みんな世界を救いたくても、やり方で意見が分かれる―――
概要
2024年4月12日よりAmazonプライムビデオにて配信中の実写ドラマ。
「4」の9年後、最も未来の時代を描くシリーズ最新作である。
製作総指揮はベセスダゲームスタジオのトッド・ハワード氏。
監督は『インターステラー』や『ウエストワールド』などに携わったジョナサン・ノーラン氏。
ノーラン氏はいくつかのエピソードの脚本も担当する。
本作はシリーズの正史と明言されている。
4のEDをはじめとするこれまでの各作品の正史も確定する可能性がある。
ザ・ボーイズと同じ制作会社が手掛けたのもあり、特殊メイクやCGにより巨大クリーチャー、グール等が原作にかなり忠実になっている。
シーズン2は配信開始前に制作決定済。
日本版
日本人にとってはレトロフューチャー感薄いFOシリーズであったが、日本語版のロゴも昭和特撮を思わせるまさにダs…レトロフューチャー感あふれるものとなっている。
字幕と翻訳はベセスダ作品解説系youtuberのきんたん氏が担当している。
ただし、Amazonプライム標準の字幕と吹き替え音声はサッパリ合わないので注意。
担当声優は当番回までは役名が表示されずEDのキャスト欄ではその他扱いで表記される。
ゴア表現
fallout4日本版で「bloodymess」を習得していない状態よりちょっと強め。
…つまりだいぶグロい。思いっきりR-18Gである。
普通に頭はスイカになるし、ゲームと違い死体になる前から四肢が欠損する。
とはいえ、ゾンビ映画やサメ映画に耐性のある人ならば問題なく見れるだろう。
人によっては超リアルに動くラッドローチ(人食いゴキブリ)の方がキツいかもしれない。
舞台・時代
「4」の9年後、2077年の核戦争勃発から219年後のロサンゼルスが舞台。
PVではダイヤモンドシティらしき町並みやプリドゥエンらしき空中艦も登場。
LucyはVault33の住人。
初心者向けQ&A
Q.falloutってどんな作品?
A.いわゆる世紀末ものです。ヒャッハー!本作は終末から大体215年くらい後。
Q.Vaultって何?
A.暗黒メガコーポ製の裏の目的ありまくりの核シェルターです。だから大体滅んでる。
Q.お腹刺されたのに、スティムなんとかって注射一本で治ったよ!?
A.やくそうとかポーションとかアップルグミの類です。深く考えないように。
Q.BoSってなに?
A.戦前の危険なテクノロジーを回収or破壊する軍隊です。派閥が分裂してます。
Q.ゾンビがいるんだけど!?しかも喋るよ!?
A.放射能に適応してしまった人間「グール」です。不老だよやったね!
Q.わーい、ロボットだ!マジーン・ゴー!!
A.パワーアーマー(PA)と呼ばれる兵器です。世紀末では力の証と言えます。
Q.ひぃっ!?デカいGだ!!
A.FO名物ラッドローチです。スライム相当です、慣れましょう。
Q.エンクレイヴってなに?
A.戦前のアメリカを裏から操った、軍と大企業の秘密結社です。総本部壊滅済。
Q.ゲームに興味を持ちました。どれからやればいいですか?
A.「4」「76」がおすすめです。なお、本作より軽いですがCERO-Zです。シーズン2の予習をしたいなら「NV」もやること。Xbox(完全日本語化済およびゲームパスあり)とsteam(要日本語化)がありますが日本語化等modのやり方を知らない素人は大人しくゲームパスでやるのががいいでしょう。
Q.なんか齟齬があるって聞いたけど
A.NCRという国の設定でちょっと…
あらすじ
最終戦争から2世紀以上後。世紀末は今なお続いていた。
かつてのロサンゼルス地域の地下に連結して建造された2つの核シェルター、Vault33及び32は交易を続けながら長年安定稼働を続けていた。
結婚適齢期を迎え審査に合格したVault33の女性ルーシーは、次の交易で32から夫を迎えることになる。
しかし、これはモルデイヴァー率いる地上のレイダー集団の罠であった。
Vault32は既に壊滅していたのだ。
父であり監督官であるハンクをレイダーに拉致されたルーシーは、虐殺に怯えVaultに引きこもる生存者たちを背に、父を奪い返すために過酷なウェイストランドへと足を踏み入れる。
時を同じくして、B.O.Sの現地部隊、及びとあるグールの凄腕賞金稼ぎがヴィルツィヒなる男を追い始める。
彼は世界を変えるほどのアーティファクトを有していたのだ。
父を追う中でルーシーはこの大きな事件に巻き込まれていく。
主人公
ルーシー・マクレーン
演:エラ・パーネル 吹替:沢城みゆき
Vault33の監督官の娘。
何不自由なく暮らしてきた若い女性だが、環境再生の使命を背負ったVaultの住人であることに誇りを持つ。
心身共に健康で自らの能力を高める活動に余念がなく、多少の機械工学技術と体操・フェンシング・格闘術・銃撃の訓練をこなし、子供達を相手に歴史の教師を任されるほどの知識と話術を持ち合わせる。ゲームで言えばS.P.E.C.I.A.L.をバランスよく備えたような初期ステータスで、ウェイストランドでも生きていけそうな説得力がある。
なお性には奔放で、幼少期から従兄弟と性的な「練習」を繰り返していた(この点に関しては、Vault33管理評議会を含む周囲には誤魔化している)。
近親交配を避けるため、隣接したVault32から夫を迎える習わしに従った所、危うくイケメンなレイダーに殺されかかる形で一夜をともにするハメになる。
レイダーにさらわれた父を奪還すべく地上へと足を踏み出す。
度を越した善性の持ち主で、ウェイストランドの過酷な環境に晒されても自らの倫理観を貫き続け、時には無情な決断も実行する胆力も備える。
得物はレイダー襲撃の際に手にした麻酔拳銃、第4話からはシリーズおなじみの10mmピストル。前者はシリーズおなじみのシリンジャーライフルの工業製品版だろうか?
