概要
顔立ちこそ視聴者が知っているギラそのままだが、その服装は大きく開いた襟と丈の長いローブが特徴的な荘厳ながらも禍々しいもの。
また、一人称も素で「俺」になっており、一般市民を「クズ」「ゴミ」「カス」等と口汚く罵り、必要とあれば命を奪うことにも一切躊躇いが無い傲慢かつ冷酷なもに変わり果てており、見た目以外に本来のギラと共通する要素は全くないと言っても過言ではない。
祖先であるライニオール・ハスティーと同様に、オージャカリバーZEROを用いることで怪人態へと王鎧武装することができる。
反面、そもそも歴史上オージャカリバーが存在しない為、クワガタオージャーに変身することはできない模様。
変わってしまったチキューの支配者として君臨している。
怪人態
宇蟲王ギラが王鎧武装した姿。
名称はイーヴィルキング。
クワガタオージャーをクワガタの化け物にしたような外見で、オージャカリバーZEROを武器に戦うようだ。
余談
- 怪人態はおそらくライニオール(怪人態)の改造と思われる。
- ライニオール(怪人態)の活躍を見ていた一部の視聴者からは改造を惜しむ声があるものの、演者の中村獅童氏のスケジュールを考慮すると今後客演できるかどうか不透明であるためこの決断は英断と言える。
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何故こうなったかというと…
以下、映画本編のネタバレにつき要注意
切っ掛けは、ダグデド・ドゥジャルダンとキョウリュウジャーの邂逅にまで遡る。
兜武神デーボスをけしかけ、宇宙へ逃走したダグデドを追撃すべく桐生ダイゴと空蝉丸、そして弥生・ウルシェードの3人は異空間移動機能も備えたプレズオンに乗ってその行方を追っていた。
そして紆余曲折を経た後、ダグデドがチキューに向かっていることを知った一行は進路をそこへ定めるが、この時ちょっとしたトラブルによる操作ミスでプレズオンはまだギラがコーカサスカブト城で暮らしていた頃のチキューに誤って不時着してしまう。
プレズオンの復旧もあり、一先ず様子見もかねてシュゴッダムの町を散策する空蝉丸だったが、その時幼少のギラがレインボージュルリラを食べた直後の場面に出くわした。
兄も側近に呼ばれていなくなり、一人きりになったギラは「もっと食べたいな」と思わず零す。
だが、これを重大な事実を知らない空蝉丸が聞いてしまった。
元来の子供好きも相俟って幼少のギラが放っておけなかった空蝉丸はどこからか大量のレインボージュルリラを調達してギラに与えてしまったのだ。
結果、ギラは精神を蝕まれて正義の心を失い宇蟲王へ豹変。
生みの親であるダグデドすらも倒し、新たなチキューの支配者になっていたのだった。
また、それに伴って他の王達の境遇も全く変わってしまい、
ヤンマ・ガスト:`事業に失敗し、取り立て屋のシオカラに詰められる無一文の臆病者
ヒメノ・ラン:我儘放題の末にフラピュタル城を追い出され、花売りとして孤独に暮らすホームレス
リタ・カニスカ:裁判長としての職務で精神を病み、退職した後に大成功した歌手
カグラギ・ディボウスキ:裏切りを繰り返した末に敵を作り過ぎて王殿の座から降ろされ、妹の尻に敷かれる八百長の賭け相撲の力士
ジェラミー・ブラシエリ:「チキューの語り部」を自称するお調子者
……といった風に、嘗て持っていたカリスマ性も財産も全て失った全くの別人と化していた。
その後、ダイゴがバグナラクの玉座に残されていたヴェノミクスシューターの中に記録されていた王様戦隊の記憶を使い、ギラ含め王達の記憶を呼び戻したことや、空蝉丸が再び過去へ飛んで自身の行いを阻止したことで本体であるギラと分離。
イーヴィルキングの姿を取って独立するも、最期は王様戦隊とキョウリュウジャーの二大戦隊との激戦の末に倒され、滅茶苦茶になっていた歴史も元通りとなった。
更なる余談
- テレビシリーズ本編にて、ギラの父親であるコーサス・ハスティーはギラに大量のシュゴッドソウルを食べさせることで対ダグデド用の兵器に仕立て上げようとしたが、今回の一件により、仮にそれが成功しても彼らに制御できず、寧ろダグデドに代わる新たな脅威になるだけ*という最悪の結末を起こしていた可能性があったことが明示された。
それを考えると、その計画に異を唱えて阻止したラクレスは色々な意味でファインプレーだったと言える。