◆忍◆ ニンジャ名鑑#96【アコライト】◆殺◆
キョート・リパブリックのバトルテンプル「ボンジャン・テンプル」のボンズ。
ニンジャとなりマスターボンズを殺して逃走したイヴォーカーを追う旅の中で
自らもニンジャ憑依者となってしまい、苦悩する。
武器は鉄の小手。
(ネオサイタマ電脳IRC空間「ニンジャ名鑑」より抜粋)
「私ごとき未熟者が、他者に説法などと。こんなおこがましい事をしてはいけないのです」
「ボンジャン、ハイ!セイヤッサーボンジャン!」
人物
初出エピソードは第2部「ガントレット・ウィズ・フューリー」。
キョート郊外の山中に佇むボンジャン・テンプルで日々研鑽に励むレッサーボンズ位階の若きバトル・ボンズ。
マッポーの世にありながら、謹厳で高潔、禁欲的な精神の持ち主であるが、決して頑迷では無く、柔軟な立ち居振る舞いもできる。
『ブッダ(神仏)は運命を操る存在ではなく、救いとは自ら戦うこと』という考えを持ち、カラテによって自己を修練し、ボンジャンの教えの道を歩むことを真摯に追い求める誠実な人物。
ボンズとしての本来の名は「カンツァイ」。
凶悪なニンジャ・イヴォーカーと化した元・兄弟子の破戒僧グノーケにボンジャン・テンプルが襲撃され壊滅させられた際に負傷するも、自らもニンジャソウルを宿してニンジャ・アコライトとして生まれ変わる。
その後、イヴォーカーに奪取されたテンプルの秘宝である打擲棒を取り返すべく、偶然知り合ったニンジャスレイヤーと共闘しながらキョートのアンダーガイオンへと向かう。
ニンジャ化した後も先述した高潔かつ誠実な精神により、ニンジャソウルの邪悪性を抑え込み、人間性を保つことに成功している。
しかしその生真面目さゆえにニンジャソウルのもたらす戦闘衝動に戸惑い、苦悩することも。
第三部ではボンジャン・テンプルの指導者的立場に立ち、テンプルの復興と弟子たちの指導に当たっている。
第二部エピローグで捕縛したデスドレインの悪意に満ちた言葉やニンジャソウルの暗黒面の揺さぶりを受け、自らの精神との過酷な葛藤を強いられており、それを自らに課せられた試練だと断じて克己することに努めている。
また、監禁中のデスドレインに隙を突かれたのか左腕を喪い、隻腕となった。
ちなみに狂人を正確に見抜くことに定評のあるデスドレインの見立てでは「素質がある」とのこと。
容姿
眉目秀麗である旨が地の文にも明記されている数少ない一人。明らかにゲイのサディストめいているブーンズ洞がSPのニンジャ達に「ボンズは生け捕りに」と頼むほどで、その高潔な人柄も相まってヘッズの間でも「美ボンズ様」と呼ばれることも。
体格的にはそう大きくない方で、第三部では遠目には違和感の無い女装ぶりを披露している。
初登場時にはボンジャン・テンプルのテンプルカラーである朱色のバトルサムエにスキンヘッドという標準的な修行僧の服装だったが、自らがニンジャであることを自覚するようになってからは、ボンジャン・バトルカフタンをアレンジした白と橙のツートーンのニンジャ装束を纏っている。
第三部以降はハンセイボウ・マウンテンに監禁中のデスドレインと色々とあったらしく、一瞬の隙を突かれて彼に襲撃されたことで負傷、隻腕・スカーフェイスとなっている。
ジツ・カラテ等
ユニーク・ジツの類を持たない完全なカラテ特化タイプのニンジャで、ボンジャン・カラテと呼ばれるバトル・ボンズの間に伝わる独特のカラテ技を駆使して戦う。
元は人間のレッサーボンズながらそのボンジャン・カラテの実力の高さはかなりのもので、ヤクザはもちろん、サンシタニンジャではまず相手にならない。
初登場エピソードから、ヘブンスルーキャノンや古文書に記された伝説のワザ・拒否のハンマーといった高等技を躊躇いもなく繰り出すなど、レッサーボンズとは思えないワザマエを発揮している。
これはモータル時代の日々の研鑽がニンジャ学習力により開花したものと思われるが、定かではない。
後に様々な理由から心に惑いを生じたことや隻腕となったことで、カラテにもそれが陰を落とした時期もあったが、惑いを振りきったことで新たなカラテ・スタイルを再構築することに成功、そのキレは更に増した。
ヘブンスルーキャノン
元ネタは八極拳の八大招・立地通天炮と推測される。
敵の懐で一瞬屈み、高く伸び上がり斜め上に拳を振り上げる対空性に優れた暗黒カラテ技。
アコライトのフェイバリット技の一つであり、決め技として使用されることが多い
拒否のハンマー
古文書に記されしボンジャン・カラテ奥義の一つ。
両足を踏みしめ拳を地面に突き下ろし衝撃波で周囲の敵を一掃する。
隻腕になってからは、腕と右足を天高く上げ、踵を地面に打ち下すことで拒否のハンマーを発動するようになった。
ガントレット
ボンジャン・テンプル宝物殿のブッダデーモン像内に隠されていた、謎めいた意匠の鋼鉄製ガントレット。
サイバネアームによる攻撃を受けても傷一つ付かない上に、必殺の打撃の際はブッダデーモンめいた獰猛な鉤拳に自動変形する。
その正体は真の三神器の一つである『聖なるブレーサー』。
当初はこれを発見したアコライトがその身に着けていたが、イヴォーカー戦の際に喪失。
その後は様々な経緯を経て、ダークニンジャへと渡っている。