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概要編集

SASUKEの第5回大会に初登場した「そそり立つ壁」を進化させたエリア。よくり立つ壁やそりつ壁と間違われる。

第5回大会において初登場したジャンプハングとともに挑戦者を苦しめた。

そり立つ壁初挑戦時にクリアできなかった有力選手は結構多く、SASUKEオールスターズの長野、白鳥、秋山、常連選手のコング髙橋、池谷直樹、完全制覇者森本裕介などが挙げられる。


エリアの形は球状に反った壁を登るエリアであり、身長が低いもしくは重量型の選手には辛いエリアである。このエリアは後半に存在するためほとんどの挑戦者は体力を消耗しており、残りタイムに焦っているためここでリタイアする場合も少なくはない。また、ここをクリアしても体力と時間の消耗もあり、後のエリアに悪影響を出す場合もあり気を抜けない。さらにはただでさえ難しいのに、雨が降っていて滑りやすくなっていたり、大会によっては壁が高くなっていたり、直前に体力と足の力を奪うエリアを置かれて凶悪化する場合もある。

なお、他のエリアとは異なり、1回失敗しても時間がある限り再挑戦できるといった点が挙げられる(今は失格になってしまうがかつてはコースアウトしても競技が続行されていた。)。

完全制覇者4人と山本進悟を除くSASUKEオールスターズ全員もこのエリアでリタイアの経験がある(山本はSASUKEトライアルでリタイアしたが、本戦ではないため除外。)。


その為、練習をするためこのエリアの『SASUKE』セットを作る挑戦者は多い。

海外ではWarped Wallとして知られている。英語版のWikipedia(pixpediaではない)では立て逃げ気味だが、この障害だけ単独項目が作られているほどである。日本と同じく幾多の挑戦者の前に立ちふさがり、日本に比べると土地事情がマシな為か、自宅にセットを作って練習しやすいと言える。


1stステージがタイムアタック制を敷いているアメリカ版では、ルールが若干異なり、試技は3回まで認められている。さらに通常のそり立つ壁の隣に20cm高い「メガウォール」を設置しており、クリアすれば1万ドルのボーナスが手に入るが失敗すれば獲得賞金が減額するペナルティが与えられる。




挑戦者との因縁編集

山田勝己…初登場時とその次の大会の5回大会と6回大会では数少ないそり立つ壁のクリア者であったが、7回大会と8回大会でまさかの苦戦。その後しばらくは苦戦する機会は減ったが、17回大会から再び苦戦するようになり、出場回数26回の内6回このエリアでリタイアしている。そのため山田勝己の苦手エリア、一部からは山田の壁とも呼ばれている。

秋山和彦…出場回数20回の内5回このエリアでリタイアして苦戦しており「そり立つ壁は人生の壁ですね」と語っている。

長野誠…初登場時とその次の大会でリタイアしている。その後、そり立つ壁のセットを作り、数年間苦戦する機会はほぼなかったものの、近年では年による衰えなのかそり立つ壁でリタイアする場合も増えている。


派生エリア編集

そそり立つ壁編集

前述したそり立つ壁の進化前。初回(第1回)から登場。高さ4.05m、傾斜角50度の壁(というか坂)を登る。ヘリを掴んでもよい。


ねじれた壁編集

第13回に初登場。その名の通りそり立つ壁をねじれさせた形状をしている。こちらは上に登らず、頂上付近横にあるロープに飛びつく。成功するとロープがシーソーの要領で対岸の足場に降りる。


グレートウォール編集

第18回のみ登場。そり立つ壁の頂上にロープを垂らしたもの。壁の高さはそり立つ壁より高い4.6m。


ハーフパイプアタック編集

第19回に初登場。ねじれた壁の改良版のようなエリア。つまりはそり立つ壁の派生の派生ともいえるエリアである。半円形の壁からロープに飛びつき、足場に着地する。


2連そり立つ壁編集

第28回に初登場。名前の通り2つに増えた。1つ目は従来型より低いが、2つ目は従来型より高い。

第31回で撤去され1つになったが、第39回から第40回まで再び登場していた。


タックル編集

第31回に初登場し、3つで計860㎏の重りを押していくエリア(初登場時は480㎏。)で、かつては第5回の2ndステージに「タックルマシン」として置かれていた(こちらは計100kg)。このエリア自体は壁ではないが、そり立つ壁の直前に置かれたことで体力が消耗され、主に小柄な選手がそり立つ壁に苦戦を強いられることになった。


関連動画編集


余談編集

考案の際に、当初はスタッフの誰も攻略出来ず廃案もあったが、東大卒の当時のADが「理論上なら攻略出来る」と言い、攻略してみせた。

スタッフのみならず、東大で数学を専攻していた体操部出身の学生もそり立つ壁の攻略方法を数学から導き出して、理論を確立。それを実践して見事に攻略した。


第41回大会では佐藤惇が、空中で一回転しながら頂上を掴むというなんともパルクールらしい技を見せ、クワッドステップスでの回転やフィッシュボーンでの両足飛びといった技も相まって視聴者全員を驚かせた。ちなみにこの試みは収録以前から計画していたことだったが、本人曰く練習ではタックルを押してからの成功率はとても低かったそうで、これを本番で一発成功させたことは奇跡的である。


2024年8月に放映された「SASUKEワールドカップ2024」では、オーストラリア代表として挑戦した元体操選手オリヴィア・ヴィヴィアン氏が、駆け上がった先の壁の先端を掴んだ上で身体を壁と反対側へ反転させ、さらに逆上がり(バックフリップ)の要領で壁の上に登るという前代未聞の攻略法を披露し、視聴者の度肝を抜いた。


テレビアニメ『アイカツ!』第33話のアイドルオーディションにてそり立つ壁らしきものが登場している。そのサイズはかなり巨大でさらにはスタッフ達が上から水を流していた為かなり鬼畜な難易度になっており多くの挑戦者を脱落させた。

余談ではあるが『SASUKE』はTBSで放送、『アイカツ!』はテレビ東京にて放送されている番組である。

また、菊池渓谷水の駅のアトラクションでビックヒルというものが存在し、そり立つ壁と酷似している。


水曜日のダウンタウン」で2019年3月に放送された番組企画「愛煙家 喫煙所までの道のりがどんなに困難でも行っちゃう説」では、喫煙所までのコースが用意された際にそり立つ壁が最終エリアとして登場。最初に挑戦したあかつはリタイアしたが次に挑戦した尾形貴弘は一発で登り完全制覇した。





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