概要なのだ
ずんだもんとは東北地方応援キャラクター「東北ずん子」の関連キャラクター。
東北ずん子が所持するずんだアローに変身するずんだ餅をモチーフにした妖精。
アニメ「ずんだホライずん」にも登場する他、UTAU、VRM、VRChatアバター、VOICEVOXなど様々なコンテンツが展開されている。
キャラクターCVは伊藤ゆいなが担当。
小説版の『ポケモンのアメリカ進出は見事だった。次が続かなかった理由をまず分析するところから始めて欲しい。クールジャパン戦略では。』にて名前が初登場。
作中に登場する『もちモンわーるど』に登場する幻のもちモンとされており、その後の回で紆余曲折あってゲームのデータがずんだアローに宿ったことで誕生する。ずんだアローに変身する理由はこの出自からきている。
元は幻という肩書を持っていたこともあって、かなりプライドの高い性格である。しかし、周りの天然ぶりもあってわりと不憫な扱いを受けることも多い。
原作者の一人である榊正宗によれば、萌えキャラであるずん子に対してゆるキャラ系のポジションとして考案されたとのこと。
漫画版においては、最初からずんだアローそのものであったという描写となっており、ゆるキャラ形態を見せる以前からずん子とは会話をしていた模様。
また、正式に人型形態が登場するよりも以前に擬人化のイメージが描かれていたりする。
白とライトグリーンのずんだ餅をイメージしたメインカラーに、同じくずんだ餅を彷彿とさせる丸っこい頭、特徴的な大きな耳は鞘入りの枝豆をかたどったデザインとなっている。
「○○なのだー」というように語尾に「なのだー」を付けて喋るのが特徴。
一人称は「ボク」。小説版でしばしば「彼女」と呼ばれており、公式設定としては女の子とされている。
しかし公式は二次創作での設定変更について「キャラのイメージを著しく悪化させなければOK」と、縛らない姿勢を取っていることもあり、二次創作では男の子(娘)キャラとして扱われることもある。
公式プロフィールに書かれるほどの不幸属性で、東北ずん子ファンの間でネタにされることもしばしば。
オンラインゲーム『鬼斬』では派生キャラあんこもんが登場。のちに東北ずん子公式ツイッターにて「ずんだもんが闇堕ち?した感じ」と言及されており、完全なる別個体ではないと見られる。
のちに人間の姿になれることが明らかとなった。経緯と詳細は後述。
公式擬人化なのだ
2021年6月17日、東北イタコや四国めたんと共に「ITAコーパスマルチモーダルデータベース」が公開されると同時に擬人化した姿が発表され、公式で人間に変身できることが明らかになった。
その後、四国めたんと共に音声合成ソフトVOICEVOXでトークソフト化。ずん子達と共に実況動画で会話させることが可能となった。
以降公式擬人化やトークソフト化も相まって、その認知度は急上昇。Pixivでもイラスト数がグンっと伸びることとなった。
なお、通常の姿は「原型(ずんだもん)」と呼び分けられるようになっている。
人間変身後の外見は、中性的で少年にも見えるボーイッシュな女の子。
イメージカラーは変わらずライトグリーンと白で、ピンクが差し色となっている。特徴的な枝豆デザインの耳はツノのような形で頭の上の方から直接生えており、人間でいう耳がある部分は髪の毛で隠れている(「ヒト耳」が下にあるのか、最初からないのかは不明)ため、二次創作ではたまに四つ耳になっていることもある。公式では「人耳なし」で監修しているとのこと。
服装は、白の半袖ブラウスにグリーンのサスペンダー付きのハーフパンツ(かぼちゃパンツ)。襟元にはループタイないしリボンを巻いており、枝豆を模した装飾をつけている。
公式イラストのシャツの膨らみを女性的な部分と見るか、たるみジワと見るか…は微妙なところ。
髪型は、前側はショートボブに近い長さで、後ろ髪を一本に結んでおり、妖精形態でいう尻尾のような形をしている。
