前後のエピソード
概要
2023年2月18日~19日に中野サンプラザを会場として開催された「デリシャスパーティ♡プリキュア感謝祭」内のオリジナルストーリーで、最終話(第45話)の後日談という設定で、つまりおかわりと呼ばれるに相応しいエピソードである。
あらすじ
ゆいたちは、久しぶりにおいしーなタウンにやってきたローズマリーたちと再会し、彼らを迎えてのパーティーを進めていた。
一方、ブンドル団アジト跡地の片付けをしていたナルシストルーは、セクレトルーが使っていた[[[タブレット]]に収められた以前のジェントルーの壊れたデータと、フェンネル(ゴーダッツ)が作成していたスペシャルデリシャストーンの試作品を発見した。その試作品を使ってスピリットルー2号を作り出し片付けの手伝いをさせようと思いついたナルシストルーに、タブレットを通じてセクレトルーからの通信が入った瞬間、ナルシストルーはうっかりスペシャルデリシャストーンの試作品とセクレトルーのタブレットを接触させてしまい、激しい光があたりを包み込んだ。その光が収まると、そこには運命のいたずらか、スペシャルデリシャストーンの力によって壊れたデータから実体を持って作り出された新たなジェントルーの姿があった。
この『ジェントルー』は、三角の板に付いたスペシャルデリシャストーンのネックレスを付けている。
これらの点の彼女なら、別名:コピージェントルー、クローンジェントルー、ジェントルー2世、Newジェントルー、新生ジェントルー、2代目ジェントルーと呼ばれることもある。
『ジェントルー』は、壊れたデータを元としているためか語尾に「トルー」をつけて話すというコメコメたちエナジー妖精や4年前のあの娘のような雰囲気等、おかしな点はあったものの、レシピッピ捕獲という自身のミッションを忘れていなかったため早速行動を開始。あんにんどうふのレシピッピ(恐らく捕獲場所は、中華ストリートだと思われる)を捕獲箱に捕らえると、ハートキュアウォッチの警告音を聞きつけてやってきたゆいたちと対峙するのと同時に運命の再会を果たす。あまねが自分たちの側にいるのにジェントルーがいるという不思議な状況に戸惑いつつも、レシピッピ救出のためにゆいたちはプリキュアに変身。
『ジェントルー』も、キュアフィナーレという自分の知らないプリキュアがいるのを訝しみつつ、捕らえたレシピッピからウバウゾーを召喚しプリキュアたちにぶつけた。その最中、『ジェントルー』を追ってきたナルシストルーから上記の事実を伝えられたローズマリーは、自分がコピーであることを『ジェントルー』が知るとスペシャルデリシャストーンの試作品の力が不安定となり暴走する恐れを理解していたため、伝言ゲームの要領でフィナーレ→ヤムヤム→スパイシー→プレシャスに伝えたが、最終的にプレシャスには意味不明な文言が伝わってしまった。
プレシャス「『ジェントルーがジェントルにジェット機乗ってジェットコースターで絶好調』ってどういう意味?」
ローズマリー「何でそうなるのよっ!」
ジェントルー「何を言ってるトルー。私はジェット機にもジェットコースターにも乗った覚えは無いトルー!」
フィナーレ「ジェットコースターはドリーミアで乗ったぞ…?」
ウバウゾーをデリシャス・フィナーレ・ファンファーレで浄化されたことから『ジェントルー』は退却しようとしたところを「あなたと話がしたい」とプレシャスに呼び止められたが、「君達と馴れ合う気はない」としつつも「ブンドル団である私に堂々と声を掛ける潔さには、敬意を表する」と伝えてその場を後にした。
- 上述の通りブンドル団解散後の話であり、レシピボンはクッキングダムに戻り厳重に保管されている。つまりレシピッピを捕獲してもそこに封じ込めることはできないため何の意味もない(コメコメも劇中で言及している)。捕獲はそういった事実を知らない「コピー」であるがゆえの行動と言える。
『ジェントルー』が復活したのは元ブンドル団の2人にとっても想定外であり、ブンドル団のアジト跡では、セクレトルーはミニスピリットルーと共に、「ゴワス!ゴワス!」「あの『ジェントルー』が悪さをしたら貴方が自由の身になるのは先延ばしになる、と言っています。」とこの状況を引き起こしたナルシストルーにイヤミを言っていた。
そんな2人の事情などつゆ知らず、アジト跡に戻った『ジェントルー』はナルシストルーとセクレトルーの姿を見つけると、自ら「ブンドル、ブンドルー!」のシュプレヒコールを行う。
上記の暴走につながりかねないためブンドル団が解散していることを言えないセクレトルーは、今はこうなっているとして代わりに「ガンバル、ガンバルー!」のコールを教えた。何度もガンバルーコールをしているうちに内から力が湧いてきた『ジェントルー』は、お使いを命じることで意図をそらそうとしていたセクレトルーたちをしり目に再びレシピッピ捕獲のために出撃してしまった。
