解説
CV:蒼井優
歯科医院に努めるお姉さん。劇中では名前が出てきておらず、本名不詳(映画版ではマンションに表札がかかっているが読めない)。おっぱいが大いに存在している。
気さくで明るく、それでいてどこかミステリアスな雰囲気を持った、アオヤマ君の憧れの女性。
彼女もアオヤマ君を「少年」と称して可愛がっており、チェスを教えたり彼の実験に付き合ったりもしている。
海辺の町の出身で、ペンギンが好き。
注意!以下本編の重要なネタバレが含まれます。
一定条件化で物を投げることでペンギンを生み出す能力を持っている。
なぜそんなことができるのかは当人にもわからず、ただペンギンを増やすと楽しいという感覚だけを持っていた。
条件についても初めは定かではなかったが、アオヤマ君との実験の中で「陽光下で投げる」ことであると判明した。
このペンギンはただのペンギンではなく、一切食事を取らず、街から一定距離を離れると元の物に戻ってしまう。
外部からのエネルギーにより活動しているようで、アオヤマ君はこのエネルギーを「ペンギンエネルギー」と仮称した。
お姉さん自身が、このペンギンエネルギーの源であるとの仮説を立てていたが……
注意!以下本編の核心的なネタバレが含まれます。
実は人間ではない。
1週間何も口にしなくても生きていけるというありえない体質を有しており、実は彼女が生み出すペンギンと同様、謎の「海」から発せられるエネルギー=ペンギンエネルギーにより活動している存在であり、同時に生み出したペンギンにより「海」を消去する存在でもあった。
「海」とは物質ではなく、異界と現実世界を繋ぐ穴であった。つまりペンギンは海を削り取っているわけではなく、埋めていたわけである。
この世界に対する未練から、チェス駒をコウモリにしたり、ペンギンを食べてしまう存在「ジャバウォック」を生みだしたりもしたものの、最終的には「海」を消して世界を守ることを選択。
決意を固めて以降は、触れるどころか見てすらいない町中のあらゆる物体をペンギン化させ、数百・数千羽ものペンギンを生み出すなど、その能力が強化されている。(現実世界に戻ってきた時には100m四方ほどの広間を完全に埋め尽くすほどの数になった)
「海」に呑み込まれた人々を救うため、アオヤマ君と共にペンギン軍団を編成して「海」に突入。ハマモト博士らと再会を果たすと、現実世界に繋がる「海」を破壊した。
「海」が消滅したことで現実世界に留まる術を失い、アオヤマ君の前から一陣の風とともに消えていった。
結局彼女の正体についてはついに謎のまま終わっている。彼女にも故郷や両親の記憶はあったのだが、それは第三者がでっち上げた偽の記憶なのか、それとも「海」の向こうで過ごした真実なのか、証明できる術は無い。
お姉さんの正体を解き明かし、再会することがアオヤマ君の目標となる。