概要
『CODE-願いの代償-』は、日本テレビ系列の日曜ドラマ枠で2023年7月から放送されるドラマ。
「どんな願いも叶える」という謎のアプリ「CODE」を手にいれた刑事が、恋人の死の真相と、謎のアプリの背後に潜む陰謀に迫るクライムサスペンス。
原作は、台湾で大ヒットした『浮士德遊戲(英題:CODE)』(2016年)、『浮士德遊戲2(英題:CODE2)』(2019年)。これに日本オリジナルの要素が追加される。
主演は坂口健太郎。坂口は前クールの土曜ドラマ『Dr.チョコレート』で主演を務めていたため、本作との2作で2クール連続で日本テレビ系のドラマで主演を務めることとなった。
主題歌は、UVERworldの「VICTOSPIN」。坂口とUVERworldのタッグは映画『仮面病棟』以来となる。
登場人物
- 二宮湊人(演:坂口健太郎)
神奈川県警暴力団対策課の刑事。婚約者・悠香の事故死と、CODEの真相に迫る。途中、CODE使用者による銃撃から三輪を庇い意識不明の重体となっていたが、後に意識を取り戻した。その後、小島から悠香がCODEの真相を追っていたことを伝えられ、その悩みに寄り添うことができなかったことを後悔し、CODEを撲滅する決意を固めた。
その後、決着をつけるために高校で講演予定だった市川の元へ向かい、彼と対話を試みるものの、市川はAIとユーザーに責任転嫁した上、椎名が復讐心に囚われ自分に爆薬を括りつけて市川との心中を図ろうとするなど混沌とした事態になった。そのため、彼は椎名の復讐心を止めるために説得し、彼を止めることに成功するものの、市川の息のかかっていた警察に確保された。しかし、市川の罪が露見したことで釈放され、当初の目的を完遂した…
が、突如復活したCODEによりそれを使用したプレイヤーの手で射殺された。
- 椎名一樹(演:染谷将太)
CODEの謎を追うフリーの記者。CODE使用者となった二宮の存在を知り、接触を図る。
恩人として家族ぐるみで仲良くしていた先輩記者である直人がCODEによって殺されていることから、真相を知ることとCODEの撲滅を目的として掲げている。
その後、咲がCODEのターゲットにされ意識不明の重体になったことで復讐心に囚われ爆薬を身体に括りつけて市川とともに心中しようとするが、二宮に説得され思い留まるものの、市川の息のかかっていた警察に確保された。しかし、市川の罪が露見したことで数日の拘留で済んだ模様。
- 三宅咲(演:堀田真由)
CODEの背後に潜む陰謀を追うハッカー。椎名とは兄・直人の後輩であったことから家族ぐるみで仲が良く、知己の関係。椎名曰く、「あの人の忘れ形見」とのこと。
二宮のCODEのミッションを遂行したことで連続爆破事件の犯人として報道された上、CODEのターゲットにされたものの、円と彼女の息子・芯を救うために決死の覚悟で時限爆弾入りのアタッシュケースを遠くに投げ、被害を最小限に抑えた。しかし、爆風により頭を強打し、一時意識不明の重体となるが、生還した。
- 三輪円(演:松下奈緒)
二宮の婚約者の死の真相に繋がる鍵を握る謎の女性であり、元警察官。難病を患っている「芯」という一人息子がいる。田波とは警察学校時代の恩師で、退職後も彼と交流があった。後に、彼女もCODEの使用者だったことが発覚。CODEの命令で二宮を殺害しようとするが失敗し、逆に二宮に捕まった。ストックとなる星が1つしかなく後が無かったため死ぬ覚悟だったが、二宮と椎名の説得により息子共々警察の保護下に置かれ、CODEプレイヤーが増殖していく仕組みを彼らに告げ、椎名だけに自身がCODEの「モニター」という役職に就いている人間であること、そこに至るまでの経緯を話した。
その後、二宮、椎名とともにCODE撲滅のために立ち向かう決意を固めた。
- 市川省吾(演:玉山鉄二)
ホスピタルクラウンとして病院を回り子供たちの心をケアする男。当初は謎多き人物だったが、後に「ランリー」の代表であったこと、CODEの開発を指揮した黒幕だったことが判明した。
