お前のような劣等生がいるか
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おまえのようなれっとうせいがいるか
劣等生とはなんであったのか
劣等生と言うからどんなダメさかと思うだろ？
ペーパーテストは完璧。
魔法に関係すること以外は実技も完璧。
戦闘能力もあらゆる面で完璧（後述）。
中の上を自称するイケメン。
その道では知らぬ者のいない天才エンジニアの中の人。
日本国防軍の特務大尉にして戦略級兵器の中の人。
実家は日本屈指の名家で、本人もエンジニア及び軍人として高給取り。
しかもその名家の当主として、前述したブラコン妹が内定している。
更にはその次期当主である妹の婿候補として婚約が成立した。
唯一、劣等と言えるのは魔法師としての実技ぐらいのもの。
それも、授業で重視される「多工程魔法の組み立て」及び「発動速度」が足りないために劣等とされているだけで、実際には自ら作り上げた特製CADと忍術、分解魔法、再成魔法などによって殆どの事態は打開できてしまう。
その上工程の少ない魔法であれば、フラッシュキャスト（魔法式を記憶し、起動式の展開、魔法式の構築時間を省略する技術）を使ってむしろ人より素早く発動することが出来るため、ハッキリ言ってこの弱点はほぼ無いに等しい。
魔法科高校で教わる系統魔法が、全体的に回りくどくいざという時にアテにならないことが多いのもあり、実戦で彼に敵う魔法師は存在しない。
魔法を撃たれれば出る前に潰す。
物理で殴ろうとすれば忍術であしらう。
アウトレンジからの砲撃もすぐ察知して分解。
脳改造を受けたため洗脳も効かない。
万が一ダメージを与えても、致命傷に至らない場合再成魔法により一瞬で復活。
そして何かあれば駆けつけてくる最強の妹様…。
ラスボスですか？いいえ、劣等生です。
お前のような劣等生がいるか！
（世の「平凡な主人公」勢がおそらく全面的に同意する…んじゃないかな。
人のこと言えない奴も結構いるけどね）
