概要
『あなたの番です』とは、日本テレビ系「日曜ドラマ」にて2019年4月14日から同年9月8日にかけて毎週日曜22時30分 - 23時25分に放送されたテレビドラマである。マンションに引っ越してきた新婚夫婦が住人たちの「交換殺人ゲーム」に巻き込まれる姿を描いたミステリードラマで、企画・原案は秋元康。主演は原田知世と田中圭で、30人を超えるキャストが出演する。 主題歌は、Aimerの「STAND-ALONE」。
2クール連続・半年間に渡って放送された。同局で2クール連続ドラマを制作するのは1994年10月から1995年3月にかけて放送された『静かなるドン』以来25年ぶり。
2021年冬にドラマのパラレルワールドを舞台とした劇場版が公開。主題歌は、ドラマと同様Aimerが担当する「OneandLast」。公開日には金曜ロードショー枠で映画の前日譚となるスペシャルドラマが放送された。
登場人物
主要人物
その他のマンション住民は「キウンクエ蔵前」を参照。
演:原田知世
302号室。第1章の主人公。スポーツウェアなどの在宅デザイナー。
演:田中圭
302号室。第1章・第2章反撃編の主人公。スポーツジムのインストラクター。
演:横浜流星
第2章反撃編の主人公。第11話から登場。
演:西野七瀬
202号室。大学3年生で数学専攻。本人曰く自室は親の所有物であり、実家は裕福であることがうかがえる。
榎本早苗
演:木村多江
402号室。専業主婦。住民会会長。やや押しに弱いが明るい性格で、菜奈と仲良くなる。山際裕太郎を殺した張本人。息子の総一のせいで段々と狂っていったと夫の正志が語る。紙には「管理人さん」と書いた。
田宮淳一郎
演:生瀬勝久
103号室。元エリート銀行員。真面目すぎるが故に融通がきかない。第3話にて、「マンションの治安の為」としてマンションの至るところに小型カメラを設置して自室で監視している。第4話では、なぜか住民会に参加せずにマンションの自室に籠っていた。またマンション住民以外の市民たちと劇団を務めているが上述の性格と演劇に対するこだわりの強さが災いし、劇団たちとの仲はあまり良くない。紙にはかつての部下「甲野貴文」の名を書いた。
床島比呂志
演:竹中直人
「キウンクエ蔵前」の管理人。マンションの近くのアパートに住む。マンションに新しい住人が引っ越してくる度に、「管理人チェック」と称して無断で部屋に上がり込んでスマートフォンで写真を撮るなどの不謹慎な言動が多く、マンションの住人たちからは煙たがられている。入居者にお手製のネームプレートを渡したりしている。第1話のラストで、気を失った状態でベランダに逆さ吊りになっているところを手塚夫妻に発見され、その直後に地面に落下し死亡する。その後の警察の捜査で、事件性が無いことや、家宅捜索で脳梗塞を患っていることを示す診断書が見つかったことから、床島の死は「自殺」と推定されている。
蓬田蓮太郎
演:前原滉
床島に代わって新たに「キウンクエ蔵前」に派遣された管理人。第7話より登場。
マンション外の人物
警視庁所属の人物はすみだ署を参照。
細川朝男
演:野間口徹
菜奈が以前勤務していたデザイン事務所社長。ストーカータイプで菜奈をつける。翔太からはアニキと慕われており、本人もショウと呼んでいる。第2話以降、菜奈の夫・翔太が働くスポーツジムに通い、第4話で菜奈の旦那であることが明かされる。翔太には菜奈との関係を隠し続け、第6話で真相を知られても開き直るような態度を取っていた。翔太から菜奈が交換殺人ゲームで自分の名前を書かれた事を知る。
桜木るり
演:筧美和子
藤井が働く病院の整形外科の看護師。可愛い見た目に反してドS。14話にて、袴田吉彦を殺した3人組の1人である事が判明。動機は謎。
スポーツジムのスタッフ
演:田村優依
藤沢
演:伊嵜充則
劇団「満員on礼」の劇団員。
柳本
演:永岡卓也
劇団「満員on礼」の劇団員。
東
演:阿久澤菜々
劇団「満員on礼」の劇団員。
榎本サンダーソン正子
総一を預かっている女性。正志の姉か妹。
映画版
浦辺優
演:門脇麦
クルーズ船に乗船していた謎の女性。
早川教授
演:酒向芳
黒島、二階堂が通う大学の教授。研究のためにクルーズ船に乗船していた。
今後の展開
「誰だって1人ぐらいは殺したい人がいるでしょう。そんな言葉が始まりだった気がします。私達は冗談半分で殺したい人を紙に書いて、こっそり見せ合いました。そして・・・・・・次々と、名前を書かれた人が殺され、私が名前を書いてしまったあの人も、引いた紙に書いてあったあの人も・・・・・・そんな中でも、愛する人との時間が、私を支えてくれました。私は、この幸せな時間だけは、いつまでも、いつまでも、いつま・・・」
「・・・いつまでも続くと信じていたものがなくなるなら、それ以外のものなんていつでも消えてなくなってしまいそうで。何もする気がなくなりました」
「何もする気がない・・・?前言撤回・・・・・・復讐する気満々だよ・・・!」
第1章では上述の通り手塚菜奈が冒頭のナレーションをしていたが、第2章からはもう1人の主人公である夫の手塚翔太がその役目を担う事になった。
主題歌も手塚翔太が歌う。演者である田中圭曰く、「田中圭じゃなくて手塚翔太が歌っている」そう。
そして反撃編からは、横浜流星演じる二階堂忍がもう1人の主人公となる。
衝撃の結末
第19話で突如二階堂から首を絞められ気絶させられた翔太。
目覚めると、手を拘束されており、黒島も自身と同じく拘束されている状態だった。
そこに居たのは、二階堂だった。これで視聴者の誰もが二階堂が黒幕だと思っていたが、突如翔太が置いてあった点滴台を黒島に目掛けて投げつけたが…
ここから先はネタバレです。未見の方は注意!
実は、マンションで起きていた事件のほとんどは黒島が起こしており、彼女が黒幕だった。
彼女は先天性のサイコパスであり、実家のある高知で起きた誘拐殺人事件も家庭教師との飛び降り事故も彼女が関与しており、殺害の容疑がかかっていた。
彼女は、「自身と同じようになれる存在」を求めており、高校時代の同級生であった内山達生も彼女に憧れて同じような存在になるために黒島に協力。しかし、彼が「命を粗末にできるような人間になりたい」と思い始めたことで不要と判断し、殺害。その次の標的として二階堂に狙いを定めていた。しかし、二階堂は翔太の殺害を拒否。そして、翔太の手で気絶させられ、最終的に警察に逮捕された。
関連タグ
真犯人フラグ:今作の2年後にスタッフが再集結して制作されたドラマ。パラレルワールドとはいえ、今作の登場人物が数名ゲスト出演している。