概要
SASUKEオールスターズの1人にして、唯一全ての大会に出場している皆勤賞。
本職はかつてはガソリンスタンド勤務で、第1回当初はアルバイトだったのが出場を重ねるたびに出世していき、第4回では店員、正社員からわずか1年後の第6回では所長、第13回ではエリアマネージャー、第26回では課長にまで昇進した。人生の全てをSASUKEに捧げている山田勝己とは対照的に、山本は「自分は仕事を優先。SASUKEはあくまで趣味」と語っている。ガソリンスタンド退職後も第30回では営業統括マネージャーを務めていた。2015年5月からはトレーニングジム「Variante(バリアンテ)」の経営者となっている。2020年5月からは運送業も始めた。
1999年から2002年までは「春の大会に強く、秋の大会に弱い」というジンクスが起こっていた。実際春の大会では毎回3rd以上に進出していたが、秋の大会は毎回1stリタイアとなっていた。年1開催となった現在はそのジンクスは無い。
また、完全制覇者以外で唯一単独ファイナリスト経験のある選手である。
また、あまり注目されないものの、オールスターズでは唯一ファイナル以外のサーモンラダー系統のエリアにすべて挑戦し、且ついずれもクリアしている(しかも脱落経験がない。第40回大会時点)。他に同様の記録を達成しているのは、髙橋賢次、漆原裕治、菅野仁志のみである。
SASUKEオールスターズメンバーの中では結婚したのは早かった方であるが、唯一子供がいない。これは山本と奥さんの考え方によるものである。
SASUKEでの戦歴
- 第1期(第1回〜第4回)
第1回では黒の陸上ユニフォームで登場。滝登りを一番上からジャンプして実況の戸崎アナから「凄い!!」と言われた。29.0秒残してSASUKE史上2人目の1stクリア者となった。2ndでは5連ハンマーを渡った直後にコースアウト。
ちなみに第1回で山本が着用したゼッケン7の1stクリア者は2024年現在山本進悟以外誰も出ていない。
第2回からは収録会場が緑山になったことでキャップを被るようになった。1stは全カットだったが、クリアした。2ndは山本の前まで7人連続リタイアという状況だったが、1人目のクリア者となった。3rdでは新設されたパイプスライダーに史上初めて挑んだ選手となったが、2本目の中間でリタイアとなった。(ゼッケン20)
第3回からはガソリンスタンドのユニフォームで出場しており、後に奥さんになる英子さんが初めて応援に来た。1stは18.8秒残しの最速タイムを樹立。2ndは13.6秒残しの最速タイムとなり、SASUKE史上初の1st＆2nd同時最速タイム達成となった。3rdは前回リタイアしたパイプスライダーにリベンジを果たして自身初のFINAL進出。FINALは5人中2位の成績だったが、今大会の活躍は注目を集めた。
SASUKE史上最も若い番号となるゼッケン13でのファイナリストだった。
第4回では山田勝己の影響で軽量級にもかかわらず7kgもウエイトを落としてきたとのこと。今大会のみ胸の所にデザインがある白のTシャツに、植物が描かれた黒のズボンで出場。前回まで序盤の番号が与えられていたゼッケンは98と大躍進したが、1stの揺れる橋でリタイア。自身初の1stリタイアとなり、これが秋の大会のジンクスに繋がることになる。(後述)
- 第2期前半(第5回〜第10回)
秋山和彦の完全制覇によってリニューアルがなされた第5回では自身の前まで1stをクリアしたのは、当時無名だった竹田敏浩ただ1人という状況だった。1stを3.1秒残しの最速タイムでクリアを果たすが、その際に左肩を脱臼してしまい、テーピングが巻かれた。2ndではウォールリフティング突入時点で残り7秒しか残されてなかったが、驚異的な速さで壁を潜り抜け0.3秒残しでギリギリクリアを果たした。ただ一人進出した3rdでは新エリアのボディプロップや初挑戦のクリフハンガーといったエリアをねじ伏せてパイプスライダーまで到達するが、最後の着地に失敗してリタイア(ゼッケン98)。SASUKE史上初となる3rd全滅となった。山本進悟はこの大会後、かねてから交際していた現在の奥さんと入籍した。
