世界政府(ONEPIECE)
わんぴーすのせかいせいふ
概要
『ONEPIECE』の世界における国連のような組織であるが、それとは違い独自の軍事力を保有し、加盟国に対する権限も強い。空島など一部の地域を除いた超広域に影響力を持つ国際組織で、加盟国は170ヵ国以上に及ぶ。今から800年前に20人の王により創設されたのだが、その創設の経緯は政府が調査を禁止しているため未だ不明である。
メイン画像の最上部に書かれたマークが公証であり、東西南北の四方の海と「偉大なる航路」、合計5つの海を表している。なお、旗へ攻撃する事は世界政府と加盟国への宣戦布告を意味している（作中ではエニエス・ロビーにてルフィの指示を受けたそげキングが“火の鳥星”で射抜いたのみである）。
本拠地は巨大な大陸「赤い土の大陸」（レッドライン）にある聖地マリージョアで、4年に一度、世界中の加盟国の王を集めて「世界会議」（レヴェリー）が開かれる。辺りは海兵や鎧に身を包んだ衛兵がおり、物々しい雰囲気が漂う。また、マリージョアには政府設立に関わった王達の末裔「世界貴族」（通称“天竜人”）の居住地域もある。彼らは800年前の政府設立の際、元の領地を別の王族に明け渡して移住してきた19人の王（政府設立に携わったのは20人だが、その内の1人であるネフェルタリ家（現在はアラバスタ王国王家）の王は移住を拒否した）とその一族で、非常に強大な権力を持ち、世界の頂点に君臨している。彼らの言う事には一般人は勿論、政府機関の人間すら逆らえない。
加盟国は天上金を払うことで加盟国でい続ける事ができる。天上金の額は国民の数に比例する為、老人や子どもと言った非生産年齢階級が多い国は天上金を払うのに苦労する。その為加盟国の中には、戦争を仕掛けて略奪を行ったり、領土と国民を切り捨てて国家を縮小する代わりに天上金の負担を減らすような非人道政策を取る国もある。
組織図
政府トップには天竜人最高位の世界最高権力である5人の老人男性“五老星”がおり、その下に海軍等の軍事組織全てを統括する世界政府全軍総帥コングが位置する。
ただし、これらは表向きの組織図である。実際には、五老星の上に『本当の世界の頂点』と言えるイムと呼ばれる人物が君臨している。イムに対しては五老星ですら跪いて謁見しており、その強大な権力が窺える。
世界政府総帥
扉絵や『ONE PIECE YELLOE』などで役職のみ登場している（もしくは後に作中で判明した世界政府全軍総帥がこの役職と同一であると思われる）。海軍を始めとする軍隊やサイファーポール、エニエス・ロビー、インペルダウン、そして王下七武海などといった行政・公安組織を統括する人。
海軍
世界政府全軍総帥指揮下に位置する軍事組織で、大海賊時代の世相を反映して政府の中でも最も強大な戦力を保持している。最高指揮官は海軍本部元帥（海軍総大将）。
コング（約22年前）→センゴク→サカズキとその役目を務める。
→詳しくは海軍へ。
サイファーポール
世界政府全軍総帥指揮下の諜報機関で、世界貴族直属のCP-AIGIS（イージス）0と、CP1からCP8までの通し番号で呼ばれる8ヵ所の拠点が存在し、革命軍を始めとする反政府勢力等の監視のため世界中で諜報活動を行っている。また、公にはされていないが、CP9と呼ばれる非協力的市民への殺人を許可された非公開のサイファーポールも存在する。
→詳しくはサイファーポールへ。
エニエス・ロビー
“司法の島”と呼ばれる世界政府全軍総帥指揮下の司法機関で、3人の裁判長と11人の陪審員（全員が元海賊の死刑囚）で護送されてきた容疑者に公正な裁判を行う裁判所が設置されており、エニエス・ロビーを通過した先にあるのは海軍本部かインペルダウンのみ。しかし、実態は陪審員達による道連れ死刑評決が繰り返される名ばかりの裁判所で、人々は「エニエス・ロビーに連行される＝犯罪者」と認識している。戦力としては、海兵と黒いスーツと帽子を着用した政府役人が計1万人配備されており、それに暗殺集団CP9が加わり鉄壁の守りとなっている。島の最高責任者はCP9長官スパンダム。
→詳しくはエニエス・ロビーへ。
王下七武海
政府公認の7人の海賊。政府への上納金を条件に、海賊や未開地相手に略奪行為を認められている。名目上政府の下部組織という位置づけだが、実際は殆ど言う事を聞かない曲者達である。ホールケーキアイランド編後の世界会議において廃止が決定され。メンバーは全員特権を剥奪され一海賊に戻った
→詳しくは王下七武海へ。