マキシマス
演:アーロン・モートン 吹替:あべそういち
B.O.Sの訓練兵。
NCR(新カリフォルニア共和国)出身で、幼い頃の騒乱で孤児となり、T-60パワーアーマーに乗り込んだBOS兵に救われ入隊する。
紆余曲折を経てT-60パワーアーマーを装着することになるが、正規の訓練を受けていない為未熟で、下記のザ・グールとの初邂逅の際に、パワーアーマーも着ないで生身で圧倒してくるザ・グールに打ちのめされた。
人並みの正義感を持った凡人であり、欲望と倫理観の間で迷い続ける。
ザ・グール
演:ウォルトン・ゴギンズ 吹替:堀内賢雄
冷酷で利己的なグールのバウンティハンター。
ルーシーが戦前の色を受け継いだ文化的視点、マキシマスが世紀末の上流の視点なら、彼は暴力で今日の糧を奪い合う在野ウェイストランド人の視点担当となる。
その正体は戦前に一世を風靡した俳優「クーパー・ハワード」で、Vault-Tecの公式アンバサダーも務めていた男。
とある目的のために戦前から200年以上生き続けてきたが、ここに来ていよいよフェラル化寸前に陥っており、抑制薬のためなら手段を選ばない性格になっている。とある理由からVault-Tec社と浅からぬ因縁がある。
また、111のアイツ同様従軍経験者で、多数の荒くれ者や並の軍人相手に一蹴する程の強さを持つ。またT-45型やT-60型をはじめとした殆どのパワーアーマーの弱点を知り尽くしている。
戦前はVault-Tec社員である妻バーブ(演:フランシス・ターナー)と娘ジェイニー(演:ティーガン・メレディス)の三人家族だった。また、犬も一匹飼っていたこともある。
ルーシーにとってはある意味世紀末の先生。授業料はとても高い。
主要人物
リー・モルデイヴァー 演:サリター・チョウドリー
舞台の地域では誰もが恐れる女性レイダー。推定50代、身長175cm前後。
「魔女」の異名を持つ女傑だが、同時にVault33やマクレーン家の事情に詳しいような素振りを見せたり、またどの辺りでコンタクトをとっていたかは不明だが、エンクレイブを脱出した研究者シギ・ヴィルツィヒと面識があり、かつ彼の持つ謎のアーティファクトを求めているなど、謎多き人物でもある。
彼女率いる一団が、ある目的でVault33を襲撃し、監督官のハンクを拉致したことから物語が始まる。
ハンク・マクレーン
演:カイル・マクラクラン 吹替:原康義
ルーシーとノームの父親でVault 33の監督官。
彼がモルデイヴァーに連れ去られたことが、ルーシーが外の世界へ旅立つきっかけとなった。どうやら何か秘密を抱えているようだが…?
キーパーソン
シギ・ヴィルツィヒ
演:マイケル・エマーソン 吹替:牛山茂
謎のアーティファクトと飼育犬CX-404を持ってエンクレイヴを脱走した研究者。
現在は賞金首として各勢力に狙われながら、何故か面識のあるモルデイヴァーの元へ向かっている。
何故かルーシーの人となりや、Vault33の内情に詳しいのだが…?
