概要
2006年から2008年頃まで展開。
大友克洋が当初デザイン原案に携わり、株式会社サンライズが制作したSFアニメのOVAとテレビCM、それらのノベライズ作品が世に送り出された。
OVA版のタイトルは「FREEDOM」となり、OVAとCM版とでは、登場人物達の設定や展開が多少異なったパラレルワールド状態となっている。
先述の通り広告アニメであるので、作中で至る所にカップヌードルが登場する。
ストーリー
23世紀の未来。
度重なる災害を得て人類は月面都市上の「月共和国」(EDEN(エデン))で生存していた。
そこでは核汚染や戦争において地球上の人類は死滅したとされており、行政による過剰な管理社会化がされ地球に関する多くの行動が制限されていた。
そのような抑圧された世界の中で主人公のタケル達は地球の人類が生き延びている痕跡を手に入れ、法を破ってまでの地球への渡航を敢行する。
主な登場人物
- タケル CV:浪川大輔
15歳の日系人少年。
活発で誠実であるが、負けん気が強く少々カッとなりやすい。
ドーム外でのボランティア作業中にアオ達が地球から打ち上げた小型ロケットの残骸と写真を見つけた事をきっかけに、地球の現状の調査と渡航に乗り出す。
- カズマ CV:森久保祥太郎
同じく日系人でタケルの親友。
落ち着いた性格で当初は行政に反発するタケルの態度を注意していたが、共に地球を肉眼で確認した事で全面的に協力する。
月からの脱出時には追ってきた当局をタイラと共に足止めし、タケルとビスが乗ったロケットを発進させた。
数年後は当局の官吏(公安職の役人)となっており、再び月に戻ってきたタケルと対峙する。
- ビス CV:山口勝平
タケルとカズマの親友。
本名はビスマルクで、おそらくドイツ系と思われる。
メカニックとして優秀であるが、登場当初は若干臆病であった。
タケルと共に地球へ渡りかなり頼もしい性格に成長する。
- タイラ CV:桐本琢也
タケル達の同級生で不良グループを率いるリーダー。
タケル達とはよく公道レースで競い合ったり、CM版では「地球人は全滅した」と豪語して小バカにしたりしているが、険悪の仲ではない友人同士である。
中盤では逮捕される事を覚悟で仲間と共にタケル達の脱出に協力。
数年後は大人しく社会人をしていたが、裏では仲間と共にアランや反政府グループに協力していた。
- アオ CV:小林沙苗
親を早くに亡くし、孤児達の面倒を見ている。
故郷に残る旧ケネディ宇宙センターの残骸の存在の影響などもあり、月面に暮らす市民との交流再開を望んでいた。
- アラン CV:加藤精三
本名ニコル。
EDEN内のスラム街をたばねる老年の管理人で、反政府的として当局からもマークされている。
EDENの開拓史や過去に使用されていた施設の存在などに精通しており、情報や機器を提供してタケル達の最大の協力者となる。
OVA版では終盤で老衰により息を引き取るが、CM版では最後まで健在でおり、また地球が死の星になっていない事を当初から認識していたかのような様子が描かれた
テーマソング
歌・作詞・作曲 宇多田ヒカル