演:ケイン・コスギ
概要
『忍者戦隊カクレンジャー』のメンバーの一員。ニンジャブラックに変身する。
隠流忍者・児雷也の子孫で、巻物を奪ってアメリカへ逃亡した妖怪アズキアライを先祖代々から追っていた。
その後、アズキアライが日本へ渡ったと知るや、日本までやってきた。生まれも育ちもアメリカで他のメンバーとは異なる戦闘スタイルを取る(例:劇場版ではトライアルバイクに乗ってドロドロを翻弄した)。
日本に来てからドラマにハマりその役になりきって暴れてしまう程夢中になったり、サントリー・ダイナミックのCMのフレーズを口にする一面もある。
人物
忍者としての特訓を積んでおり、オボログルマを騙して巻物を奪い返したり(ただし、オボログルマが人間たちから受けた仕打ちについては同情している)、世界中の格闘技をマスターしている為に生身でもドロタボウと戦える程の実力者だが、バケネコの料理をうっかり食べてしまい、痺れ薬に苦しむなど間抜けな所もある(ちなみにサスケと鶴姫は食べたふりをしたので薬の被害には遭っていない)。セイカイやサイゾウよりまだマシとはいえ、敵の罠にハマる(ハマりかける)シーンも多い。
特技はローラースケートと射撃。
また、最初は日本語が片言だったり英語交じりな喋りだった(余談)。
日本に旅立つ際に石を形見として受け取る程に慕っていた師匠であるガリが父親殺しの主犯である事を知り、激闘の末に鉄爪を奪って倒すが、彼の『本編開始前の頃にガリの娘が事故で重傷となってしまい、そこをヌエに「ジライヤの父親を殺せば、事故で瀕死になった娘を助けてやる」という取引を持ち掛けられ、それに乗ってしまった』というのっぴきならない事情を知って泣き崩れたり(ガリがジライヤをカクレンジャーに育て上げ、来日して来たのは父殺しの償いも兼ねていた為)、心を通わせたザシキワラシが貴公子ジュニアによって改造された上に敵として倒さなくてはいけなくなるなど作中では悪意を持った妖怪のせいで悲惨な目に遭わされている本作のハードなシリアス部分を担うキャラクターでもある。
演者が演者なので、彼のメイン回での生身アクションはアクション映画さながらの迫力がある(終盤では走行するトラックにしがみついて引き摺られるシーンもある)。
30年後の『忍者戦隊カクレンジャー 第3部:中年奮闘編』では超常現象の調査員になっている。妖怪大魔王封印後はアメリカに戻ったとのこと。
鍛錬は欠かさず行っていたためか、唯一身体の衰えが描写されていない。サイゾウ曰く、「パーフェクトボディ」とのこと(所謂中の人ネタ)。変化した直後も他のメンバーが一瞬スーツの力に耐えきれず足腰が折れている中で彼だけ何とも無かった。
余談
歴代スーパー戦隊シリーズで、ダイアン・マーチン(アメリカ人)、天風星・リン(中国人)に続く三人目の外国人戦士。男性としては彼が初である。
第28・29話にはジライヤの師匠・ガリという役でケインの実父、ショー・コスギがゲスト出演している。
演者であるケイン氏は『ウルトラマンパワード』にてケンイチ・カイ役を務めたものの『パワード』は撮影がアメリカだったこともあり全編英語での演技だったため、『カクレンジャー』では日本語の台本に悪戦苦闘し、読み仮名をローマ字で書くなど少しでも日本語に慣れようと必死だった。
それを見た制作側が「ケイン氏のキャラを活かした方が良いのでは?」と考えた結果、上記の設定となり、演者であるケイン氏の成長をそのまま反映して、普段から片言ではあったが後半につれて流暢になっていった(ケイン氏はサスケ役の小川輝晃氏からトレーニングがてら日本語を教えてもらったおかげで日本語を徐々に習得していき、劇中でも第6話にてサスケから日本語を教わっていたと示唆されるセリフがあった)。
また、第21話では当時山口智子が出演していたサントリーのビール「ダイナミック」のCMのパロディを披露している。
関連タグ
他作品の関連項目
星川竜:同じく、戦隊ブラックの先輩にして忍者の子孫。
シュリケンジャー、キンジ・タキガワ/スターニンジャー:後輩のアメリカン忍者たち。後者は来日してきた日系人という共通点を持つ。
磁雷矢:別の東映特撮作品の「ジライヤ」。後に3代目忍者スーパー戦隊と共演する。