吹き替えを担当した牛山氏は、演者のマイケル・エマーソンが出演している作品の多くで彼の吹き替えを担当しているが、一方ではfallout4日本語版においてニック・バレンタインの吹き替えを担当していた。
エンクレイヴの研究所で生まれたメス犬。
体重不足のため焼却処分される寸前で、ヴィルツィヒの気まぐれによって育てられた。作中では、とある理由からヴィルツィヒ以外の登場人物数名と何度か成り行きで同行しており、その際にある人物から、「とある名前」で呼ばれるようになる。
Vault33居住者
ノーム・マクレーン
演:モイセス・アリアス 吹替:須藤翔
ルーシーの弟。
小柄な体格で自身の無力さを自覚しており、姉のVault33脱出を手伝った後もVaultに残り続ける。
熱意の無さを隠そうともしない皮肉屋だが好奇心旺盛で頭の回転はよく、自らが住むVaultのルールや成り立ちに疑問を抱き、独自に調査を開始する。
実質的に上記の3主人公に続くもう一人の主人公と言える存在。
チェット 演:デイブ・レジスター
ルーシーとノームのいとこ。ポマードヘアが特徴の好青年。姉に同行せずVaultに残ったノームに流されるまま調査の相方となる。なお、ルーシーの「練習」相手が彼である。後に"慰め合い"とその際に起きた出産騒ぎがきっかけで、下記のステファニー・ハーパーと交際する。
ベティ・ピアソン 演:レスリー・アガムズ 吹替:高乃麗
Vault33管理評議会の一員。ハンク拉致後の監督官選挙に立候補する。
ウッディ・トーマス 演:ザック・チェリー
Vault 33 管理評議会の一員。ハンク拉致後の監督官選挙に立候補する。
レジ・マクフィー 演:ロドリゴ・ルッツィ
Vault33管理評議会の一員。ハンク拉致後の監督官選挙に立候補する。
ステファニー・ハーパー 演:アナベル・オヘイガン
妊婦。惨劇の際にレイダーに片目を潰された挙句夫まで殺されてしまうも生き残り、その後胎児共々無事出産にこぎつける。その際"慰め合い"で居合わせていたチェットと交際を始める。
ヴェロニカ 演:ダニエル・アロンゾ
惨劇の後にレイダー達の看守となる女性。
BoS
デーン 演:ゼリア・メンデス=ジョーンズ
マキシマスの親友のBoS隊員。
タイタスの従者になる予定だったが、嫌がらせによる大怪我でマキシマスと交代する。
サデウス 演:ジョニー・ペンバートン
マキシマスに軍隊特有のいじめを行っていた一人。
彼が現れる前のいじめ被害者で、内心は次が現れマキシマスが一日も早くいじめる側に来れることを願っていた。
そのため、中盤で和解できるかに思われたが…。
長老聖職者クインタス 演:マイケル・クリストファー
デーンに怪我をさせた嫌疑でマキシマスを尋問する「クレリック」。
マキシマスの答えに彼をスクワイアに任命するが…。
ナイト・タイタス 演:マイケル・ラパポート
マキシマスと一緒に旅立つナイト。実写版仕様のT-60に搭乗する。
苦労に見合わない任務が続いた結果、マキシマスに八つ当たりしてしまい…。
Vault4
ベンジャミン
演:クリス・パーネル 吹替:子安武人
旅の途中だったルーシー達を保護したVault4の監督官。目が一つだけという、なかなかに強烈な見た目をしているが、本人は至って物腰の柔らかい人物。訪れたルーシー達に、Vault4の「レベル12」エリアにだけは近づかないように、と忠告するが…。
その他の人物
スニップ・スニップ 吹替:岩崎ひろし
Mr.ハンディの一個体(ゼネラルアトミックインターナショナル・Mk.Ⅳ)。
ウルトラ・スーパーマーケットの店舗を占拠する奴隷(も扱う)商人の配下。
「4」しかやってない方々、これがこのメタルのタコ共の平常運転です。残念ながら…。
ロジャー 演:ニール・ハフ
クーパーの知人。
グール歴は28年だが人には恵まれなかったようで、非グールをスムーススキンと逆差別している。フェラル化寸前に陥っており…。
マーサ
スニップの所有者に囚われていたグール化寸前の女性。
出番は短いが、物語折り返し地点にてルーシーの転機となる。
モンティ 演:キャメロン・カウパースウェイト
まんまとルーシーと一夜をともにしかけたイケメンレイダー。彼の傷だらけの身体と、Pip-Boyに搭載されたガイガーカウンターの反応がきっかけでルーシーに正体がバレた。その直後にそのまま格闘戦にもつれるも、結局彼女に斃された。
彼にきっつい一撃を食らわせた凶器はフルオート近接武器優遇の76に実装されるかも?
廃墟のおっちゃん(仮) 演:マイケル・アボット・ジュニア
第2話登場のおそらく本作一番の善人。ルーシーの世紀末先生一人目。
最初の集落「フィリー」の治安の悪さを嫌い一人で暮らす。多分農家。
己の死期を悟っており、きれいな水のお礼に「俺もうすぐ死ぬから!そしたらこの家と中の門全部やるよ!(意訳」とこれが歴代ゲーム作品だったらと思わずにはいられない気前の良さを見せてくれる。
マ・ジューン 演:デイル・ディッキー
第2話登場。雑貨店兼何でも屋を営む世紀末ババァ。ルーシーの世紀末先生二人目。
ルーシーがモルデイヴァーの邪魔だとわかるととたんに邪険にするわ、ヴィルツィヒの移送を請け負っていたがクーパーが暴れたので放り出すわ、伊達にウェイストランドでババァになるまで生き抜いてきたわけではない保身術(?)を持つ。
スカベンジャー・トム 演:イーサン・デュビン
第3話登場。スカベンジャー代表。「4」にでてきた半分レイダーな類。
呑気にT-60から離れたマキシマスを、仲間とともにボッコボコにしてPAを奪いかけたが…。
本予告動画
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