概要
「ぐうたら感謝の日」とは漫画「ドラえもん」のエピソードの一つ『ぐうたらの日』に登場した祝日。
6月に国民の祝日がなく、春休みや夏休みにも該当しない事に憤慨したのび太が、ひみつ道具「日本標準カレンダー」を使って設定した。
勤労感謝の日に対する逆張りとして、6月2日を「誰も働いちゃいけない日」とした。
日付に特別な意味はなく、単に翌日を休日にしたかっただけである。
「誰も働いちゃいけない」という規則は法律で定められており、労働どころか誰も外で遊ぶことさえせず、ジャイアンにさえ「ぐうたら精神にそむく」と説教される始末。
テレビでは出演者が寝ころびながら「日本人は遊ぶことさえ必死になる」と語る姿が放送されていたが、それさえ「あらかじめ録画した映像をコンピューターで自動放映」という徹底ぶりである。
しかしママが家事を放棄したことで朝ごはんがなくなり、飲食業はもちろん営業しておらず、消防などの常時必要な業務まで停止してしまった。
皮肉にも勤労の必要性を身をもって思い知ったのび太は当日半ばで祝日を撤回、全国民を大混乱に陥らせるのだった。
ちなみに「誰も働いちゃいけない日」は実在しており、ユダヤ教における安息日「シャバット」では戒律としていかなる労働も禁じられ、公共交通機関も使えなくなり火や電化製品の使用も禁じられる。
また、明治維新で廃止されるまでは6月16日に嘉祥という祝日が存在した。現在では祝日ではなくなったものの、民間の記念日「和菓子の日」となっている。