人物
かつて妖精が棲んでいたという鉱山で、武具や蹄鉄を作って生活している老鍛冶屋。
鷹の団を抜けて修行していたガッツは彼の下に居候していたことがあり、その縁で蝕から生き延びたガッツとキャスカ、そしてリッケルトを受け入れた。特にリッケルトはガッツが復讐の旅に出立した後も残り、そのままゴドーに弟子入りしている。
娘のエリカは実子ではなく養女。元々は戦災孤児であったところ、ゴドーに偶然拾われ、養女として養育された。
偏屈な性格で口は悪いが、非常に腕の優れた鍛冶職人であり、彼の作った剣は刃こぼれ一つすることなく金床を切断できるほどの切れ味を持ち、彼の作った甲冑は使徒の強烈な一撃をまともに受けても壊れない耐久力を持っている。
『ドラゴン殺し』をはじめとする初期のガッツの装備の殆どは彼の作品である。
「頼まれればなんでも作る」とはエリカの弁であり、倉庫には拘束具や貞操帯などの怪しげなものもあった。
かつては街に暮らし、王侯貴族からも注文を受けていたほどの誉れ高き名工であった。
しかし貴族たちが実用を無視した華美な武器ばかりを求めるのに嫌気がさし、領主から「ドラゴンを殺せるような(美しい)剣を作れ」という注文を受けた際に、領主への皮肉を込めて敢えて文字通りにドラゴンをも実際に殺せそうな重量と大きさを持つ『ドラゴン殺し』を作りあげた。
だがこのことが領主の怒りを買って処刑されかけたことで街を出奔、人里を離れた鉱山に隠遁して、孤高の鍛冶屋となる。
ゴドー本人は当時の出来事について、ガッツが現れるまでその重量と大きさから使い手の見つからなかったドラゴン殺しも、結局は実用に向いていないという点で貴族たちの求めた美術品としての武器と本質的に同じであったと述懐している。
ガッツが霧の谷での戦いを終えて一度戻ってきた時には既に老衰のため床に伏していたが、彼のために2年以上に渡り酷使されたドラゴン殺しを鍛え直し、リッケルトと共に彼の甲冑と装備品を一新させて旅立ちを見送った後、天寿を全うした。
なおアニメ化にあたり一人称が『オレ』から『わし』に、しゃべり方も若干老人らしくなるなど、原作と差異が見られた。
劇場版の黄金時代篇での出番はカットされ、エリカのみが登場している。アニメ2作目では稲垣隆史が担当した。こちらでの口調は原作準拠。