概要
概要
スクウェア(現:スクウェア・エニックス)から発売されたマルチシナリオRPG。
サガシリーズ第8作目。
ロマンシングサガ2を彷彿とさせる歴史絵巻調のストーリーと、聖剣伝説LOMのようなパステルタッチのドット絵が特徴。
術(いわゆる魔法)を使える事が当たり前の世界「サンダイル」で一大勢力を誇る「フィニー王国」。
この国の跡継ぎになるはずの「ギュスターヴ13世」は、なんと一切術を使う力を持たない「術不能者」だった。
この世界では術が使える事は社会生活そのものの基礎。
その最低限の力を持っていないことが分かった時、追放という運命が待っていた。
しかしその逆境こそが、ギュスターヴ13世を、そしてサンダイルの歴史そのものを大きく変えるターニングポイントであった・・・。
ストーリーは、歴史の表舞台を追う「ギュスターヴ編」と、歴史の裏舞台を追う「ナイツ編」に大別される。
それぞれ強く意識した元ネタがあるらしく、前者は織田信長、後者はジョジョの奇妙な冒険であるという説が強い。
シリーズ伝統の高難度は健在(正確にはナイツ編ラスボスとギュスターヴ編最終シナリオ「サウスマウンドトップの戦い」がかなりの高難度である)。
世界観
世界観
- サンダイルで使用されている術は、戦闘用のものだけでなく、日常生活にまで広く波及している。
たとえば、包丁で調理したい場合、現実の我々ならば鋭く磨がれた刃を用いて食材を捌くが、この世界の包丁は基本的に物理的な鋭さを持っていない。
だが、そこに「斬る」「鋭い」「固い」といった術のイメージを乗せることで、物理的な包丁と同じように機能するようになる。
戦闘でも同様で、兵士たちが使う武具も主に石材や木材で作られている。
防御に関しても、己の術力が高く、かつ術に親和性のある装備を身につけていれば、術の力で防具を強化されるので、軽装でも問題ない。
あらゆる場面に魔法(物理)が当たり前に存在するわけだが、ここまで日常的に魔法(物理)が浸透していると、逆に驚かないものである。
- ならば、イメージさえできれば道具なんて何でもいいではないか? と思うかもしれないが、理論上はそうであっても、そこまで自在にイメージを具現化するのは、人間には不可能である。
イメージの具現化しやすい道具は使い勝手の良いものになるため、道具自体の出来具合もこの世界観なりに重要である。
同時に、ギュスターヴ13世が迫害された要因もここに大きくあり、術を使えなければ全ての道具はなまくらになってしまう。
また、現実の道具と同じように使える道具を使える鍛治技術もわずかに一部の大陸に残るのみだった。
だが、ここに着目したギュスターヴ13世の発想が、その後の歴史の転換点となる。
- そうした術の力をもたらしたのは、古代の遺物である特殊な道具「クヴェル」だった。
術の力を無限に抽出できるため、一見すると夢の産物にも見える。
それゆえ人々の間では「完璧な出来具合の道具」とも言われているのだが、誰が作ったかもわからない代物であり、そもそも人間が使うことを想定していないため、術の力が暴走して肉体や精神が取り返しのつかない変貌を引き起こす事故も数多く発生している。
また、そうしたクヴェルを発掘しやすい特殊な遺跡は「メガリス」と呼ばれており、これも人間の手による遺跡とは一線を画しており、人智を超えた仕掛けが数多く存在し、クヴェル同様の事故も多数発生している。
これを調査しつつクヴェルの発掘で利益を得るのが、もう1人の主人公ウィリアム・ナイツの職業である「ディガー」である。
関連タグ
関連タグ
キャラクター
- ギュスターヴ13世(ギュスターヴ/ギュス)
- ウィリアム・ナイツ(ウィル・ナイツ/ウィル)
- リチャード・ナイツ(リッチ・ナイツ/リッチ)
- ヴァージニア・ナイツ(ジニー・ナイツ/ジニー)
- アレクセイ・ゼルゲン
- ヴァンアーブル
- エレノア・ベルトワーズ
- カンタール
- グスタフ
- ケルヴィン
- コーデリア・エメリー
- サルゴン
- シルマール
- ソフィー・ド・ノール
- タイラー・スティーブンソン
- ディアナ
- チャールズ
- デーヴィド
- ナルセス
- ニーナ・コクラン
- 偽ギュスターヴ
- ヌヴィエム
- ネーベルスタン
- パトリック・ボジオ
- フィリップ
- フィリップ3世
- フリン
- プルミエール
- マリー
- ミーティア・シーン
- ミカ
- ミスティ
- ユリア・ハルフォード
- ヨハン
- ラベール
- レイモン・ルクレール
- レスリー・ベーリング
- ロベルト・ビラス
- エッグ
派生キャラクター
シリーズ
- サガフロンティア(前作)
- アンリミテッド:サガ(次作)
- Sa・Ga(シリーズ全般の記事)
- レトロゲーム
関連動画
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