概要
(「生きてる」って気がするぜぇ)とは、『3月のライオン』の登場人物・島田開八段の名セリフである(コミックス4巻41,42話、アニメ20話)。
獅子王戦 宗谷冬司名人vs島田開八段
七大タイトル戦の一つ・獅子王戦に臨む島田開八段は、獅子王のタイトルをもつ宗谷冬司名人に挑戦、しかし、奮戦むなしく島田八段は開幕から三連敗を喫してしまう。
精神的にも肉体的にも追いつめられた島田八段は胃に疼痛を覚えたまま宗谷名人に立ち向かう。
島田八段(痛い…ああ痛い…全くもって本当に畜生っ)
(みぞおちの中で黒い沼がドブドブと脈打っているようだ)
(「生きてる」って気がするぜぇ)
島田八段の必死の攻めを宗谷名人は冷静に切り返し、勝負は宗谷名人勝勢へと傾いていく。
大盤解説の藤本雷堂棋竜は勝負はついたと思い、島田八段も敗北を認めつつあるなか、藤本棋竜とともに大盤解説にあたっていた桐山零五段は逆転の一手を放つ。
が、逆転の一手に気づかなかった島田八段は投了、対する宗谷名人は逆転の駒を動かし静かに語った。
宗谷名人「気づかなかったね」
島田八段(この闇はループしているだけではない)
島田八段(そのたった一手で世界はまるで違う姿をあらわす。)
(死地に一瞬垣間見えていたはずの閃光のような活路)
宗谷名人「君は僕を信用し過ぎだ」
宗谷名人「美しかったのに…」
四連敗を喫した島田八段に、桐山五段は
(その疲弊しきった横顔に僕は彼の歩いてきた道のりを思った)と読解している。