CV:久川綾
概要
マルスの娘で、ハイマーシアンの1人。
ホーネットの火星士。ピンク髪で姫カットロングヘア。
火星士の一員であり聖闘士でないにもかかわらず何故か仮面を着用し、白銀聖闘士を率いている。
聖域をマルス軍が乗っ取った後は、白銀聖闘士への昇格権もある程度握っているようであるが、
面接もろくにしないでヒドラの市を昇格させてしまうなど妙にアバウトな面もある。
父マルスには忠実で彼を「父上」と呼び、幹部クラスでありながら積極的に前線に出る。
弟のエデンには「姉上」と呼ばれているが、彼とは姉弟というより上司と部下のような態度で接してもいたが、彼が前線に出るのを止めようとするなど姉としての情は厚いようである。
13話で「今は耐えろ、己の小宇宙を高めておくのだ」という意味深な台詞を投げかけている。
エデンとは異母姉弟であり少なくとも母・メディアとは血縁関係がないが、母は違えどエデンのことは大切である様子で汚れ仕事を弟にさせたくない意志を表明している。素顔は40話で完全に明らかになったが、青緑の目をしたきつめの顔の美女で体には多数の傷跡がある。
21話でアリアについて「アテナでなければ見捨てていた」と言っており、彼女をよくは思っていないようであり、またアリアの扱い等でマルスに抗議したエデンをきつく叱りつけており、あくまで彼が父に忠実であることを希望しているようである。
マルスの封印中も対アテナ陣営への工作など活動していた模様。
年齢は不明だが過去、一摩を幼い蒼摩の眼前で殺害した事があり、
当時一摩に見るからに子供だとみなされていたこと、40話の回想シーンでエデン出生時にかなり幼かったことからして、本編開始時点では 十代後半〜20代前半くらいの可能性が高い(エデンの年齢から16歳以上は確実である)。エデンが生まれた事は髪も短かった。
異母弟であるエデンが生まれたての頃、初めて彼に引き合わされた日が彼女にとってもっとも幸福な家族の思い出として残っていたが、その後は両親はエデンにばかり気がいっていてまともに愛された記憶はなかったようであり前述のわずかな幸福な思い出だけが彼女の拠り所だった。
一摩の殺害は義母であるメディアの指令によるものだったが、出撃前から既に迷いがあったようであり、戦闘中も彼に情のある言葉をかけられたりしたことで動揺したのか彼を殺害した直後には泣き崩れており、任務を終え帰宅した際も「疲れた」とメディアに弱音を吐いている。
出撃前はエデンに対しても普通に優しい姉だったのだがこの一件は彼女の深い心の傷となって残ったようで、思う所があったのか一摩の聖衣石を持ち帰っており長年持っていたが、蒼摩との戦闘で落として彼に持ち帰られた。
技も強力でスピードも速く、ユナは全く歯が立たなかったが、
18話の蒼摩戦では場所が蒼摩にとって火の力を借りやすい火山地帯の場所であったこと、彼がソニアを仇敵として特に気合いの入っていた戦いであることも手伝い負傷し撤退している。
闇属性の針を多数打ち出す技を使う。鎧の手先には鋭い爪のパーツがついている。
倒したユナの胸を踏みつけてヒールでグリグリするなど、家族以外の者に対しては非情かつサディスティックで、自身に倒される事を「名誉」と称するなどプライドも高く、自身の実力にも自信を持っており、敵を挑発して理性を失わせ技の精度を落とそうとする等狡猾な面もある。
しかし本質的には非常に繊細な心の持ち主でありとどめの確認を怠る等ツメの甘い面もみられ、また26話で闇の遺跡が見せた父マルスの幻覚に不要呼ばわりされた時は激しく動揺しており、両親に見捨てられたくないという気持ちを強く持つような精神的に脆い一面もある。
継母のメディアに対しては26話の回想シーンで「メディ、、母上」と呼び方を迷う場面も見られ、複雑な感情を持ちつつも逆らえない関係のようであるが、40話では「マルス様もエデンもメディア様も私の家族」と叫んでおり、彼女にも娘として認めてもらいたかったようである。
35話ではアリアの死に落ち込みマルスに疑念を持つエデンに鉄拳制裁を加えるが、ミケーネにその際「小宇宙が乱れている」と指摘されている。
悪役の立場ではあるが、強い自分を装いながらも誰かに認められたい、という繊細な内面は劇中の女性の中では現代の女性の価値観に最も近いと言える。
蠍座のソニア
39話終盤で裏切ったエデンを追撃するため出撃を決意するも、その際メディアにより
蠍座の黄金聖闘士として任命される。
経緯がかなりイレギュラーな急造ではあるが、2人目の女性黄金聖闘士となる。
その際着用する仮面は普段の顔全体を覆うものではなく、黄金色で顔の上半分を覆うタイプのものとなっている。
また黄金聖衣は胸元や腰回りは女性用のカスタマイズがされているものの基本は旧作に近くなっている。
この際何か思う所があったのか前の両サイドを残して長かった髪をばっさり切っている。
40話で天蠍宮にてエデンを迎撃せんと待つが、先に到着した光牙らと対戦、蒼摩と3度目の因縁の対戦となり、その際蒼摩が落とした南十字座の聖衣石を砕くも、闇の遺跡で彼女の心を知った蒼摩にその内心を問われ、両親に愛されていない事実を突きつけられ「お前の生き方は守ろうとして奪われてばかり」「自分を大事にしろ」と詰め寄られ動揺する。
その動揺が小宇宙の乱れにも繋がり、必殺技を放とうとした時に黄金聖衣が離れて仮面が割れ、炎に巻かれ倒れる。宮の床に横たわり混濁した意識の中、歩み寄った蒼摩を父と間違え、「父様、お願い側に居て」「ひとりはこわいから」と普段より幼い声で記憶の中の優しい父に甘えるような言葉を残して息を引き取り、黄金聖闘士2人目の死亡退場となった。一摩の聖衣石を持っていた件についても、蒼摩に「望まない殺人を犯して苦しんでいる自分を見守ってくれてるように思っていたのでは」と指摘されており、最後まで「優しい父親の愛」を求め続けていた模様である。今際の際に着ていた私服は肩を出した形のミニ丈の白いワンピースであった。
技
- ホーネットスティンガー
闇属性の針を多数打ち出す。
- トワイライトマリオネット
闇の小宇宙を球状にして時間差攻撃で相手を襲う。
- スターンバックジスダークネス
小宇宙を腕から螺旋状に展開してぶつける。
- クリムゾンニードル
- アンタレス・メイルストローム
宮内が崩壊しかかるような強力な衝撃波を放つ技であったようだが、この技の発動途中にソニアの小宇宙の乱れが影響したのか聖衣が外れソニアは致命傷を負った。
余談
キャラデザ担当・馬越嘉彦氏の過去作である、ハートキャッチプリキュア!の登場人物キュアムーンライトと中の人が同じで、暗黒卿と化したムーンライトとも呼ばれる事も。もともとムーンライト自体聖闘士星矢のキャラみたいと呼ばれていたので、全く違和感がない。しかし衣装や髪型などがそっくりで色違いのムーンライトと呼ばれるキャラもいるので、色々ややこしい。しかし彼女の方が目元が穏やか気味なので、まだ素顔を見せていないが、ツリ目具合はこっちの方が似てると思われる。