「……貴方に会えて、良かった。」
※この項目はネタバレ情報を含む場合があります。 |
---|
概要
ぐだジュナとは、『Fate/GrandOrder』の男主人公・藤丸立香(ぐだ男)×アルジュナのカップリングである。
アルジュナの幕間の物語「問い掛け続けることにこそ」達成時に差し替えられる一部マイルームボイスは必聴。
プロフィール
ゲーム内での二人の描写
※以下の項目はネタバレを含みます※
体験クエスト『再び神の詩を求めよ』
(2016/01/01)
カルナと共に先行実装。
体験クエスト『再び神の詩を求めよ』も同時に実装される。
ちなみにストーリーがあるのはアルジュナのみ。
現在、レアプリズム交換所で無料開放がされている。
「起きなさい、そこの貴方」
「……?」
レイシフト中、マシュ・キリエライトと共に奇妙な特異点へ飛ばされてしまった主人公。
暗澹たる雷雨と嵐の中で揺られる船の甲板で眠っていたところを、記憶喪失のサーヴァントに起こされる。
生きることには既に飽いた。
ならば勝利にも敗北にも、執着にすら意味は無い、と迷いを抱く彼の前に、影を纏った男が現れて……。
「間違ってない」
正しい存在、正しく英雄であるあの男を、どうしても否定したい。
これは許されない願い、間違った願望だと言う彼に、主人公は言う。
「彼はきっと宿命の敵だ」
「それを探すために旅立とう」
「旅……ですか」
「その通り、かもしれません。
私の心をざわつかせるあの男が誰なのか、
そして私自身は何者であるべきなのか。
答えを見つけるために……」
嵐が去り、まるで心中を表すように晴れ渡った青空の下。彼はもしも出会えたのなら共に答えを見つけて頂きたい、と主人公へ語り掛ける。
幕間の物語1『神弓の真価』
(2016/03/26)
幕間の物語『神弓の真価』解放。
第三特異点クリア、霊基再臨一段階目、絆Lv.2が解放条件。
第二特異点セプテム、ゲルマニアの黒い森。
賜った神弓『炎神の咆哮』の能力は一割しか発揮していない、と言うアルジュナは、武器を預けるに足る人物かどうか、マスターを試させてほしいと持ち掛ける。
「勝利しなければならない。相手がどんな強敵であっても、
私は輝かしい勝利を得なければ」
強迫じみた勝利への執着にどこか不穏な雰囲気を感じさせつつも、三度の戦いを終え、主人公を認めたアルジュナは神弓の真価を発揮することに決めた。
その後、更に現れた魔物をちょうどいい機会、と張り切って迎撃。
「私こそが最高のサーヴァントだと、
胸を張って宣言してもいいのですよ?」
神弓どころか宝具まで用いて森ごと更地に変えながら、このあなたの最高のサーヴァント宣言である。
第1部5章『イ・プルーリバス・ウナム』
(2016/03/30)
第五特異点イ・プルーリバス・ウナムにて、ケルト軍の客将として登場。
召喚に応じた理由、聖杯への願いを『カルナとの再戦』とした此度のアルジュナは、宿願であったカルナとの戦いに挑むも、文字通りの横槍を入れられてしまう。
願望の対象を喪い、虚脱するアルジュナの病を鋼鉄の女は指摘する。
抱く我欲と与えられた使命。サーヴァントとして引くべき一線をナイチンゲールに説かれたアルジュナは、行き場を失ったわだかまりを払拭するために主人公へと戦いを挑んだ。
「私のしたことへの償いは必ずします。
信じていただけますか?」
「信じる」
アルジュナの問いかけに、主人公はたった一つだけ答えた。
その真直ぐさにか、アルジュナは僅かに微笑みを浮かべ、
「……あなたの言葉は、虚ろな心にもよく響きますね。
では、さようなら」
彼の償いは、現れた二十八柱の魔神柱を、その身を犠牲にして発動した宝具『破壊神の手翳』で撃破したことによって果たされることとなる。
「カルナ……おまえの気持ちが、
今になって……やっと……」
第1部終章『ソロモン』
(2016/12/22)
終局特異点ソロモン
兵装舎ハルファスにて魔神柱と交戦。宿敵カルナと肩を並べ、戦果を競う。
英霊になった後でも、マスターの言葉に意識が変革されることもあるのだ、というカルナの実体験に、
「いつか―――巡り会いたいものだ。
そういう、存在に」
座の本体にまで届くほどの出来事。
遠い記憶となっても尚、心に響くようなマスターとの出会いに思いを馳せながら、主人公に向かって叫ぶ。
「人類最後のマスター、立香殿!
道は開いています。先に進むがよろしかろう!
さあ、走りなさい!」
既に出会っていることに、彼は未だ気付いていない。
バレンタインイベント
概念礼装『カルナへの一矢』(2017/02/08)
イベント『チョコレート・レディの空騒ぎ-Valentine2016-拡大版』
チョコレートのお礼として『カルナへの一矢』が受け取れるようになる。
現在はボイス付き。中の人の熱演は必聴。
「な!?
チョコ……レート……ですと……!?
