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たつき監督の編集履歴

2025-01-01 01:52:56 バージョン

たつき監督

たつきかんとく

日本のアニメーター・アニメ監督。

概要

本名および旧名義は「尾本 達紀(おもと たつき)」。

かつてヤオヨロズ所属、現在はフリーのアニメーターであり、同人自主制作アニメーションサークル「irodori」の代表。

来歴

出身は京都府だが、幼少期はケニアで育つ。


帰国後に京都の美術大に進学し、サンライズでCGアニメを担当。これを機にアニメの自主制作に対する関心を深めていき、大学の同期であった伊佐佳久白水優子らと共に自主制作アニメーションサークル「irodori」を立ち上げる。2008年9月20日からニコニコ動画にて「irodori」名義のアカウントで自主制作アニメを投稿。アカウント開設以来月1ペースで作品の投稿を続け、累計投稿数は100を超える(現在は不定期)。


サンライズを離れフリーとなった頃に参加した2012年冬のコミックマーケットにて、上述の投稿作品に興味を持ったアニメプロディーサーの福原慶匡に声をかけられる。さらに放送作家石ダテコー太郎を加えた3人で2013年8月にアニメ制作会社「ヤオヨロズ」を立ち上げた。

彼らの出会いのきっかけと思しきやりとりが、今もTwitter上で確認できる。


同年秋の石ダテコー太郎を監督にした『てさぐれ!部活もの』の制作に参加し、1期から2015年発表の3期を通じてアニメーション監督を務めた。


2017年1月より放送開始されたTVアニメ『けものフレンズ』にて初めて商業作品の監督を務め、総監督およびプロジェクトのコンセプトデザイナーである吉崎観音とともに大ヒットへと導いた。また、同時期に自身のtwitterアカウントにて「#傾福さん」とハッシュタグが添えられたオリジナル短編アニメを公開し話題を呼び、ファンの間では様々な考察が展開されている。


後述する騒動の発端となった降板ツイートから長らく沈黙が続いていたが、同年10月9日ツイートし復帰。10月23日には『傾福さん』の第2作目を公開。28日には背景美術のスタッフを一般公募している。


その後、2017年12月に開催されたコミックマーケットに参加した「irodori」ブースにて、過去に同人アニメとして制作していた『ケムリクサ』の搭乗キャラクターを押し出してそれに纏わるプロジェクトの開始を示唆し、その後のTVアニメイベントにて正式に同作のテレビアニメ化を発表。そして2019年1月から、地方ローカル局およびBSフジ等でTVアニメ版『ケムリクサ』が放送された。


2020年1月よりこれまで配信用短編アニメだった『へんたつ』の内容を再編および追加したものをテレビアニメとして放送し、それからの2021年と2022年の大みそかに『へんたつ』特別編、『へんたつ』特技編といった同作の短編版を制作してはネットなどで配信している。

次の2023年大みそかにはVYTプロダクションの「カバー」とのコラボ企画による『いきぬきホロライブ!~holoX 2024年のやぼー編~』を制作し、それが同社の年末TV番組の中で放送された。


また、20年の4月20日にアプリサービス「もるにあ」アルファテストを行っているが、これは未だに正式なリリースはされていない。


2019年の『ケムリクサ』以降は「ヤオヨロズ」の解散もあってか商業用の新規長編アニメの制作は行っておらず、その後は短編アニメの制作と配信といった小規模の展開が主になっており、他はせいぜい内容の意図が未詳なコンセプトアートの不定期な公開と2024年に「irodori」として参加したコミティアにてそれらをまとめた小冊子の販売などといった限定的な同人活動に留まっている。


加えてその後の活動情報に関しても未確定なものが多く、2021年大晦日の『へんたつ』の最後には“劇場オリジナルアニメーション作品”(特報らしき映像では“自律機能を持った本を手にしたキャラの目の前で山が砕けて浮かび上がる”という“魔法もの”っぽい雰囲気で描かれていた)の制作が発表され、それには翌2023年公開を目途にしているとも表記されていたが、それからタイトルの発表や予告編の公開などその映画の制作情報に関する続報は一切無く、結局それが2023年にも次の2024年にも公開される事は無かった(一応特報の最後には2023?と濁したような表記にはしていた)。


