寺沢武一著「COBRA」の短編「リターンコブラ」に登場するセリフ。
概要
田舎の炭鉱町の酒場にプリシラという盲目の歌姫がいた。
プリシラに思いを寄せる保安官助手のジェフは、町が強盗団に狙われているのを知ってプリシラと町を出ようとするが拒絶される。
10年前に「ある男」によって命を救われたプリシラは、その男が言った「誕生日にまたくる」という約束を信じて待ち続けていた。
強盗団との戦いでジェフの父である保安官が負傷してしまう。
ジェフは自分と共に戦う保安官助手を募集したが、町の住人は強盗団を恐れて戦おうとしない。
そんな中で名乗りを上げたのは、強盗団に捕まって荒野に生き埋めにされたはずのコブラであった。
二人だけで強盗団と戦おうとするジェフを必死に引き留めるプリシラ。
プリシラは思い出の中の「ある男」にジェフが対抗心を燃やしていることに気付いていた。
プリシラの制止を振り切り、ジェフとコブラは夜明け前の荒野で強盗団を待ち受ける。
ジェフ「ひとつ聞いていいかな なぜあんた町のために戦うんだ 町の人間でもないのに…」
コブラ「やつらの首には賞金がついてる みな死んでくれれば50万ドルにはなる」
ジェフ「そうかな そのためとは思えないな」
コブラ「少なくとも君はそうだ その金で彼女の目を治そうと思っている」
コブラ「あと2時間で夜が明ける」
ジェフ「夜が明けるとどうなる?」
コブラ「知らんのか 日が昇る」
やがて地平線の向こうから朝日と共に強盗団が現れる。
コブラはジェフにペンダントを手渡し、プリシラに「誕生日おめでとう」と伝えるように言い残してジェフを気絶させ、一人で強盗団に戦いを挑むのだった。
元ネタ
1963年公開の洋画『クレオパトラ』に登場するセリフが元ネタ。
カエサル「日の出まで2時間待つとしよう」
アグリッパ「日の出に何が?」
カエサル「太陽が昇るのだよ」
ネタセリフとして
「メンテが終わるとどうなる?」
「知らんのか」「メンテが始まる」
SNSにおいては「Fate/GrandOrder」や「艦隊これくしょん」等の有名どころのソーシャルゲーム・ブラウザゲームがメンテナンスに入る際の用例が多い。
最初は「当たり前のことをキメ顔で言うコブラ」というネタとして広まったのだが、いつの間にか「キメ顔で皮肉を言うコブラ」に変わっていった。
寺沢武一によるセルフコラ
作者の寺沢武一は殆ど場合カットされている前振り部分を「ソシャゲに課金するよりその金で米を買って食ったほうが良い」という内容に書き換えた、相当に皮肉が利いたセルフコラを「フアンが一番いじりやすいページです。(Twitterは現在、非公開アカウント)」と投稿している。
「11連ガチャ1回の金でコシヒカリが10kg買える」
「そうかな。でも我慢してガチャを…」
「少なくとも君はそうだ その金でガチャを引こうと思っている」
「あと2時間で米が炊ける」
「米が炊けるとどうなる?」
「知らんのか」
「飯が食える」
まさかの公式
2021年4月11日にて
「あと数分でメンテが明けるで」
「メンテが明けたらどうなるかって?」
「知らんのか」
「コラボがはじまるで」4月1日1日~7日まで公開されていたシノビマスター 閃乱カグラ NEW LINKでの元ネタのスペースコブラとのコラボPVで日影が上記のセリフを言うのがされたのだ。
その際は日影がコブラとなり、春花が相方を務めた。
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