概要
物理パルプに古紙が配合された灰色の印刷用紙。「ざら紙」と呼ぶこともある。「わら半紙」と呼ばれるが藁は入っていない。この名で呼ばれるのは稲わらを原料とした漉き紙(和紙)に似ていたためとも、作られ始めた当初は実際に藁を原料として用いていたためだともいう。
現在主流の上質紙に比べると柔らかいため2Bなどの柔らかめの鉛筆向きで、シャープペンシルやボールペンで書くと破れやすい。
かつては価格が安かったので学校で配られるプリントでおなじみだったが、コピー機やレーザープリンターにかけると破れやすく目詰まりしやすいことから1990年代に入るとあまり使われなくなり、コピー用紙としては上質紙にとって代わられた。需要が激減したことから流通しなくなり、今では価格も上質紙の2倍くらいするという。
色が白ではなく灰色なのは不純物が含まれるからという新聞紙と同じ理由。またこのために新聞紙と同様、時間が経つと黄色く変色する。