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ドラゴン殺しの編集履歴

2013-08-20 23:46:34 バージョン

ドラゴン殺し

どらごんごろしまたはどらごんころし

剣の一種。剣というにはあまりにも大きすぎ、ぶ厚く重くそして大雑把すぎる、まさに鉄塊であったものに対して用いる呼称。

ドラゴン殺しとは、三浦建太郎漫画ベルセルク』に登場するである。


ちょっと御託を並べてみる

主人公であるガッツが、使徒に追われるようになってから手に入れた特製の大剣。

ガッツ自身の凄まじい膂力と剣技によって振るわれることで、甲冑を着た人間複数人を一振りでまとめて両断したり、巨岩や巨大な大木も軽々と叩き斬ることができ、通常の武器では文字通り刃が立たないような強力な使徒にも十二分に対抗することができるほどの破壊力を発揮する。

ガッツのトレードマークであり、鋼鉄製の義手狂戦士の甲冑とともにガッツの驚異的な戦力を支えている。


元々は武器の見た目や美術的価値ばかりを偏重する王侯貴族達にうんざりしていた鍛冶屋のゴドー

領主から「ドラゴンをも殺せる剣を造ってほしい」という注文を受けた際に、領主を茶化すため

「ドラゴンを殺す聖剣にふさわしい美しい剣を作れ」という領主の含みを敢えて無視して

文字通りに実際にドラゴンを殺せそうなほどの大きさと重さを持たせて造り上げたもの。

(この一件でゴドーは危うく縛り首にされそうになり、当時住んでいた街を追われている)


当然ながらそのあまりの大きさと重さゆえに使い手が見つからず、蔵で埃を被っていたところ、

ゴドーの家に居候していたガッツが使徒に襲撃された際に咄嗟に振るったことをきっかけに、

以後ガッツ愛用の武器として使われるようになる。



ガッツが傭兵団で剣技を叩き込まれ始めたのは若干六歳の時で、当然『子供用の剣』などは無かった。

成長するにつれて、相対的に己の身の丈を超えるような「だんびら」を使うようになった事。

またガッツが常に死と隣り合わせの修羅場を潜りぬけた経験がドラゴン殺しを扱う事ができる布石となった。

(チューダーの傭兵団相手に百人斬りを行なった時の剣は「なまくらだが厚みも重さも普通の剣の三倍以上」とガッツ自身が言っている)

…人が悪いぜゴドー あるじゃねえか もっとオレの戦向きのやつがよ


その大きさと丈夫さから、防御面でも盾の代わりになる。

今までガッツとともに多くに戦場を渡り歩き、さらに使徒や魔族などの超常的な存在などを斬りまくったことから、現在では霊的な存在にさえ攻撃できる一種の魔剣へと変貌を遂げようとしていることが示唆されている。(ゾッドからは斬馬刀ならぬ斬魔刀と呼ばれている)


なお、ゴドーの養女エリカはこの剣をドラゴン「ころし」と発音していた。

それが実際の呼ばれ方だったのか、当時の幼いエリカの舌足らずさの演出だったかは不明。

なおアクションフィギュアシリーズ「figma」パッケージには「ドラゴンころし」と書かれている。


メディアへの影響

 このガッツがドラゴン殺しを振るう姿は、後の幾多のメディア作品に大きな影響を及ぼしていることは想像に難くない。

その証拠に、昨今のファンタジーでは、必ずと言っていいほど『大剣持ちの重戦士』が登場するようになっている。

特に有名なのは、トライエース(販売元:スクウェア・エニックス)のRPG作品である『ヴァルキリープロファイル』に登場するアリューゼで、彼はそのままガッツのオマージュキャラであったりする。

また同社発売のタイトルドラッグオンドラグーンニーアにも見た目も名前もそのまんまの鉄塊という武器が登場している。

 pixivサイト内では別のアニメキャラ・ゲームキャラにドラゴン殺しを持たせる二次創作がしばしば見られる。


余談

作者の三浦建太郎は、和田慎二の「ピグマリオ」に出てくる巨大剣「大地の剣」にヒントを得たと話している。大地の剣は山くらいの大きさ。


関連タグ

ベルセルク ガッツ 大剣 巨大武器 斬艦刀

ドラゴンスレイヤー ドラゴンキラー ドラゴンバスター フェアリータイプ

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