前述のように、公式ではれっきとした女の子なのだが、中性的な容姿のため(擬人化発表後の)二次創作では男の娘やショタとして扱われる(いわゆる男の娘化)事も多い。公式もその点については自由としている。
その結果、YouTubeやニコニコ動画の一部で「男役」という設定が広まり、ネタ、ミームとしてコアな人気もある。
他の女性ボイスロイドに密着して腰を振る(そして女性ボイロは赤面)「腰振りヘコヘコずんだもん」という釣り動画が一時期流行し(過激なためBANされたユーザーもいた模様)、その後も過激な下ネタを吐いたりスケベな性格だったり、陰謀論を唱える(※)損な役回りの性格が割り振られる動画(「クズんだもん」などと呼ばれることも)も多い。
それらの動画では悲惨な目に遭うことも多く、なかなか不憫である(公式の不幸属性通りとも言えるが)。
ずん子、きりたんとの組み合わせが多いほか、二次創作ではVOICEVOXのリリースが同期である四国めたん(ボイボ寮一期生)や、同じくVOICEVOXの「後輩」にあたる春日部つむぎが相方になることもよくある。
2022年2月9日19時より活動の幅を拡大する目的でクラウドファンディングが行われていた。
プロジェクト名は「ずんだもんは「ささやきたい」「歌いたい」音声合成制作プロジェクト」
第3ゴール達成後「ずんだもんは、四国めたんも「ささやきたい」「歌いたい」音声合成制作!」に改められている。
開始から4時間で目標額に到達、期日には総ての追加ゴール(+ボーナス)を達成し、NEUTRINO用音源制作、VOICEVOX用の追加音源「ささやき声」追加、販売目的で用意していた各種3Dモデルの無料公開、高額支援者向けの追加ボイスの制作(ボーナス込みで三段階分)、研究者向け読唇データベースの制作(前回約400文章→今回4600文章)が決定している。
なお、このクラウドファンディングの返礼品の一つとしてぬいぐるみが製作された。
※VOICEVOXのリリース以降ゆっくり動画やVOICEROID動画などの流れを汲む解説・実況系の動画が多数制作されているが、他のソフトやキャラクターに比べると料金やライセンスなどキャラクター利用のハードルが低いためか、東北ずん子プロジェクトおよび「ずんだもん」というキャラクターに馴染みがない層にも「動画を作るための素材」として広まった結果、情報商材のおもちゃになった。
結果、YouTubeの検索に出てくる大量のゴミ動画、いわゆる「量産型ずんだもん」が大量に出回っている。
公式ガイドラインでは政治や宗教に関連する内容、特定の個人や団体を非難・誹謗中傷する目的での利用は禁止している。また、キャラクターイメージを著しく悪化させるようなものや、いわゆる「ずん虐」も禁止事項に挙げられている。
関連イラストなのだ
擬人化
立ち絵
VOICEVOX(および擬人化)が公開されてから間もなくリリースされた坂本アヒルによる立ち絵は、愛らしく親しみやすい画風や使い勝手のよい表情・ポーズ差分から多くの動画投稿者に愛用されており、YouTubeやニコニコ動画でも大量の動画が投稿されている。
そのずんだもん・VOICEVOXの人気と知名度向上への貢献度は凄まじく、VOICEVOXの開発者であるヒホ(ヒロシバ)もVOICEVOX1周年記念イラストに坂本を起用し、Twitterにて「今のVOICEVOXの人気を形成したうちの1人」と述べ感謝を伝えている。
あまりにも坂本絵ずんだもんを使った動画が多いことから、二次創作でありながら公式だと勘違いする人も続出。ついには坂本絵でのプライズやWEBくじの景品、プラモデルまで制作・発表されるなど、立ち絵以外でも見かける機会が多くなっている(※いずれも「二次創作を公式ガイドラインと作者の意向に従って契約してグッズ展開している」形であり、あくまで公式ではない)。
亜種なのだ
公式
非公式
あんこもんが公式、非公式にもいるのは、妖精の「あんこもん」は公式キャラクター、人型の「あんこもん」は非公式キャラクターという特殊性ゆえ。