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ペンギン・ハイウェイ

ぺんぎんはいうぇい

『ペンギン・ハイウェイ』とは、森見登美彦による小説、およびそれを原作としたアニメ映画である。
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概要編集

四畳半神話大系』などの代表作を持つ森見登美彦が2010年に発表した日常系SFファンタジー小説である。作者が育った町である奈良県生駒市を舞台としており、京都の腐れ大学生を主人公とした作品が多い森見作品の中では異色の作品といえる。2010年日本SF大賞受賞作。2011年本屋大賞第3位。角川書店刊。


作者はこの作品について、『「ペンギン・ハイウェイ」は、わかりやすくいえば、郊外住宅地を舞台にして未知との遭遇を描こうとした小説です。スタニスワフ・レムソラリス」がたいへん好きなので、あの小説が美しく構築していたように、人間が理解できる領域と、人間に理解できない領域の境界線を描いてみようと思いました。郊外に生きる少年が全力を尽くして世界の果てに到達しようとする物語です。自分が幼かった頃に考えていた根源的な疑問や、欲望や夢を一つ残らず詰め込みました。』と語っている。


作品中の重要なキーワードである「海」のほかに「スタニスワフ症候群」などソラリスに由来した単語も登場する。


2018年8月17日にアニメ映画が公開。


2019年には、第50回星雲賞のメディア部門で劇場版がノミネートされた。


ストーリー編集

小学四年生の少年アオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、大人になったときにどれほど偉くなっているか、見当もつかない。


そんなアオヤマ君は、通っている歯科医院の“お姉さん”と仲がよく、“お姉さん”はオトナびた賢いアオヤマ君を、ちょっと生意気なところも含めかわいがっていた。


ある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが出現する。海のない住宅地に突如現れ、そして消えたペンギンたちは、いったいどこから来てどこへ行ったのか……。アオヤマ君はペンギンの謎を解くべく研究をはじめるのだった。


そしてアオヤマ君は、“お姉さん”が投げたコーラの缶が、ペンギンに変身するのを目撃する。ポカンとするアオヤマ君に、笑顔のお姉さんが言った。「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」


“お姉さん”とペンギンの関係とは? そしてこの謎は解けるのか? (映画公式サイトより)


登場人物編集

小学4年生のまじめな少年。住宅地に突然現れたペンギンを不思議に思い、研究を始める。おっぱいが好き。

アオヤマくんが通う歯科医院で働くお姉さん。

アオヤマくんのクラスメイト。眼鏡。アオヤマくんと2人で探検隊を組織している。

アオヤマくんのクラスメイト。クラスで一番声が大きくて力が強いガキ大将

アオヤマくんのクラスメイト。スズキくんも一目置く自信家。


アニメ映画編集

2018年8月17にアニメ映画が全国公開。主要キャラクターの2人は北香那蒼井優が声を務める。監督は石田祐康、アニメーション制作はスタジオコロリド。スタジオコロリドとしては初の長編アニメーションとなる。

DVDには字幕並びに音声解説版が付属。


アニメ映画の公開に合わせて、新装カバー版の小説が発売された。また、角川つばさ文庫からも出版。


スタッフ編集

監督石田祐康
キャラクターデザイン新井陽次郎
脚本上田誠(ヨーロッパ企画
音楽阿部海太郎
主題歌宇多田ヒカル『Good Night』
制作スタジオコロリド
配給東宝映像事業部


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