概要
三角形に並んだシンプルな星座で、さんかく座共々三角定規をかたどったものとされる。神話や伝承は何もないが、元々「ただの三角形」なのでそれも仕方ないだろう。
大昔からあったさんかく座に対して17世紀初頭に設定された新入りではあるものの、形が分かりやすい事から船乗りたちには昔から知られていたという隠れた古参。
なお「みなみの〇〇」とつく星座はこれとみなみのうお座、みなみのかんむり座の3つあり、その中でいちばん南に位置するのがこの「みなみのさんかく座」である。
みなみじゅうじ座には対応する「じゅうじ座」は存在しないものの、はくちょう座が北十字とかノーザンクロスとか呼ばれている。
探しかた
ケンタウルス座の1等星「アルファケンタウリ」の近くにある事に加え、この星座自体もオレンジ色の2等星アトリアと3等星2個(あと4等星1個)でできているのでそれなりに目立って見つけやすい。
だが日本では沖縄など南方の地域でもなければそもそも見られない上、その沖縄でもアトリア星は地平線の下になるため、全体はもっと南の地域までお預け。
余談
- 三角なのに星4つ
ベータ星とガンマ星(どちらも3等星)の間、ちょうど直線上に4等星のイプシロン星があるためこうなる。
- アトリア
この星座の学名である「A Trianglum Australe」の略。そのまま「南の三角」という意味。