第6回ではガソリンスタンドの所長に出世していたことが判明。冒頭のインタビューでは「1st･2ndを確実に」と言っていたが、まさかのローリング丸太で早すぎるリタイアとなってしまった。(ゼッケン96)いつもなら明るい表情でインタビューに応じる山本も今大会は暗い感じの表情を見せており、「悔しくて言葉が出ない」と語った。余談であるが、今大会は山本進悟のみ何故か丸型のゼッケンが与えられていた。
第7回は危なげなく1stをクリアしたが、今大会に出場した山本進悟以外のSASUKEオールスターズが1stで全滅を喫していた。2ndも難なくクリアし、2大会ぶりの3rdへ。前々回同様パイプスライダーまで到達。前半は順逆、後半は両方逆手で進んだ。着地の際は前にもう一回跳ぶという方法を使い、第5回のリニューアル後初のファイナリストになった。この時の山本進悟の3rdクリアはSASUKEの歴代瞬間最高視聴率を叩き出した。FINALでは完全制覇に向けて準備万端だったが、スタートから5秒で落下してリタイア。原因は古傷の左肩が脱臼してしまったことである。当時のSASUKEは1日収録であり、真冬の凍てつくような寒さもあってかなり疲れが溜まっていた。(ゼッケン97)
この大会のSASUKEは歴代最高視聴率の26%を記録した。
また、完全制覇者以外で唯一となる単独ファイナリスト経験者となった。
第8回は出場時のユニフォームをワインレッド、ズボンをベージュに変更。雨の影響でそり立つ壁で1回ミス。警告音の中ロープクライムのゴール地点に足をかけて登ろうとしたが、滑ってしまってタイムアップ。(ゼッケン98)。
この頃から山本は春の大会に強く、秋の大会に弱いというジンクスを周囲の人物、山本自身も意識し始める。
第9回は体調を崩し風邪をひいてる状態だった。1stは難なくクリア。今大会の2ndはスパイダーウォークが滑りやすく挑戦者達を苦戦させていたが、スパイダーウォークでリタイアしたことの無い山本進悟は楽観的に考えていた。スパイダーウォークではただ一人滑り止めを着けずに挑み、15.68秒残しの最速タイムを叩き出した。第5回・第7回同様、山本進悟の後の選手が2ndでリタイアしたことにより自身3度目の最終競技者となるが、新エリアのランブリングダイスで着地に失敗してリタイア。(ゼッケン98)。
インタビューで「ここ(ランブリングダイス)までが今日の僕の実力でした」と語った。また、筋肉番付内で放送されたSASUKEの最後の選手となった。
第10回はそり立つ壁を1発クリアして残り時間も充分にあったが、新エリアのターザンロープでの移行に手間取りタイムロス。そのままロープクライムでタイムアップ。(ゼッケン998)。SASUKEオールスターズの中では2位の成績であるが、秋の大会は4大会連続で1stリタイアとなった。
- 第2期後半(第11回〜第17回)
第11回は危なげなく1st・2ndをクリア。3rdまで進出するが、クリフハンガーの下り段差への移行でリタイア(ゼッケン98)。そして秋の大会である第12回大会。大会前にヘルニアを発症して満身創痍での挑戦だったが、4年ぶりに1stをクリアして秋のジンクスを振り払った。久し振りの2大会連続1stクリアに英子さんは「すごい嬉しい 今までの中で一番嬉しい」と嬉し涙を流していた。3rdまで進出するが、ランプグラスパーで片腕が外れる場面があったものの、なんとかクリア。クリフハンガーの上り段差への移行でリタイア(ゼッケン96)。インタビューで「ダサいです。今回は情けないです」と語っていた。ちなみに、この回の山本進悟の挑戦シーンは全てダイジェストで放送されていた。第13回前に行われたSASUKEトライアルでは山本の挑戦前に雨が降り出し、そり立つ壁を登れずタイムアップとなった。SASUKEトライアルには回数制限が無く、長野誠や中田大輔は2回目の挑戦でクリアしたが、山本は再挑戦を行っていない。これにより、2大会連続クリフハンガー到達・9大会連続ゼッケン96以上だったが、第13回は76のゼッケンが与えられた。(SASUKEトライアルの結果に応じてゼッケンが与えられたため。)また、大会前にはガソリンスタンドのエリアマネージャーに昇進していた事が判明した。また山田勝己が欠場したことにより、今大会以降、山本進悟が唯一の皆勤賞になった。