この私に?」
主人公から手渡されたチョコレートに、これまでにないほどの動揺を見せるアルジュナ。
確かに優れたサーヴァントではあると自負しているが、本来ならばパートナーとして、より良い道に引き上げるべきなのに、その実サーヴァントとしてしか導けていない。
それでもなお好意をチョコレートに籠め贈って戴けるというのなら、私も覚悟を決めねば……と、マスターから贈られたチョコ、というだけでかなり真剣な受け取り方をする。
そして返礼として贈られてくるのが『カルナへの一矢』。
他の英霊たちから様々なお礼をごく普通に受け取ってきた主人公ですら、流石に一瞬戸惑っていた。
「あなたの信頼を、敬愛を受け止めた以上、
私が差し出すは、私の全て」
英雄アルジュナとして、余人に知られてはならない羞恥の証をマスターに預かってもらうことで、私の全てを知ってもらうことができる。
同時にあのような卑怯の矢は二度と撃たない、という誓いの意味も込めて、マスターに贈るという。
……常に清廉潔白であろうと努め、マスターにすら恥の部分を見られ、知られることを恐れていた頃からこの変容度合い。
アルジュナはなぜ、主人公に心を明かすようになったのか?
その疑問は二つ目の幕間にて明かされることとなる。
幕間の物語2『問い掛け続けることにこそ』
(2017/07/05)
幕間の物語『問い掛け続けることにこそ』解放。
第五特異点クリア、霊基再臨二段階目、絆Lv.4が解放条件。
「マスター―――貴方は―――。
私の、顔を、見たな?」
カルデアのマイルームで眠っていたはずの主人公は、奇妙な夢を見る。
神話の一場面。カルナを殺し、哄笑するアルジュナの姿。見てしまったその顔、彼の唇は奇妙な笑みの形に歪んでいて……。
気付けば、出口のない地下迷宮にアルジュナと二人閉じ込められていた。
深く、もっと深く。自らの深淵を目指し、下へ、下へ。
人生に立ち塞がる様々な象徴としてのラーマ。
敵対者にして問いを投げ掛ける者としてのカルナ。
彼らからの問い掛けに惑い答えながらも辿り着いた果て。アルジュナの最奥に黒く巣食っていたものとは……。
絆を結んだ者は、あの私を知った者は、醜い顔を見てしまった者は、たとえ誰であれ殺さねばならない。
「私は正しい英雄であらねばならない。
だから、この“私”は隠し通さねばならない。
それがマスターであるなら尚更だ!」
「その通り、この男が醜いと恥じることを為す。
それが私の役割だ。
故に、私は貴方を殺戮しよう。
速やかに、静かに、穏やかに」
明確な殺意を向けられながらも、主人公は叫ぶ。
「それがどうした!」
「悪心なんて、誰にだってある!」
英雄アルジュナがひた隠しにしていた影の側面を認め、醜悪さも含めて全てを受け止める言葉。
これによって清廉潔白、非の打ち所がない英雄であろうとし続けたアルジュナの心境は大きく変化し、自らの悪性をも受け入れるようになる。
「―――あの矢を放ったのは、俺だ」
夢から目覚めた主人公の側に、アルジュナは居た。
自らの夢の中に引き込み、その命を狙ったことを謝罪するアルジュナに対して、怖れるでも怒るでもなく、いつものように挨拶をする主人公。
「おはよう、アルジュナ」
「………………おはようございます」
アルジュナにとって、嵐の舟の上から始まった自分が何者かを見つけるための旅が、ようやく目的地に辿り着いた瞬間である。
「私はアーチャー、私はアルジュナ。
私は、立香のサーヴァントである」
2019/06/15から『問い掛け続けることにこそ』クリア後、絆Lv.5の台詞と聖杯台詞が変化するようになった。
特に聖杯台詞は無表情に永遠の孤独を望んでいた男が、頬を赤らめマスターと最後まで共にありたい、と願うようになるというもの。
聖杯に掛ける願いというサーヴァントの根幹に関わる内容が、ここまで大幅に変化するサーヴァントは今のところアルジュナのみ。
霊衣『授かりし旅装』
(2020/08/10)
五周年記念として、霊衣『授かりし旅装』が解放される。
ショップの霊衣裁縫にて特異点Fクリア後に無料で入手可。
「マスター! マスター! ご覧ください、この猿を!ええ、私が従えている以上、 無論ただの猿ではありませぬ。この猿、見かけによらず何と猿拳を使いこなす超武闘派モンキー……。世が世ならハヌマーンの眷属であったかもしれません。カルデアに連れて帰ろうと考えているのですが、構いませんね?」
三周年の英霊旅装にて、共にマスターの故郷である日本へ訪れる際に授かった衣装。
普段の霊衣が白基調であるのに対して、深い紫のゆったりとした衣装と黒の羽織といった暗い色調。
神弓ガーンディーヴァを露店で購入したというアヒルと猿とで飾り付け、現地で懐いたらしい猿を腕に抱いている。
セイントグラフは、猿とアヒルのおもちゃと共に露天風呂に入るアルジュナが、屈託のない満面の笑みを浮かべているというもの。
表情の変化が分かりにくく、差分はほぼ間違い探し状態だったアルジュナが、大きく口を開き楽しげに笑う姿は、ファンの間では真の最終再臨とも呼ばれている。
「では、戦うとしましょう。
今の私はやる気満タンなので……お覚悟を!」
「勝ちました。
勝利のVはピースのP、ですね」
幕間2を終えた後の心理状態のためか、戦闘中も普段よりも明るくどこか砕けた口調。
スキル発動時には猿を撫でるなど、いつものアルジュナとは印象が異なる。
「あなたと旅をする私が、まず楽しいのです。
さあ、行きましょうか」
体験クエストの主人公はアルジュナを旅へと誘う側であったが、霊衣解放台詞では逆転し、アルジュナが主人公を旅へ誘う側になっている。
二部に入り、自分たちが生き残るために他の世界を滅ぼすという、過酷な旅を強いられることになる主人公。
悪心を受け入れた今、アルジュナが持つ聖杯への願い。
ただ最後まで共にありたいという思いを胸に、その旅路の果てを目指してこれからも歩んでいくのだろう。