概要
2012年(平成24年)6月1日に札沼線(学園都市線)の桑園駅~北海道医療大学駅間が交流電化されるのに合わせ、札幌都市圏の輸送力増強を図るために登場したJR北海道の交流通勤形電車。
JR北海道は2010年(平成22年)にアルミニウム合金製車体の状態を検証する目的で735系を製造しており、2年間の試運転を経て問題がないことは確認されていたが、アルミニウム合金製の車体の本格的な導入については、長期的に運用した上で検討する方向性となり、実績のあるステンレス車体での増備を行っていくことになった。こうした中で登場したのが、この形式である。
基本的には731系の次世代形式として、731系をベースに各所で改良が施されている。学園都市線電化後も老朽化した711系などの置き換えを目的として順次導入。
2014年(平成26年)からは快速「エアポート」仕様の3000番台が導入された。6両固定編成で4号車は指定席のuシートが搭載された。混雑緩和のため、自由席は0番台と共通仕様のロングシートとなり、定員が721系よりも多くなった。
さらに2016年(平成28年)3月26日からは、函館本線の函館駅〜新函館北斗駅間が交流電化されるのに合わせて、同区間の普通・快速「はこだてライナー」用の1000番台(紫帯の3両編成)が導入された。
導入実績
年度 | 合計 | 0番台 | 1000番台 | 3000番台 | 4000番台 |
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2012年度(1次車) | 36両 | 3両編成×12本 | - | - | - |
2013年度(2次車) | 21両 | 3両編成×7本 | - | - | - |
2014年度(3次車) | 36両 | 3両編成×2本 | - | 6両編成×5本 | - |
2015年度(4次車) | 24両 | - | 3両編成×4本 | 6両編成×2本 | - |
2018年度(5次車) | 24両 | - | - | 6両編成×4本 | - |
2024年度(6次車) | 12両 | - | - | - | 6両編成×2本 |
番台区分
基本番台
2012年から導入された車両。3両編成で、札幌近郊区間(小樽~滝川、苫小牧、学園都市線)の普通列車で運用される。
最初に投入され、行先表示機が3色LEDのB-101~112編成と2013年から投入され、LEDがフルカラー化されたB-113~B-121編成に分けられる。
3000番台
2014年から導入された快速「エアポート」用の車両。6両編成だが、編成は3+3に分割できるようになっているため、実際には3100番台、3200番台を名乗っている。B-3101・3201~B-3111・3211編成の計11本が在籍。
一部機器構成が変わっているほか、車内照明がLED化されている。
2018年増備のB-3108・B-3208編成からはヘッドライトも一部LED化されている。
1000番台
2015年(運用開始は2016年)から導入された北海道新幹線アクセス列車「はこだてライナー」用の車両。3両編成で、B-1001~B-1004編成の計4本が在籍。
内装は基本的には同じだが、色使いが変わっており、ドア付近はレンガ色となっている。
4000番台
2024年度から増備される「エアポート」用の車両。
運行路線
札幌運転所所属編成
函館運輸所所属編成
- 函館本線:函館駅~新函館北斗駅
関連タグ
キハ201系:731系と連結できるが733系とは連結できない。