概要
NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)のチームの1つで、NFC東地区に所属する。
アメリカのワシントン=ボルティモア=ノースヴァージニア広域都市圏を本拠地としており、現在のホームスタジアムはメリーランド州ランドーヴァー、球団本部はヴァージニア州アッシュバーンに置かれている。
チーム名
永らくワシントン・レッドスキンズとして活動していたが、人種差別に基づいた名前だとして先住民系の団体から度々訴訟を起こされたり、大企業からもネーミングライツ契約の解消かチーム名の変更かの選択を迫られたことなどから、2020年と2021年は仮称のワシントン・フットボールチーム名義で活動、2022年2月2日に『ワシントン・コマンダーズ』への改称が発表された。
なお、過去にアリーナフットボールで似たような名称のチームが存在したが、そちらはワシントン・コマンドーズ(Washington Commandos)である。
チーム名変遷
- ボストン・ブレーブス(1932)
- ボストン・レッドスキンズ(1933-1936)
- ワシントン・レッドスキンズ(1937-2019)
- ワシントン・フットボールチーム(2020-2021)
- ワシントン・コマンダーズ(2022-現在)
本拠地球場
- ブレーブス・フィールド(1932)
- フェンウェイ・パーク(1933-1936)
- グリフィス・スタジアム(1937-1960)
- ロバート・F・ケネディ・メモリアル・スタジアム(1961-1996)
- FedExフィールド(1997-現在)
歴史
1932年にマサチューセッツ州ボストンで創設されたボストン・ブレーブスを起源とする。翌1933年に本拠地をフェンウェイ・パークに変更すると共にチーム名をレッドスキンズに変更した。
チームは1936年にプレイオフへ初進出するも人気の面で苦戦していたため、1937年にワシントンD.C.へ移転。この1937年に初優勝した。スーパーボウルが無い時代は1942年にも優勝している。
1997年にはメリーランド州ランドーヴァーに専用球場(現ホームのFedExフィールド)が完成した。ワシントンD.C.では無くメリーランド州にスタジアムを建設した理由はボルティモアにNFLのチームを移転または創設させない為の牽制だったのだが、完成直前の1996年にレイヴンズが誕生したことで目論見は失敗に終わっている。
チーム名やロゴの変更を求める声が先住民のみならず、FedExやNIKEと云った大企業からも出てくると、スポンサー離れを危惧した球団は2020年からレッドスキンズの名称を廃止。2022年にコマンダーズへと改名した。
チームはこれまでにスーパーボウルを3回制覇しているが、1991年シーズンの優勝を最後にスーパーボウルどころかカンファレンスチャンピオンシップ進出からも遠ざかっている。
スーパーボウルの成績
シーズン | 開催年月日 | 対戦相手 | 勝敗結果 |
---|---|---|---|
1972年(第7回) | 1973年1月14日 | マイアミ・ドルフィンズ | 敗退(7対14) |
1982年(第17回) | 1983年1月30日 | マイアミ・ドルフィンズ | 優勝(27対17) |
1983年(第18回) | 1984年1月22日 | ロサンゼルス・レイダース | 敗退(9対38) |
1987年(第22回) | 1988年1月31日 | デンバー・ブロンコス | 優勝(42対10) |
1991年(第26回) | 1992年1月26日 | バッファロー・ビルズ | 優勝(37対24) |
通算成績∶3勝2敗
永久欠番
- 9 ソニー・ジャーゲンセン(クォーターバック)
- 21 ショーン・テイラー(フリーセイフティ)
- 28 ダレル・グリーン(コーナーバック)
- 33 サミー・ボウ(クォーターバック、パンター、セイフティ)
- 49 ボビー・ミッチェル(ハーフバック、ワイドレシーバー)
この他、以下の番号が準永久欠番扱いとなっている。
- 7 ジョー・サイズマン(クォーターバック)
- 42 チャーリー・テイラー(ワイドレシーバー)
- 43 ラリー・ブラウン(ランニングバック)
- 44 ジョン・リギンズ(ランニングバック)
- 65 デイヴ・バッツ(ディフェンシヴタックル)
- 70 サム・ハフ(ラインバッカー)
- 81 アート・モンク(ワイドレシーバー)
関連項目
ワシントンD.C.およびその周辺都市を本拠地とするチーム