概要
ふりこ式の時計をかたどった星座で、18世紀にフランスの天文学者「ニコラ・ルイ・ド・ラカーユ」が設定した。
ちなみにふりこ時計を作ったのはオランダの「クリスティアン・ホイヘンス」という学者で、こちらは17世紀半ばの事。
電波時計などないこの当時、ふりこ時計は「もっとも正確」と定評があり、学者たちにとって欠かせないものであった。ラカーユは南アフリカにて天体の観測・研究を行ったが、その際2台持ち込むなど研究のお供として愛用していたようだ。
探しかた
形が分かりづらい上に4~5等星しかないので探すだけでも一苦労。日本では逆さになっており、大抵はふりこの部分だけが見える(沖縄辺りだとなんとか全体が見える)。
エリダヌス座のアケルナル星の近くにあるためそれが目印になるのだが、そのアケルナルもかなり低い位置にあるため見えないエリアが多く、なおさら見当をつけづらい。
ラカーユの作った星座はいずれも暗かったり形が分かりづらかったりと難易度が高いが、なんとかして星座に残そうと頑張った彼の発想力と努力がうかがえるかもしれない。
学名
とけい座の学名はホロロギウム(Horologium)というが、これはフランス語で時計を意味するl’Horlogeをラテン語に訳したため。ちなみに振り子時計はホロロギウム・オスァレトリウム(Horologium-Oscillatorium)という。
関連タグ
ぼうえんきょう座:ラカーユ謹製の星座のひとつ。けんびきょう座共々「~ウム」という学名があてられている。
※ボウエンキョウ座→Telescopium
けんびきょう座→microscopium