概要
アルジェリアスキンクとは爬虫綱有鱗目スキンク科に分類されるトカゲ。
学名
Eumeces algeriensis
英名
Algerian Orange-Tailed Skink
分布
モロッコ・アルジェリア
草原や荒れ地に生息する。
形態
成体で50センチ程度にまで成長する。
背側は黒鉄色。そこに朱色の縞模様が入る。
腹側はアイボリー。体表はあまり光沢がない、つや消しである。
成熟したオスは頭部が大型化し下あごが大きく発達する。前から見ると等脚台形に見える。
生態
尾は自切・再生する。比較的低温にもよく耐える。
脱皮を繰り返し成長する。
性質
オス同士が死ぬまで喧嘩したり、気の荒いトカゲのイメージがあるが 実際はとても臆病な生き物である。ほとんど床材の中に隠れて姿を見せない日もある。(スキンク類共通の特徴と言える)
人間とのかかわり
ペットとして飼われる。流通量は多くないが希少種というわけでもない。比較的手に入りやすい爬虫類の一つである。飼育方法はアオジタトカゲに準じる。
他のスキンク同様、日中も土中・木のうろ・草陰などに隠れていることが多く紫外線要求量は高くない。ライトなしでもガラス越しの朝日のみでも飼えるがクル病が心配な場合は50~80W程度の保温と紫外線照射を兼ねたライトを設置してやるとよい。
類似品種シュナイダースキンクについて
アルジェリアスキンクによく似た外見のトカゲにシュナイダースキンクがいる。
アルジェリアスキンクをそのまま小さくしたようなトカゲであり、体色は
背側がグレー・腹側がアイボリー・全身に強い光沢があるのが特徴である。(アルジェリアスキンクにはこのような光沢はない)
ペットとして飼われる。指から餌を食べるなど非常によく人になつくおとなしいトカゲである。
飼育方法
餌
雑食性で比較的なんでもよく食べる。コオロギ・デビュアなどの昆虫生餌・乾燥コオロギ・生肉・加工肉・爬虫類用の合成フードなどを与える。植物質より動物質を好む。
ライト
スキンクなので紫外線要求量は高くない。ライトなしでもガラス越しの朝日のみでも飼えるが50~80W程度のバスキングと紫外線照射を兼ねたライトを設置してやるとクル病予防になる。
食後のバスキングは行う個体、行わない個体と様々だがバスキングストーンの上で体温をあげたりするので上記のようなライトは必要になってくる。