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アメリカン・ギャングスター

あめりかんぎゃんぐすたー

『アメリカン・ギャングスター』とは、2007年に公開されたリドリー・スコット監督のギャング映画。
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概要編集

スティーヴン・ザイリアン脚本、リドリー・スコット監督、デンゼル・ワシントンラッセル・クロウ主演、2007年にアメリカで製作されたギャング映画。


1960年代末~1970年代初頭のニューヨークのハーレム地区を舞台に、善き家庭人であり誠実な姿勢の麻薬ビジネスで一大栄華を築いた麻薬王と、粗暴で女癖は悪いが汚職と腐敗に塗れた警察の中にあって決して不正を見逃そうとしない正直者の刑事という、立場も生き方も正反対だが「敵に対しては一切容赦しない」という一点だけが共通する二人の男の戦いを重厚なタッチで描く。

第80回アカデミー賞では助演女優賞と美術賞にノミネートされた。


あらすじ編集

キング牧師が暗殺され、ベトナム戦争ではテト攻勢で潮目が変わった1968年。

ハーレムのボスであり顔役"バンピー"ジョンソンの運転手だったフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)はバンピー没後に彼のネットワークを受け継ぎ独立、麻薬ビジネスを開始する。フランクは従軍している親類を利用しベトナムでヘロインを直接自分で買い付け、帰還兵を乗せた軍用機でアメリカに運び込むという方式を採用。こうして仕入れた質の高い麻薬を「ブルーマジック」という名で安価で売りさばき一大勢力を築き上げたフランクは、横暴を振るっていた他のマフィアや売人をハーレムから駆逐し、ケチらない商売の姿勢や人徳もあってハーレムの黒人達から英雄として扱われるようになる。


ニューヨーク近辺では警察組織の汚職が蔓延しており、まともな警官は働きにくい状態となっていた。そんな中、離婚協議中の刑事リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)は、ある組織の胴元の車から押収した100万ドルを相棒が止めるのも聞かず、ネコババすることなく全て署に届け出たことで同僚からつまはじきにされてしまう。しかし、その頑固な正義感を見込まれ、特別麻薬取締局にスカウトされる。リッチーは優秀なメンバーを選出し、エセックス郡麻薬捜査班を設立。ハーレム近辺に蔓延している新麻薬「ブルーマジック」の供給の元締めを突き止め、検挙することを目標として捜査を開始する。


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