概要
CV:神谷明
『UFOロボグレンダイザー』第59話「ああ!少年コマンド隊」に登場した少年コマンド隊のリーダー。
ツヴァイ、トロワ、ビーチャ、スインコとなるベガ星親衛隊員の子息で構成された少年コマンド隊を率いり、ダギル隊長の指揮下で国防軍基地を占拠しデュークを誘い出す作戦を展開した。
真面目で任務に忠実ながら、純粋無垢な性格で、地球の自然に感動し、いつか美しい地球を移住したいという夢を持つ心優しさを持つが、ベガ星の歪んだ軍事教育やダキル隊長の教えにより、デュークのことを地球人を洗脳・支配している悪者と思い込まされ、デュークの説得を耳を貸さなかった。
ダギル隊長の指揮の下、国防軍基地を占拠しデュークを誘い出す作戦を行い、ダギルが仕掛けた作戦により負傷した子供達のふりをして、基地内へ潜入、ベガマグネットにより基地の所員やコントロールタワーの新設備を査定する為にマリアと一緒に宇門源蔵を無力化、タワーを占領するが、フリード星人ゆえにベガマグネットが効かなかったマリアにより作戦が露見してしまい、国防軍に取り囲まれてしまう。
マリアに銃を向けるも、あくまでベガマグネットで一時的に無料化している事と地球人達からデュークから解放する事と話し、無暗に地球人を傷付ける事はしなかった。
最初はデュークの懸命の説得にも耳を貸さなかったが、彼らを救おうとするその真摯な態度に次第にダギルの教えに対する疑念が芽生え始めるも、ダキルが操縦するベガ獣ダキダキの流れ弾でビーチャが命を落とした事に衝撃を受けるが、ダキル隊長に回収される。
ビーチャが撃たされた時、自身を顧みず、助けに向かうデュークの姿を見て、自身の行動に疑問を抱き、デュークやマリアの言葉に迷いを抱くも、少年コマンド隊としての使命を優先する事をした。
ダギルから「生きて帰ると思うな」と無茶な命令を受け、ダキダキの蛇型の頭部ユニットを分離、グレンダイザーに特攻攻撃を行うが、武器も持たず、ただ体当たりしかできないなど、少年兵の命を軽視し、捨て石同然の道具である事がうかがえる。
デュークも武器を持たずに突撃をかまそうとする頭部ユニットをコマンド隊の機体だと気付き、救おうとするも、ダキダキの放ったミサイルの誤射により頭部ユニットが直撃、炎上し、爆発する頭部ユニットが墜落、爆発し、仲間達と共に命を落としてしまった。
その様子を見たデュークは、アインス達少年兵を平気で捨て駒にしたダギルに怒りを燃やし、「ケダモノ以下」と罵倒しつつダブルハーケンとスペースサンダーで猛攻を浴びせたほど。
「許せん……あんな純粋な子供たちに武器をも与えず体当たりを命じるなんて!。貴様のような奴はケダモノ以下だ!。ケダモノ以下だ!!」
「馬鹿野郎!あんな子供たちを騙した罰だ!!。」
ダキダキ撃破後、戦いが終わってもデュークの怒りはおさまらず、彼の怒りと悲しみを表すかのように戦場跡に雨が降る。
「すまない。僕が弾をそらしたばかりに、君たちをこんな姿にさせてしまった!許してくれ……」
自身がよけた事でアインス達を死なせてしまった事に悔み、ダキダキ頭部ユニットの残骸を前に謝罪するデューク。
「いいえ。僕たちは地球へ来て見てよかった。花や昆虫や美しい自然は本当だ。それよりデューク・フリードは嘘つきじゃない。平和を愛する本当の勇気のある青年だったことがよくわかったよ」
そんなデュークに感謝するアインスの声。地球に来た事で、美しい自然に出会えた事やデュークは悪の王子ではなく、平和を愛する本当の勇気のある青年だった事を優しく言う………。
その残骸の近くに咲く美しい花が咲いていた。まるで彼らの生まれ変わりのように………。
「君たちはもう戦うことはない。この緑の地球でゆっくり眠ってくれ……」
アインズ達を守れなかったことへの無念と純粋な子供たちを戦争に利用したベガ星連合軍への怒り、そして戦いに翻弄された少年達に同情し、この地でゆっくり眠ってくれと涙ながらに少年達を悼まれた。
グレンダイザーU
CV:小市眞琴
原典と異なり、ルビーナ付きの少年兵という設定で、ルビーナに仕え、彼女の相談役として支えている。