人物像は用意周到で残忍かつ狡猾な策士そのものであり、自身の正体及びCODEの真相を探ろうとする人間、果てには告発しようとした自社内の人間をもCODEで容赦なく始末する、総務省の人間と癒着しCODEを全国民に流布させるなど一企業の社長とは思えないほどの権力を有している。
また、CODEと同時に「ランリー」ユーザーから様々な情報を吸収してより多くの事象について予測する量子コンピュータ「プロフェット」を開発しており、「プロフェット」によるCODEの撲滅を世間にアピールすることで「プロフェット」を世間に認めさせるという大掛かりなマッチポンプを計画していた。
その後、とある高校の講堂にて講演を行う予定だったが、二宮が現れたことで立てこもりに巻き込まれ、彼と対話するものの「悠香さんを殺したのはCODEの全ユーザーであり、その願いを聞き入れたAIだ。」「あなたもCODEを散々利用して犯罪に加担しているじゃないですか。あなたはCODEで誰かを幸せにできましたか?」と他人に責任転嫁して開き直り二宮を煽るだけでなく、自身を巻き込んで心中しようとした椎名すらも煽り、警察に彼らの身柄を確保させ、CODEを消去して証拠を隠蔽し、優位に立っていたが、自身の消滅により市川を敵と判断したCODEのAIに裏切られ、二宮との会話を全国に配信されたことで全ての罪が露見。生きる希望を無くし、自殺しようとしたが二宮に制止され、そのまま逮捕された。
- 百瀬優(演:三浦貴大)
二宮の同期で親友。暴走する二宮を時に叱り、時に励ましていた。しかし、彼もCODEの使用者だったことが判明した。佐々木殺しにも関与しており、自身の生命がかかっていたこともあり躊躇することなく遂行した。
過去に同級生である大山が公権力に揉み消される形で殺害されたため、その復讐のためにCODEを使用。関係者を次々と殺害して、復讐を完遂させた。しかし、二宮にその真実が知られてしまったことでCODEの指示により二宮抹殺を命じられたが、親友を殺すことはできず、持っていた拳銃で自殺した。
- 田波秋生(演:鈴木浩介)
課長。二宮の直属の上司。元警察官の三輪は警察学校時代の教え子であり、彼女が警察官を辞めた後も何かと気にかけていた。第2話ラストにて、CODEにより悠香の死に関与する人物として浮上。二宮に盗み出された手帳に、悠香が殺害された日を含め3日、数字が書き込まれている日があり、百田が入手した自身の銀行口座の入金記録と手帳の数字が一致したことから、金を受け取り悠香の殺害に関与した疑惑を持たれる。
その後、身に覚えがないと否定するが、1か月前に暴力団関係者との間に不正な金銭授受があったことを悠香が告発すると送られてきたメールの記録が何者かから百田にもたらされ、そのメールを証拠に収賄罪の逮捕状が発行されたため、二宮に収賄容疑で逮捕された。しかし、後に百田がCODEの依頼で何者かの罪を彼に擦り付けた事が発覚。無罪放免となり釈放された。
しかし、CODE使用者となった甲斐に拳銃で狙撃され殺害された。
- 七海悠香(演:臼田あさ美)
二宮の婚約者。友人の小島明日香からの相談を受け、CODEについて調査を進めていくが、エレベーター事故に巻き込まれ、非業の死を遂げる。
- 佐々木慎介(演:渋谷謙人)
二宮の大学時代の同期。元フジノ不動産勤務。二宮に謎のアプリCODEを紹介する。
不動産会社の営業でトップを取るためCODEプレイヤーとなり欲望を満たすが、いつしか犯罪行為の任務を命令され1億円の横領をする羽目になる。逮捕されないようCODEに願い、常務が国交省の人間に賄賂を渡していた情報を手に入れ逮捕は免れたものの、送られてきた人殺しの任務に失敗し、死の制裁から逃れたため、それ以降スマホは廃棄したので、自分を騙る別人がCODEを紹介しているはずだと、所在を突き止めた二宮に弁解する。しかし、CODEの指令を受けた謎の集団に襲撃された挙句拉致され、覚醒剤の過剰投与により死亡した。