2022年の大晦日『へんたつ』にて「Aさんとの会話でテレビシリーズも作れば良いじゃないと言われたので、先にテレビシリーズから作る事になった」みたいな事もキャラに言わせていたのだが、それが『へんたつ』の第二期に当たるアニメの話だったのか、はたまた全く新しい作品の制作の話だったのかはその後は数年以上も続報は無く、かつその件が先の映画製作の遅延理由となっているのかも詳しい事は不明瞭なままとなっている。

そして2023年と2024年には『へんたつ』の大晦日放送も無くなり、そこでの近況報告も行われる事も無くなってしまった。

このため、その新作アニメおよび劇場作品が本当に作られているのか、そもそも作る事が決まっていたのかさえ定かではないのが現状となっている。


人物像

ケニアで過ごした幼少期の経験から動物好きで、加えて写真撮影やCG制作を趣味としている。CGに関しては「週に5日は仕事でCGを制作し、残り2日は趣味でCGを制作する」ほどらしい。CGモデルや監督以外にも脚本、演出といったアニメーションにおける大多数の役職を兼任することも比較的多い。


けものフレンズのアニメ放送終了後も、独自に『けものフレンズ 12.1話』を自主制作して投稿したり自身のtwitterにてCGモデルを用いたイラストを公開するなど、氏の作品への愛着が強く感じられる。


自作品にはポストアポカリプス要素など神秘的かつ美しい世界観を描く事が多く、また過酷な場面を人々との協力で解決するなど触れ合いや暖かみを感じさせるキャラクター描写などに定評がある。


一方で、『ケムリクサ』以後の創作活動において、自作アニメの中で「今後の予定のようなもの、あるいはやりたいものを仄めかす」事はあっても、その後に別の広報媒体でそれに関する明確かつ公的な情報をアナウンスする事はほとんど無く、それが“正式に決定した事項”なのか“今現在で進めている企画”なのかといったそれから先の具体的な情報は暈す傾向が強くなってきている。


これは「あくまでそういう話があっただけで、正式に決まった企画ではない」からなのか、あるいは「まだとても大々的に発表できるほど制作が進んでいないだけ」だからなのかは不明だが、この事から最近では「スケジュールの管理が適当」「計画性が無さすぎる」といった批判も見られるようになっている。


また、監督が好きすぎるあまり他作品と比較してたつき作品を持ち上げ他作品を貶すなど過激なファンも多く、その事で近寄りがたい印象を持つ人も少なくない。


代表作品(商業)

※同人での活動については「irodori」を参照。


余談

ヘラジカ監督

本項のメイン画像となっているのは件のアニメに登場するキャラクターのヘラジカである。

経緯としてはアニメのオープニング(第7話以降)にて、スタッフロールの「監督 たつき」のテロップが表示されるタイミングに堂々と腕組みをした威厳溢れるヘラジカの姿が重なることから、それが“それっぽい”などの理由でファンの間では「たつき監督=ヘラジカ」として扱われることが多い。Pixivにおいても、本項のタグが使用されるイラストは概ねヘラジカがメインとなっている。


因みに、アニメ放送当時の本人のtwitterアイコンはアニメ版主人公のかばんちゃんであった。


降板騒動

初監督を務めたアニメ『けものフレンズ』は、その反響から放送終了から間もなく第2期の制作が決定。たつき自身も制作に強い意欲をみせ、各社とのコラボ企画による短編アニメーションやドラマCDの発表などを展開し、視聴者からの期待も一層高まりをみせていた。


ところが2017年9月25日、たつき本人のツイートで第2期の製作から外されたことが表明される。この突然の発表は「たつき制作のけもフレ2期」を期待していたファンの間で大きな波紋を呼び、プロジェクトの出資元のひとつであるKADOKAWAをはじめ、コラボ各社まで巻き込む一大騒動に発展してしまった。

詳細はたつきショックを参照。


日清コラボ

日清食品とはカップヌードル用CMアニメ『FREEDOM-PROJECT』に一アニメーターとして参加していた頃からの付き合いで、けものフレンズ(アニメ1期)ケムリクサと二作品続けてのコラボが行われるなど何かと縁が深い。


関連タグ

アニメーター 監督 アニメーション監督

ヤオヨロズ株式会社 irodori


外部リンク

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