1.手の指をグーにすること。それで相手を殴る行為。漢字で『拳骨』と書く。
この記事で解説。
2.豚の大腿骨の事。握り拳を思わせる形状なのでこう呼ばれ、煮込んで出汁をとるのに使われる。
代表的なキャラクター
モンキー・D・ガープ
メイン画像のおじさん。
『ゲンコツのガープ』があだ名。
拳骨の威力は恐ろしく、山を破壊するわ、強豪海賊として知られたチンジャオの錐のようなトンガリ頭をへっこませるわまさに人間凶器。
ゴムゴムの実の能力者で打撃が通じないはずのルフィもボコボコに殴る事ができ、『愛ある拳は防ぐ術無し!!』と語った(当時まだ覇気は明かされていなかった)
ちなみにルフィは彼の孫。
毛利小五郎
短気でやや暴力的な性格のほか、仕事や事件現場に子供を巻き込むわけには行かないという常識と信念のもと、主にコナンが現場に介入したりする際に行うことが多い。コナンには他にもグリグリ攻撃をするなど、後述する野原みさえと共通点が多い。他にも元太や光彦、服部平次や本堂瑛祐にも使用したことがある。
コナンは小五郎だけでなく、蘭や園子、灰原、山村警部からもげんこつを食らったことがある。
また名探偵コナンシリーズでは、目暮警部が高木刑事に、高木刑事が千葉刑事に、中森警部が部下の刑事に対してそれぞれ実行している。
狼谷隼
わがままでいたずら好きな年の離れた弟に振り回され続けており、弟がしつこくわがままを言うとすぐにげんこつをして泣かせてしまう。だが、本心では弟を大切に思っており、げんこつをする際はかなり手加減しているとのこと。なお、母親も怒るとすぐにげんこつをする男勝りな性格で、その影響をもろに受けていると思われる。
野原みさえのげんこつ
げんこつと言えば、やはり彼女を忘れてはいけない。短気でケンカっ早い性格で、しんのすけの下品でおバカな行動の静止と、しんのすけとひろしの余計な一言や悪ノリに対する鉄拳制裁がお約束。たまに自分に都合の悪い事を言われた時にも使う。(その場合みさえは殴った拳を、しんのすけは殴られた部分を抑え「っつ〜〜〜!」とやっているパターンが多い)
アニメでは時代ごとに効果音や演出が全く異なっており、当初は点滅する背景に赤い文字で『げんこつ』と描かれた演出が取られていたが90年代後半にアニメで起きた放送事故の影響で演出の変更を余儀なくされ、特徴的な効果音と共に稲妻の走る紫色の背景に角ばった黒いフォントで『げんこつ』と描かれた演出へと変更された(ただし、過去回を放送する場合は当時と同じ演出を使用している)。
以後こちらの演出が使われていたが、現在は初期の演出をベースにリメイクされている。
直接的なげんこつシーンを描かない事でメインの視聴層である子供たちの精神的ダメージやPTAのクレームを防ぐ働きがある演出と推測されるが、それでも規制が強くなったのか近年はげんこつシーンが全くない事も多く、たまに発生してもたんこぶはひとつだけがほとんどである(その分、気絶する率も高い)。
両手を拳骨にした『ぐりぐり』も有名。(これの場合しんのすけは「へえぇぇぇ〜〜」と力無く受けている)
これによる制裁を恐れてか、しんのすけやひろしはみさえの言うことにほぼ逆らえない。みさえの方から圧力をかけてくることもしばしば。
ちなみにげんこつシーンが描かれるのはみさえだけでなくひろしやネネちゃんがやる事もあり、パンダが頬ずりをしてきた風間くんに怒り、げんこつをした『げんこつパンダ』というレア中のレアバージョンも。
非常にレアなケースとしてはしんのすけがげんこつをするというシーンもあった(ひろしにげんこつしたものの、コブ自体は出来なかった)。
げんこつされるのは、しんのすけ・ひろしだけでなくひまわりもげんこつされた経験がある(乳児の頭は非常に脆弱なので絶対に真似してはいけない)。
特にしんのすけは原作において一回のお仕置きで約20個のげんこつを喰らった事がある(ただし、当時はげんこつを何個喰らっても平然としていた)。
げんこつによってしんのすけの頭が物理的に鍛えられて石頭になっているようで、いじめっ子や他の大人、劇場版の悪役がゲンコツをしても頭が硬すぎて逆に拳を痛めていた。
意外な事にみさえがげんこつされる逆パターンはなんらかの事故で頭を打ってタンコブができる事も含めてほとんどない。
マネはもちろんダメ
これらの要素は無論、作品上のギャグ補正ありきだから許されることであって、現実で考えれば鉄拳制裁である。現実でやらかせば単なる児童虐待や暴力の他、過失でなくとも行った場合、暴行罪として訴えられるケースがある。さらに近年では子供の段階でげんこつをすると、成長に影響を及ぼす論文が発表されている。決してマネしないように……