概要
2人は申し分ない大の親友同士で、特に知世はさくらに対して友人以上の感情も持ち合わせている。
しかし、自分の想いの成就よりも、どこまでも只さくらが幸せである事の方を望む様子。
尚、さくらの母親である木之本撫子と知世の母親である大道寺園美はいとこ同士。
つまり2人ははとこの関係である。
園美も撫子に対して特別な気持ちを抱いており、幼い頃から溺愛していた。
そのためさくらの父であり撫子の夫である木之本藤隆との結婚を、親族一反対していた過去を持つ(とは言え撫子が最期まで幸せだったことも認めている)。
実際どれだけ知世がさくらを好きか
ぶっちゃけ小学生とは思えない位さくらへの愛が重い。
アニメ版では、クロウカードの封印に挑むさくらに手製のバトルコスチュームを着て貰い、自らビデオ撮影する他、「(視聴者的には)さくらに対して大量のハートマークが溢れ出ている」、「(劇中的には)さくらが爪を切っただけでも分かる」、「ドリームが見せた夢の中ではそれぞれ別のバトルコスチュームを着た物凄い人数のさくらに名前を呼ばれる夢を見せられても怖がるどころか戸惑う素振りすら見せず“幸せ”を噛み締めながらさくらの撮影をする」等、文句無しで本作きっての超ド変態(変態という名の淑女)である。
しかも、第2話の最序盤にも拘わらず明らかに数十着はあろうコスチュームを専用車に格納している事が判明。本人曰く「特別な事をする時は特別な服を着なければ!」。
因みに、アニメでは劇中の登場人物(主にさくら)がズッコケる原因を作っているのは知世である(ソレも大体さくらに対しての感情絡み)。
この知世の情熱のお陰で、さくらは作中で変身魔法少女さながらに様々な衣装を披露する事になる。
勿論、撮影した動画は自室や学校の視聴覚室の大画面で鑑賞している。
内容はどう考えても邪魔しない様に影でこっそり撮影している……とは思えないプロ顔負けのカメラアングル。『クリアカード編』では撮影用にドローンを導入したり、ケルベロスに「自分が居ない時でも撮影が出来る様に」とアクションカメラ(ケルベロスの頭部に取り付けるタイプの小型カメラ)とさくら用の新コスチュームを預けたりする等、撮影に対しての情熱は更に増している。
その情熱と執念は、ケルベロスによる撮影が上手くいかなかった際には、「ケロちゃん……」と底冷えのする様な声(エコーが掛かっており、知世の口元のみが写されていてケルベロスはガチでビビっていた)で呟いた後に、普段通りの笑顔で「(撮影の)特訓ですね」とにこやかに言い渡している他、ケルベロスが頼まれていたクリアカード絡みの事件の撮影ができなかったことが知世にバレるのを恐れるほど。
また、カード絡みの事件が起きた際は友人を避難させた後に自分はさくらの撮影の為に現場に取って返す事が多い為、苺鈴にも「ブレない」と言われた事がある。
さくらの勇姿を撮影出来なかった場合やさくらに待機する様に頼まれた際は本気で落ち込み(但し、撮影出来ないと残念がっても撮影可能な可能性が少しでもあれば極力撮影に向かおうとする)、特に前者は続くと「お祓いに言った方が良いかも」と本気で悩むレベル。
そこまで彼女がさくらを強く想うのは、自分を遠巻きにする周囲と馴染めず孤立気味だった自分に、先入観無く接して来てくれた事に起因する。
そこから彼女の世界の風景は、現在の様な華やぐ物に変化した。
自分に人と接する楽しさ、誰かを想う素晴らしさを教えてくれたのが、他ならぬさくらだったのだ。
このさくらへの非常に重い愛が功を成したのか、アニメではクリアカード編までケルベロスを差し置いて全話登場しており、彼女を主人公としたスピンオフゲーム(勿論ゲームの内容はさくらの活躍を撮影する)や(特典だが)知世視点のアニメ作品が作られる(しかも、実際に放送されたアニメを知世が編集したかの様な描写まである)、ソシャゲのコラボでは小狼以上に登場の機会がある等、扱いは非常に良い。
関連イラスト
公式カップリングなのか問題
「知世の恋愛感情自体は公式でのものだが完全な片想いで伝えるつもりも無い」この片想いという形を含めるかどうかの読者の判断が、公式カップリングか否かを分けることになるだろう。
例:
- どちらかに恋愛感情が存在すればOK→カップリング成立
- 双方が相手を想ってこそを重視→カップリング不成立
- 伝える気が無いのは(相手からすれば)想いが無いも同然解釈→カップリング不成立