- 寺島貴司(演:中島健)
「SBDエレベータ」の元職員。CODEプレイヤー。悠香がエレベーター事故に遭った直後、県警庁舎から立ち去るのを二宮に目撃される。
後に、CODEプレイヤーとなった二宮のスマホに、エレベーター落下事故時にエレベーターの扉を開け階下を覗き込む動画が届き、事故に関与していると疑われる。
二宮たちに居住するアパートを突き止められるが三輪が用意した盗難車で逃走し、その後、鶴見区の河川敷に止められた車の中で、薬物の過剰摂取による事故死と断定された遺体が発見される。
- 三宅直人(演:竹財輝之助)
椎名が恩人として尊敬する記者であり、咲の兄。とある人物に関するスクープ記事を書くためCODEの真実を追うが、その過程でCODEプレイヤーとなりストックの星を減らしてしまい、すっかり憔悴。最後は、椎名と咲を守るために彼らを救う願いを記入し、CODEによって犠牲となっている。
- 柏木淳二(演:黒羽麻璃央)
甲斐が経営するクラブの店員。二宮のエス(情報屋)。
結婚を控えていたが、甲斐がCODEを使用したことで覚せい剤取引の情報を密告していることが発覚し、木下たちに拉致され情報の密告先を吐くよう暴行を受ける。二宮はCODEから救出の任務を受けたが寺島の追跡を優先したため、救出が遅れ命を落とす。
- 甲斐篤志(演:青柳翔)
半グレ集団「甲斐グループ」の代表であり、クラブを経営している。彼もまたCODEプレイヤーかつ「モニター」側の人間であり、CODEの指令により「制裁」と称して田波を銃殺した。その後、CODEによる意識不明の重体となっていた二宮の殺害任務を実行しようとしたが、神奈川県警が仕掛けた罠にまんまと嵌り、あえなく確保された。
- 小島明日香(演:伊藤歩)
三宅がCODEの任務で入館許可証を受け取っていたアプリ開発会社「VORG SYSTEM」の社員。アプリ開発部門にいたプログラマーのほとんどが同時期に退職後もただひとり籍を残し、ずっと出社していない幽霊社員であったことから、椎名と咲に接触を図られる。
CODEの開発に関わり、昔からの友人であった悠香に助けを求め、彼女がCODEを調べようとしたことが原因で亡くなったと椎名たちに明かす。
用語
- CODE
突如出現した謎のアプリ。「どんな願いも叶えてくれる」という機能を持つが、その条件としてアプリが課す「ミッション」をクリアしなければならない。ミッションの内容は人それぞれであるが、どれも犯罪行為ばかり。そのため、良心の呵責に苦しめられ放棄する使用者もいる。しかし、ミッションをクリアできなかったものには何かしらの「制裁」が下され、ストックである星が全て消えた場合事故により死亡してしまう。
また、プレイヤーが死亡した場合、そのプレイヤーの関係者の中から強い欲望を持つ者を選定し、プレイヤーに成り済ます形でQRコードを送り付け、次々とプレイヤーを増やしていく。
さらに、プレイヤーの他に「モニター」という役職が存在しており、CODEの管理の補助を任せられる代わりに、プレイヤーよりも好条件の対価を得られることが出来る。しかし、ストックである星は1つのみ、1ヶ月ごとに願いを記入しなければ「催促」が来るなど決して逃れられない仕様となっている。
小島による独自の調査によって、大手企業「ランリー」がアプリ開発に大きく関与していたことが判明した。
それと同時に、市川と総務省の計画によりCODEが世間に流布され始めるようになる。
その後、プロフェット導入と証拠隠滅のため市川の手で消されるものの、彼を敵と判断して反逆した。
このまま消滅したかと思われたが、突如復活し、プレイヤーを使って二宮を殺害した。
関連タグ
仮面ライダーギーツ:同時期の同じ曜日に放送されていた特撮ドラマ。こちらも「人の欲望」と「幸せ」、「不幸」をテーマにしており、CODEの機能・性質はデザイアグランプリのルールと共通点がある。さらに、「一般人であるプレイヤーが主人公陣営を襲撃する」展開も酷似している。