概要
「いるさっ ここにひとりな!!」とは、寺沢武一著「COBRA」の「地獄の十字軍(ヘル・クルセイダース)」に登場するセリフ。
ヘル・クルセイダース総司令官のゴールドマン総統に捕らえられたヒロインのオフェーリアは、等身大のチェスの駒に閉じ込められ、悪趣味なゲームの道具にされていた。
「黒の騎士(ナイト)を白の僧侶(ビショップ)へ」
黒の騎士の攻撃により白の僧侶は粉々に粉砕され、オフェーリアが入った白のクイーンに迫る。
「チェックメイトキングトゥ!!あと一手で君は死ぬ!!」
怯えるオフェーリアを見て愉悦に浸るゴールドマンだったが、部下が発信機を付けられていたことを知らされる。
無能な部下をその場で処理した後、改めてゲームに興じた。
「さてと 邪魔が入る前にゲームを済ませてしまおう」
悲痛な叫びを上げるオフェーリアを前に勝ち誇るゴールドマン。
「無駄だ もうお前を守る騎士(ナイト)はいない」
「いるさっ ここにひとりな!!」
次の瞬間、コブラが窓からサイコガンを連射して等身大チェスを破壊、オフェーリアを救出した。
「オレがクイーンを守るナイトだっ」
余談
ゴールドマンの言う「チェックメイトキングトゥ」とはアメリカのテレビドラマ「コンバット!」に登場するK中隊第2小隊へのコールサインが元ネタ。
実際のチェスのルールに当てはめると、等身大チェスの盤面は黒のナイトによる白のクイーンとキングへの両取りになっており、オフェーリアが入ったクイーンが犠牲になることでキングを逃がせるため「チェック(王手)」ではあるが「チェックメイト(詰み)」ではない。
もっとも、元々がオフェーリア殺害のための一人遊びでしかないため、突っ込む方がヤボかもしれない。