猛田慶次
たけだけいじ
『伸びしろ無限の野球バカ』
概要
右投右打(ただし、2012、2013、2014では右投左打)。
猛田は燃えるような赤い短髪で、眉尻が太くて上がり眉を持っています。
頭が良くなく、自分の名字の漢字すら書き間違えるほど勉強はダメ。
経歴は帝王実業高校→某大学→社会人鳳フェニックス→津々家バルカンズがドラフトで3位指名となっている。
2011からは広島東洋カープに所属。
パワプロ13
パワプロ13では名門帝王実業高校に主人公の一年下の学年で入部してくる。強打タイプなのだが、正確性に欠いており、がむしゃらに藻掻く日々が続く。しかし、ある日監督に進退の賭けて友沢亮との一打席勝負を命じられてしまう。友沢は追い込んだ後、決め球のスライダー…に見せかけたストレートを投げるが、それを辛うじてヒットにし、退部を免れた。監督からすれば力不足は否めないが、追い込まれた際のバットコントロールや勝負強さのセンスを感じていた。
パワプロ14
パワプロ14ではプロ野球チーム、津々家バルカンズの一員として主人公のチームメイト及び同級生として登場する。やはり打率が安定せず、二軍と一軍を行き来しているのだが、猛田との仲が深まると、ライバルの東條小次郎との勝負にこだわり、ひたすら強振をしていることを知ることになる。
東條と同じ土俵で勝ちたいという強い思いから、長打ばかりを狙って強振ばかりしており、伸び悩んでいた。主人公から「無理に東條の土俵に立たなくていい」と説得されてやっと目が覚め、自分にしかない能力などあるのだろうかと自分を見つめ直し、振り返り始める。そして特訓の結果、自分に眠るミートの才能が開花。パワーは下がるがミートは大幅に上がり、アベレージヒッターとしての能力が覚醒。東條からもやっとライバルとして認められた。
パワプロ15
パワプロ15では14の時間軸より前から始まる。主人公と猛田は大学を卒業したばかりで、ともに社会人野球チーム「鳳フェニックス」に入団する。前作同様、打率は不安定。主人公は猛田工務店で仕事を数回した後、猛田の部下から猛田が工務店の継承を考えていることを漏らされる。猛田は大学時代に一度父親が倒れ、家業の継承を考えるきっかけとなった。しかし、猛田は野球を諦めたくなくて、両方やりたいと思っているため、野球の成績は中途半端になる。
主人公と猛田の友好度が高いと、東條が現れて猛田が「本気を出さない」…正確には「本気を出せていない」と告げるイベントが発生する。それを聞いた猛田はいよいよ野球に専念する決意を固め、前作同様アベレージヒッターに転向する。
最終的に猛田はドラフト3位で津々家バルカンズに指名される。猛田は当初、家業を継がないのは親不孝だと感じていた。しかし父親は、親の夢よりも子供の夢の方が大切だと考えており、子供が夢を叶えることが本当の親孝行だと言う。猛田はこんな父親を持つことを自慢に思っており、主人公は猛田にそんな固い絆を持った家族がいることにちょっと妬ける。
デザイン逸話
猛田のデザインはキャラクターデザイナーの「理想の人間像」をイメージして作られている。猛田は「ちょっと不良で乱暴者、実力はまだまだでも不屈の闘志で試練を乗り越えるような、主人公と共に成長する気持ちのいい男友達」という設定で作られた。
設定画では、猛田はまだ「バンダナくん」と呼ばれていた。髪は少し長めで、目の間に数本の髪が垂れ下がっていた。手ぬぐいは、ギャング風の模様だった。
デザイナーのコメントによれば「冷めきった世の中に喝を入れるような熱血漢、それが猛田!」、「不良で勉強ができなくても、一本芯が通っだ男はカッコイイ」。デザイナーは確かに自分の理想を全て注ぎ込んで猛田を作った。
名字「猛田」について
パワプロに登場する名字のほとんどは実在の名字であり、「猛田」も例外ではないが、非常に珍しい名字ため、ほとんどの人が架空の名字と勘違いしている。
実際、日本には「猛田」という名前の都市、村、川、山などの場所は存在しない。(ただし、興味深いことに、中国の広東省には「猛田村幼兒園」という幼稚園があります。まったくの偶然だろうか。)
猛田氏は、神武天皇時代の伝説上の人物である弟猾(おとうかし)に由来すると考えられている。弟猾は神武天皇を暗殺しようとした兄の兄猾(えうかし)を密告、功により猛田邑(たけだのむら、現在の奈良県宇陀市)が与えられ、「猛田県主」となった。
本来、「盂田邑」、「盂田県主」であったものが、筆跡の誤りにより「犭(けものへん)」という部首が加わり「猛田邑」、「猛田県主」となったと考えられている。おそらくキャラクターデザイナーはこれに触発されて、猛田が自分の名字を正しく書けないようにしたのだろう。