンド『失ワレタ世界』にて、カイネがロボットに言ったセリフ。
小説『ゲシュタルト計画回想録』だと、なぜか上記のセリフだけ規制が外れている。余談だが、小説版はカイネ視点が多くて新鮮なので、ぜひ一度読んでみてほしい。
「(前略)だから……とっとと戻って来い!この腐れ※★○▲野郎!!」
Eエンド『失ワレタ世界』にて、カイネがニーアに叫んだ印象的なセリフ。このセリフのみ、黒塗りの記号が使用されている。
おそらく、オートマタのメッセージプリセット『ガンバレ!この※★○▲野郎!!』の元ネタ。
規制セリフ全体の解説として、「※」「○」「△」「☆」「×」の記号が使われている。
※△☆○×な言葉を使いたいときは、☆△※を※△☆×すると良い感じ。
関連イラスト
関連タグ
シリーズ
キャラクター
- ニーア(NieR)/父ーア
- カイネ(NieR)
- エミール/実験兵器7号
- 白の書
- ヨナ(NieR)
- デボル&ポポル/デボル/ポポル
- テュラン/由良正義
- 仮面の王
- フィーア(NieR)
- ハルア(NieR)
- ルイーゼ(ニーア)
- 黒の書
- 魔王(NieR)
カップリング
表記揺れ
↑近年になって記事が分割されたため、カイネが描かれた作品につけられているタグはだいたいこっちである。検索の際は注意。
外部リンク・出典
- 『NieR Re[in]carnation』コラボ動画
- 『SINoALICE』コラボ動画(レプリカント)
- 『SINoALICE』コラボ動画(レプリカント ver.1.22...)
- 『OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者』コラボ動画
- 『ニーア ザ・コンプリートガイド+設定資料集 GRIMOIRE NieR』(電撃ゲームス編集部,2010)
- 『ニーア レプリカント ver.1.22... ザ・コンプリートガイド+設定資料集 GRIMOIRE NieR: Revised Edition』(電撃ゲーム書籍編集部,2021)
- 『小説 NieR Replicant ver.1.22474487139... 《ゲシュタルト計画回想録》 File01』(著、映島巡,著・監修、ヨコオタロウ,2021)
- 『小説 NieR Replicant ver.1.22474487139... 《ゲシュタルト計画回想録》 File02』(著、映島巡,著・監修、ヨコオタロウ,2021)
- 『小説 NieR:Automata 短イ話』(著、映島巡,著・監修、ヨコオタロウ,2017)
- 『ドラマCD ニーアレプリカント ウシナワレタコトバトアカイソラ』(2011)
余談
カイネの瞳の色は公式設定資料集にて「沈んだ紫色」との記載があるが、実際のところ媒体によってかなり異なる。「暗い黄色」や「淡い青色」で表現されるパターンもあり、現在では「黄色」が主流となっている。
カイネが両性具有という設定のキャラクターとして誕生したのは、開発チームの女性に「男性のヒロインを入れてほしい」と言われたのがきっかけ。→ 出典:ガジェット通信
ゲシュタルト版で声優を担当したローラ・ベイリー氏は、他には「ストリートファイターⅣ」で春麗の英語版CVなども演じている。オープンワールド型のバカゲーとして名高いSaintsRowシリーズの3と4では、キャラクターメイキング可能な主人公の「女声その1」を担当。ギャングのボスなので「Fu○K」やら「As○h○le」やらと、やっぱり品のない言葉を口走っている。
彼女の喋るセリフに入るピー音は隠されてるだけで、アフレコの際に田中氏はスタジオでしっかり発音している。
カイネの外見モデルが『ドラゴンクエストⅤ』に登場するビアンカであることが、『ニーアレプリカント』のキャラクターデザインを担当したD.K氏のX(旧Twitter)にて明かされた。→D.K氏のXポスト