再度ゆいたちの前に現れた『ジェントルー』は、たいやきのレシピッピ(恐らく近くの屋台かキッチンカー辺り)を捕らえたのち捕獲箱に自分の力を注ぎ込み臼と杵をモチーフにしたものプラス2体の計3体のウバウゾーを召喚。そのパワーは変身したプレシャスたちを圧倒するものだった。だが、ウバウゾーたちが自分が思っていた以上にプリキュアたちを傷つけてしまいそれを止めようとしたものの、もともと不安定だった自分の力が注ぎ込まれた結果暴走状態になってしまったウバウゾーに自らも吹き飛ばされてしまった。『ジェントルー』を追ってきたナルシストルーがその様を見てつい漏らしてしまった自分の「出自」を聞き、ナルシストルーに食ってかかっていた『ジェントルー』のところに飛んできたウバウゾーの攻撃を防いだのはプレシャスだった。
事情説明のためにナルシストルーに連れていかれた『ジェントルー』を追ってきたプレシャスとフィナーレ。事情を聞いた『ジェントルー』は、自分がスペシャルデリシャストーンの試作品から生まれたコピーであることを知り、必要以上にプリキュアたちを傷つけた事や無駄にレシピッピを虐めたこともあいまって、罪悪感を感じ落ち込んでいた。
そんな彼女にプレシャスは優しく声をかける。
「怖かったよね…。突然世界が変わってしまって独りぼっちになったみたいに感じたのかなって…。」
ちゅるりんの投稿の「いつでもハンバーグ(&あさからハンバーグ)」以降(つまり最終決戦である第12話以降)を見た世界や展開の記憶がないなどで、昔話で言えば浦島太郎の如く、もともと違和感を覚えていたが、それを事実として受け止めることが怖くて考えないようにしていたと言う『ジェントルー』に対し、プレシャスは「お肉にはお肉の、大豆ミートには大豆ミートの良さがある」と励ました(パーティーのときに肉の代わりに大豆ミートを入れたカレーを作っていた)。さらに「でも(コピーに過ぎない)自分には何もない」と嘆く『ジェントルー』を「傷つけてしまった私たちを心配する優しさがある」とフィナーレが励ましたところにスパイシーたちが進行を食い止めきれなかったウバウゾーが来襲し、その猛烈な攻撃でついにプレシャスたちは変身解除に追い込まれてしまった。
傷つきながらもウバウゾーに立ち向かおうとするゆいに、『ジェントルー』は「自分が知っている唯一の励ましの言葉」ー「ガンバル、ガンバルー!」の声援を送っていた。そして、観客にも「ガンバル、ガンバルー!」の声援(ジェスチャー)を送るよう依頼。その声援に応え立ち上がったゆいたちは再びプリキュアに変身し、(なぜかその場に召喚された)ブラックペッパー(拓海)と共にウバウゾーに立ち向かった。
1人で杵と臼ウバウゾーを相手にしていたプレシャスだったが、ウバウゾーに転ばされピンチに陥った。それを救ったのはブラぺ…ではなくなんとジェントルー。かくして、ここにプレシャスとジェントルーの夢の共闘が実現した(コメコメ曰く、2人とも息ピッタリとのこと)。いつかプレシャスとのリベンジ(復讐)を果たすためにひたすら動きを調べあげていた(というデータがあったのだろう)『ジェントルー』は、逆に彼女に助けられ、励まされたうえで、その研究結果を基に借りを返すために恩返しとして、プレシャスとの完璧なコンビネーションを展開。最後は2人揃ってのダブルアッパーで締め、ライト・マイ・デリシャスでの浄化に繋げた。
戦闘後、シナモン(門平)とブラペの持つデリシャストーンの力により試作品スペシャルデリシャストーンの暴走の心配が無くなり、自身のミッションを果たさなくていい…もう悪い事をしなくていいことやレシピッピを傷つけたりはしない安定した存在として居られるようになった『ジェントルー』は、セクレトルー・ナルシストルーとともに新たなジェントルーとしてクッキングダムで幸せに過ごすこととなったと天の声であるよねさんから語られている。
- 住まいについては、前に故ジンジャーが住んでいたあの家だと思われる。
キュアプレシャスは『ジェントルー』の手を取りパーティーに誘う。「あなたもパーティーに来て!いっぱい美味しいもの食べよう。だって、『ごはんは笑顔』!」プレシャスと『ジェントルー』は笑い合うのだった。
こうしてこの感謝祭をきっかけにおいしーなタウンのゆい/プレシャス達に新しい仲間…もとい『友達』が出来、クッキングダムの新しい住人が加わった。
その彼女の名は…、
『ジェントルー』。
- 一部のネタに過ぎなかったきれいなジェントルーがこれにより半ば公式となったと言えるかもしれない。
おかえり、そしてありがとう、ジェントルー。
今度は、おいしーなタウンにも遊びにおいでね。
一度は姿を消したものの、今回の騒動によって完全復活を果たしたジェントルー。これからはきっとゆい達と一緒に美味しい物をいっぱい食べて、沢山の笑顔を重ね、彼女の新しい人生の扉の幕を開けることになるだろう。