概要
くず鉄のかかし(くずてつのかかし)は、『遊戯王5D's』に登場した罠カードである。
『遊戯王5D's』に登場し、主人公「不動遊星」が終盤まで使用した罠カードの1つ。
そのあまりにも多い使用頻度から、不動遊星の魂のカードなどと揶揄された。
効果テキスト
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に、その攻撃モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃を無効にする。
発動後このカードは墓地へ送らず、そのままセットする。
解説
通常罠カードで、相手の攻撃宣言時に発動。相手モンスター1体の攻撃を無効にする。
最大の特徴は発動後も墓地へ送られず、そのままフィールドに残り続けること。
このカードが除去されない限り、1ターンに1度だけ攻撃を無効にできる優秀な罠カードなのだ。
何度も使える便利なカードではあるが、相手の攻撃を1回だけ無効化する以上の効果は無く、『攻撃の無力化』などのように、発動後に相手の攻撃ターンをスキップする効果も、『聖なるバリア-ミラーフォース-』のように、攻撃してきた相手モンスターを消し去ることもできない。
また、「そのままセットする」ため再セット時にカードの位置は変更できず、相手に筒抜けであるため、指定したカードとデッキに存在する同名罠カードもまとめて除外する「撲滅の使徒」は天敵となる。
一方で、「発動後に、そのままセットする効果を持つ通常罠」という独自の立ち位置から、永続罠とは違い、発動にチェーンされて破壊された場合でも、攻撃無効化の効果は適用されるという強みがある。
現在のカードプールではアルティマヤ・ツィオルキンとのコンボで活躍(?)。
余談
遊星の窮地を幾度も救ったカードの一枚だが、2024年に開催された決闘者伝説 QUARTER CENTURY スペシャルステージで『主人公達が選んだ名シーン』のコーナーで5D'sの名シーンとして第一話でこのカードを初めて使用したシーンが紹介された。遊星役の宮下雄也によると、声優として人生初のアフレコであったのだが、第一話の時点で演技が下手すぎると自嘲しており、特にくず鉄のかかしを初めて発動する際のシーンで『くず鉄のかかし!』と上手く言えず、言えるのに1時間かかったと語っている。